【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期の東京メトロ東西線 (浦安駅~西船橋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 161万円/坪(48.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +11.1%( +16.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 60 件(1年前(2019年)に比べて +62.2%( +23件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.0年(昨年 16.4年から -39.3 %減)。平均土地面積は 50.5 坪 (昨年 52.7 坪から -4.1 %減)。平均建物面積は 48.7 坪 (昨年 68.2 坪から -28.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。南行徳駅、西船橋駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは南行徳駅で昨年に比べ +34.3 %、坪単価は 176 万円/坪となった。
上位 2 駅(南行徳駅、西船橋駅)は +28.5 %(坪単価 +37.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(原木中山駅、妙典駅)は -16.8 %(坪単価 -25.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 16.4 年 → 2020年 10.0 年、-39.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 27.8 % → 2020年 42.4 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 30.6 % → 2020年 11.9 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 10.8 % → 2020年 3.3 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 2.8 % → 2020年 1.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南行徳駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 176万円/坪(53.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +34.3%( +44.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2019年)に比べて +112.5%( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった原木中山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -17.1%( -24.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて +500.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
東京メトロ東西線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
浦安駅 | 156万/坪 (6.9年/30.7坪) | 153万/坪 (24.9年/72.6坪) | 176万/坪 (7.8年/32.8坪) |
南行徳駅 | 176万/坪 (14.7年/57.9坪) | 131万/坪 (12.0年/46.0坪) | 113万/坪 (24.2年/50.6坪) |
行徳駅 | 170万/坪 (12.3年/71.1坪) | 147万/坪 (16.1年/40.5坪) | 103万/坪 (19.4年/72.6坪) |
妙典駅 | 133万/坪 (11.3年/63.1坪) | 159万/坪 (19.8年/90.4坪) | 123万/坪 (10.0年/28.7坪) |
原木中山駅 | 118万/坪 (9.8年/45.9坪) | 142万/坪 (0.8年/21.2坪) | 104万/坪 (43.3年/28.2坪) |
西船橋駅 | 161万/坪 (3.5年/32.3坪) | 132万/坪 (10.4年/26.2坪) | 133万/坪 (7.6年/64.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南行徳駅 175.7 万/坪(昨年同期比 +34.3 %)
南行徳駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 176万円/坪(53.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +34.3%( +44.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2019年)に比べて +112.5%( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.7年(昨年 12.0年から +22.4 %増)。平均土地面積は 57.9 坪 (昨年 46.0 坪から +25.8 %増)。平均建物面積は 47.9 坪 (昨年 71.1 坪から -32.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 12.5 分 → 2020年 10.1 分、-19.1 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 37.5 % → 2020年 23.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 37.5 % → 2020年 41.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 12.0 年 → 2020年 14.7 年、+22.4 %と大きく増加)
西船橋駅 161.4 万/坪(昨年同期比 +22.7 %)
西船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 161万円/坪(48.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +22.7%( +29.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2019年)に比べて +133.3%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 3.5年(昨年 10.4年から -65.8 %減)。平均土地面積は 32.3 坪 (昨年 26.2 坪から +23.2 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 24.6 坪から +16.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 10.4 年 → 2020年 3.5 年、-65.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 16.7 分 → 2020年 14.5 分、-13.0 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 42.9 %)
原木中山駅 117.8 万/坪(昨年同期比 -17.1 %)
原木中山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -17.1%( -24.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて +500.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 0.8年から +1195.4 %増)。平均土地面積は 45.9 坪 (昨年 21.2 坪から +116.7 %増)。平均建物面積は 29.9 坪 (昨年 30.3 坪から -1.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 0.8 年 → 2020年 9.8 年、+1195.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 4.0 分 → 2020年 10.5 分、+162.5 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 60.0 %)
妙典駅 133.2 万/坪(昨年同期比 -16.4 %)
妙典駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -16.4%( -26.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 19.8年から -43.0 %減)。平均土地面積は 63.1 坪 (昨年 90.4 坪から -30.2 %減)。平均建物面積は 75.2 坪 (昨年 74.1 坪から +1.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 19.8 年 → 2020年 11.3 年、-43.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 11.0 分 → 2020年 15.2 分、+38.6 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示