【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期のJR京葉線 (舞浜駅～蘇我駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +3.9％( +5.7万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 258 件(１年前(2021年)に比べて -18.4％( -58件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 10.3年から +56.0 ％増)。平均土地面積は 58.7 坪 (昨年 47.3 坪から +24.0 ％増)。平均建物面積は 49.7 坪 (昨年 39.0 坪から +27.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。市川塩浜駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは市川塩浜駅で昨年に比べ +88.6 ％、坪単価は 173 万円/坪となった。
上位 2 駅(市川塩浜駅、検見川浜駅)は +52.3 ％(坪単価 +50.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(南船橋駅、二俣新町駅)は -27.2 ％(坪単価 -29.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.0 ％ → 2022年 5.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.3 ％ → 2022年 0.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 10.3 年 → 2022年 16.0 年、+56.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.6 ％ → 2022年 27.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.6 ％ → 2022年 12.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新浦安駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 211万円/坪(63.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +1.0％( +2.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 63 件(１年前(2021年)に比べて -4.5％( -3件/坪)と小幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.3万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -30.8％( -33.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR京葉線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 舞浜駅 | 160万/坪 (25.4年/55.0坪) | 173万/坪 (20.4年/42.3坪) | 151万/坪 (19.9年/42.4坪) |
| 新浦安駅 | 211万/坪 (11.8年/52.0坪) | 209万/坪 (10.1年/43.3坪) | 200万/坪 (7.1年/45.3坪) |
| 市川塩浜駅 | 173万/坪 (34.3年/299坪) | 91.5万/坪 (39.0年/230坪) | 484万/坪 (28.0年/336坪) |
| 西船橋駅 | 145万/坪 (12.5年/67.2坪) | 135万/坪 (10.2年/38.1坪) | 162万/坪 (5.9年/39.5坪) |
| 二俣新町駅 | 80.5万/坪 (46.0年/203坪) | 105万/坪 (33.3年/133坪) | 127万/坪 (36.9年/194坪) |
| 南船橋駅 | 76.3万/坪 (38.4年/90.8坪) | 110万/坪 (9.4年/30.3坪) | 43.5万/坪 (28.3年/59.0坪) |
| 新習志野駅 | 129万/坪 (12.6年/58.0坪) | 124万/坪 (7.1年/52.2坪) | 107万/坪 (5.3年/41.0坪) |
| 海浜幕張駅 | - | 96.8万/坪 (0年/59.0坪) | - |
| 検見川浜駅 | 138万/坪 (11.9年/52.0坪) | 119万/坪 (8.9年/45.3坪) | 129万/坪 (3.6年/36.6坪) |
| 稲毛海岸駅 | 144万/坪 (10.7年/50.0坪) | 150万/坪 (4.4年/48.4坪) | 140万/坪 (1.9年/36.2坪) |
| 千葉みなと駅 | 218万/坪 (19.8年/39.3坪) | - | 280万/坪 (35.7年/393坪) |
| 蘇我駅 | 90.2万/坪 (18.3年/57.4坪) | 80.1万/坪 (13.0年/51.5坪) | 83.5万/坪 (20.2年/71.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
市川塩浜駅 172.7 万/坪(昨年同期比 +88.6 ％)
市川塩浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 173万円/坪(52.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +88.6％( +81.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.3年(昨年 39.0年から -12.2 ％減)。平均土地面積は 299.5 坪 (昨年 229.9 坪から +30.3 ％増)。平均建物面積は 202.7 坪 (昨年 196.6 坪から +3.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 39.0 年 → 2022年 34.3 年、-12.2 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 26.0 分 → 2022年 16.0 分、-38.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
検見川浜駅 138.0 万/坪(昨年同期比 +16.0 ％)
検見川浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +16.0％( +19.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2021年)に比べて -46.9％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.9年(昨年 8.9年から +33.4 ％増)。平均土地面積は 52.0 坪 (昨年 45.3 坪から +14.6 ％増)。平均建物面積は 37.9 坪 (昨年 37.1 坪から +2.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 8.9 年 → 2022年 11.9 年、+33.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.3 ％ → 2022年 33.3 ％)
南船橋駅 76.3 万/坪(昨年同期比 -30.8 ％)
南船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.3万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -30.8％( -33.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.4年(昨年 9.4年から +309.3 ％増)。平均土地面積は 90.8 坪 (昨年 30.3 坪から +200.0 ％増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 31.8 坪から +23.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 9.4 年 → 2022年 38.4 年、+309.3 ％と大きく増加)
二俣新町駅 80.5 万/坪(昨年同期比 -23.6 ％)
二俣新町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.5万円/坪(24.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -23.6％( -24.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 46.0年(昨年 33.3年から +38.2 ％増)。平均土地面積は 202.7 坪 (昨年 133.1 坪から +52.3 ％増)。平均建物面積は 234.4 坪 (昨年 83.2 坪から +181.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 33.3 年 → 2022年 46.0 年、+38.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 15.8 分 → 2022年 24.2 分、+53.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示