【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期の仙台市南北線 (泉中央駅~富沢駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.1万円/坪(25.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +3.5%( +2.9万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 305 件(1年前(2021年)に比べて -28.6%( -122件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 17.5年から +17.2 %増)。平均土地面積は 75.8 坪 (昨年 68.8 坪から +10.3 %増)。平均建物面積は 45.1 坪 (昨年 43.6 坪から +3.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。北四番丁駅、河原町駅、長町一丁目駅、長町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは長町一丁目駅で昨年に比べ +73.2 %、坪単価は 130 万円/坪となった。
上位 2 駅(長町一丁目駅、北四番丁駅)は +60.4 %(坪単価 +48.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(台原駅、黒松駅)は -28.7 %(坪単価 -27.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.3 % → 2022年 0.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.2 % → 2022年 3.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 17.5 年 → 2022年 20.5 年、+17.2 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 38.7 % → 2022年 29.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 31.6 % → 2022年 37.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった長町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +31.2%( +36.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2021年)に比べて -20.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった愛宕橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.8万円/坪(17.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +5.3%( +2.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -70.0%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
仙台市南北線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
泉中央駅 | 74.4万/坪 (23.1年/83.7坪) | 80.4万/坪 (18.1年/71.0坪) | 80.6万/坪 (17.1年/90.5坪) |
八乙女駅 | 89.1万/坪 (19.6年/94.8坪) | 76.7万/坪 (25.6年/64.0坪) | 71.9万/坪 (22.8年/84.3坪) |
黒松駅 | 73.7万/坪 (20.7年/70.5坪) | 96.7万/坪 (14.4年/57.3坪) | 98.2万/坪 (6.7年/51.0坪) |
旭ケ丘駅 | 90.6万/坪 (16.6年/64.7坪) | 77.4万/坪 (18.2年/68.4坪) | 100万/坪 (10.1年/64.3坪) |
台原駅 | 64.3万/坪 (21.0年/40.3坪) | 96.8万/坪 (11.2年/70.9坪) | 112万/坪 (0.5年/43.9坪) |
北仙台駅 | 86.7万/坪 (19.8年/57.1坪) | 78.4万/坪 (14.4年/53.9坪) | 80.9万/坪 (16.0年/61.4坪) |
北四番丁駅 | 133万/坪 (15.8年/69.6坪) | 90.0万/坪 (21.9年/81.7坪) | - |
勾当台公園駅 | - | 153万/坪 (12.3年/59.0坪) | 130万/坪 (30.3年/187坪) |
広瀬通駅 | 104万/坪 (50.0年/36.7坪) | - | 82.6万/坪 (39.3年/78.7坪) |
仙台駅 | 82.7万/坪 (27.2年/94.5坪) | 74.6万/坪 (16.9年/72.1坪) | 104万/坪 (21.3年/56.0坪) |
五橋駅 | - | 97.7万/坪 (38.8年/72.6坪) | - |
愛宕橋駅 | 56.8万/坪 (20.3年/110坪) | 54.0万/坪 (29.7年/106坪) | 94.2万/坪 (11.5年/85.9坪) |
河原町駅 | 106万/坪 (16.8年/55.1坪) | 87.1万/坪 (16.0年/70.3坪) | 114万/坪 (20.1年/64.9坪) |
長町一丁目駅 | 130万/坪 (9.6年/42.4坪) | 75.3万/坪 (14.6年/46.6坪) | 91.0万/坪 (13.8年/173坪) |
長町駅 | 153万/坪 (14.8年/69.2坪) | 117万/坪 (13.5年/70.6坪) | 92.0万/坪 (7.1年/42.0坪) |
長町南駅 | 71.7万/坪 (17.4年/68.4坪) | 67.9万/坪 (18.8年/66.7坪) | 58.4万/坪 (24.0年/101坪) |
富沢駅 | 123万/坪 (9.7年/112坪) | 118万/坪 (6.1年/70.5坪) | 88.4万/坪 (11.4年/61.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
長町一丁目駅 130.4 万/坪(昨年同期比 +73.2 %)
長町一丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +73.2%( +55.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.6年(昨年 14.6年から -34.3 %減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 46.6 坪から -9.2 %減)。平均建物面積は 37.3 坪 (昨年 32.0 坪から +16.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 14.6 年 → 2022年 9.6 年、-34.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 21.8 分 → 2022年 11.7 分、-46.6 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 33.3 %)
北四番丁駅 132.7 万/坪(昨年同期比 +47.5 %)
北四番丁駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +47.5%( +42.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 21.9年から -28.0 %減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 81.7 坪から -14.8 %減)。平均建物面積は 155.5 坪 (昨年 92.6 坪から +67.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 21.9 年 → 2022年 15.8 年、-28.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 21.6 分 → 2022年 13.0 分、-39.7 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 33.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 37.5 % → 2022年 50.0 %)
台原駅 64.3 万/坪(昨年同期比 -33.6 %)
台原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.3万円/坪(19.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -33.6%( -32.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2021年)に比べて -42.9%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 11.2年から +87.5 %増)。平均土地面積は 40.3 坪 (昨年 70.9 坪から -43.2 %減)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 45.5 坪から -25.9 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 11.2 年 → 2022年 21.0 年、+87.5 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 % → 2022年 42.9 %)
黒松駅 73.7 万/坪(昨年同期比 -23.8 %)
黒松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.7万円/坪(22.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -23.8%( -23.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(1年前(2021年)に比べて -20.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 14.4年から +43.6 %増)。平均土地面積は 70.5 坪 (昨年 57.3 坪から +23.0 %増)。平均建物面積は 52.4 坪 (昨年 39.5 坪から +32.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 % → 2022年 8.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 14.4 年 → 2022年 20.7 年、+43.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 12.4 分 → 2022年 16.8 分、+35.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 21.4 % → 2022年 50.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 57.1 % → 2022年 25.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示