【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期のJR武蔵野線 (南流山駅～西船橋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +14.3％( +14.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 76 件(１年前(2022年)に比べて -11.6％( -10件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 12.5年(昨年 14.6年から -14.7 ％減)。平均土地面積は 49.4 坪 (昨年 52.2 坪から -5.3 ％減)。平均建物面積は 37.0 坪 (昨年 42.6 坪から -13.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。東松戸駅、市川大野駅、西船橋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東松戸駅で昨年に比べ +81.6 ％、坪単価は 116 万円/坪となった。
上位 2 駅(東松戸駅、市川大野駅)は +65.3 ％(坪単価 +44.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新松戸駅、新八柱駅)は -2.9 ％(坪単価 -3.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 14.6 年 → 2023年 12.5 年、-14.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 4.8 ％ → 2023年 8.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 9.9 ％ → 2023年 4.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.5 ％ → 2023年 27.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 6.2 ％ → 2023年 4.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 171万円/坪(51.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +25.0％( +34.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新八柱駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +0.7％( +0.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2022年)に比べて +150.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR武蔵野線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 南流山駅 | 126万/坪 (15.0年/48.7坪) | 116万/坪 (14.0年/61.9坪) | 123万/坪 (5.2年/41.4坪) |
| 新松戸駅 | 111万/坪 (15.8年/37.9坪) | 119万/坪 (9.9年/45.1坪) | 101万/坪 (14.4年/56.4坪) |
| 新八柱駅 | 103万/坪 (15.2年/36.9坪) | 102万/坪 (10.5年/58.2坪) | 119万/坪 (4.7年/44.2坪) |
| 東松戸駅 | 116万/坪 (7.0年/104坪) | 63.9万/坪 (26.4年/50.4坪) | 96.9万/坪 (10.5年/47.6坪) |
| 市川大野駅 | 112万/坪 (10.8年/61.7坪) | 75.1万/坪 (22.3年/59.6坪) | 87.7万/坪 (27.3年/87.3坪) |
| 船橋法典駅 | 108万/坪 (11.1年/37.0坪) | 102万/坪 (10.8年/41.3坪) | 82.5万/坪 (13.7年/37.0坪) |
| 西船橋駅 | 171万/坪 (8.7年/50.7坪) | 137万/坪 (5.6年/29.9坪) | 129万/坪 (1.0年/27.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東松戸駅 116.1 万/坪(昨年同期比 +81.6 ％)
東松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +81.6％( +52.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 7.0年(昨年 26.4年から -73.4 ％減)。平均土地面積は 104.4 坪 (昨年 50.4 坪から +107.0 ％増)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 31.0 坪から +4.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 26.4 年 → 2023年 7.0 年、-73.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 17.7 分 → 2023年 15.0 分、-15.1 ％と減少)
市川大野駅 111.8 万/坪(昨年同期比 +48.9 ％)
市川大野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(33.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +48.9％( +36.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2022年)に比べて -5.9％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 22.3年から -51.4 ％減)。平均土地面積は 61.7 坪 (昨年 59.6 坪から +3.6 ％増)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 40.7 坪から -19.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 22.3 年 → 2023年 10.8 年、-51.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.5 ％ → 2023年 53.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 29.4 ％ → 2023年 6.7 ％)
新松戸駅 111.0 万/坪(昨年同期比 -6.4 ％)
新松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -6.4％( -7.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 13 件(１年前(2022年)に比べて -35.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 9.9年から +60.1 ％増)。平均土地面積は 37.9 坪 (昨年 45.1 坪から -15.8 ％減)。平均建物面積は 41.0 坪 (昨年 31.2 坪から +31.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 14.8 分 → 2023年 11.7 分、-21.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 9.9 年 → 2023年 15.8 年、+60.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 50.0 ％)
新八柱駅 102.6 万/坪(昨年同期比 +0.7 ％)
新八柱駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +0.7％( +0.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2022年)に比べて +150.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.2年(昨年 10.5年から +44.7 ％増)。平均土地面積は 36.9 坪 (昨年 58.2 坪から -36.6 ％減)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 44.6 坪から -29.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 10.5 年 → 2023年 15.2 年、+44.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 30.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示