【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の名古屋市桜通線 (太閤通駅~徳重駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +13.1%( +5.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 238 件(1年前(2023年)に比べて +0.8%( +2件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 24.3年から -14.1 %減)。平均専有面積は 64.8 ㎡ (昨年 63.2 ㎡から +2.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。太閤通駅、今池駅、吹上駅、瑞穂区役所駅、野並駅、徳重駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは相生山駅で昨年に比べ +162.6 %、単価は 27.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(相生山駅、吹上駅)は +115.2 %(単価 +17.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(瑞穂運動場西駅、国際センター駅)は -34.5 %(単価 -18.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 24.3 年 → 2024年 20.9 年、-14.1 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 6.4 分 → 2024年 5.7 分、-10.1 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 % → 2024年 12.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.3 % → 2024年 24.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.2 % → 2024年 37.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.8 % → 2024年 1.7 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった名古屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +10.7%( +6.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2023年)に比べて +25.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった神沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -32.0%( -8.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -18.2%( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
名古屋市桜通線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
太閤通駅 | 61.4万/㎡ (8.7年/29.3㎡) | 40.1万/㎡ (26.8年/45.0㎡) | 40.6万/㎡ (21.2年/52.8㎡) |
名古屋駅 | 69.8万/㎡ (11.3年/56.3㎡) | 63.0万/㎡ (14.3年/51.7㎡) | 64.0万/㎡ (13.1年/48.2㎡) |
国際センター駅 | 47.9万/㎡ (33.4年/40.8㎡) | 73.1万/㎡ (31.4年/86.2㎡) | 48.2万/㎡ (26.9年/44.4㎡) |
丸の内駅 | 65.3万/㎡ (13.0年/47.6㎡) | 60.8万/㎡ (16.1年/33.4㎡) | 64.9万/㎡ (12.0年/55.5㎡) |
久屋大通駅 | 62.2万/㎡ (22.4年/60.5㎡) | 53.8万/㎡ (25.7年/53.5㎡) | 64.7万/㎡ (17.4年/60.0㎡) |
高岳駅 | 47.6万/㎡ (22.5年/59.5㎡) | 42.5万/㎡ (27.1年/60.2㎡) | 55.1万/㎡ (17.8年/56.1㎡) |
車道駅 | 46.7万/㎡ (21.4年/82.5㎡) | 58.7万/㎡ (12.4年/73.8㎡) | 56.1万/㎡ (9.1年/80.0㎡) |
今池駅 | 54.9万/㎡ (20.9年/43.2㎡) | 42.1万/㎡ (28.2年/42.6㎡) | 52.3万/㎡ (21.4年/47.5㎡) |
吹上駅 | 45.2万/㎡ (15.4年/80.4㎡) | 26.9万/㎡ (29.1年/45.0㎡) | 32.3万/㎡ (24.4年/57.5㎡) |
御器所駅 | 50.7万/㎡ (19.4年/68.5㎡) | 43.8万/㎡ (22.5年/74.4㎡) | 50.7万/㎡ (13.7年/65.8㎡) |
桜山駅 | 45.7万/㎡ (20.7年/80.4㎡) | 43.8万/㎡ (18.7年/80.3㎡) | 38.2万/㎡ (27.4年/73.8㎡) |
瑞穂区役所駅 | 51.3万/㎡ (18.4年/62.9㎡) | 38.7万/㎡ (24.8年/66.0㎡) | 37.6万/㎡ (24.5年/83.3㎡) |
瑞穂運動場西駅 | 23.7万/㎡ (41.3年/72.5㎡) | 36.2万/㎡ (29.8年/80.0㎡) | 20.7万/㎡ (34.5年/64.0㎡) |
新瑞橋駅 | 44.6万/㎡ (18.9年/78.8㎡) | 40.1万/㎡ (17.0年/78.6㎡) | 44.9万/㎡ (13.8年/70.8㎡) |
桜本町駅 | - | 24.4万/㎡ (43.0年/90.0㎡) | - |
鶴里駅 | 29.8万/㎡ (21.8年/72.5㎡) | 40.0万/㎡ (14.0年/70.0㎡) | 24.0万/㎡ (16.0年/75.0㎡) |
野並駅 | 25.1万/㎡ (29.1年/80.9㎡) | 20.4万/㎡ (31.2年/72.7㎡) | 21.5万/㎡ (30.4年/70.6㎡) |
鳴子北駅 | 34.7万/㎡ (19.2年/77.9㎡) | - | 30.7万/㎡ (24.0年/78.3㎡) |
相生山駅 | 27.2万/㎡ (25.5年/82.8㎡) | 10.4万/㎡ (42.0年/66.4㎡) | 22.1万/㎡ (33.0年/68.3㎡) |
神沢駅 | 17.5万/㎡ (37.2年/73.9㎡) | 25.7万/㎡ (24.6年/79.1㎡) | 24.7万/㎡ (30.2年/73.6㎡) |
徳重駅 | 40.4万/㎡ (18.6年/80.7㎡) | 24.3万/㎡ (25.7年/76.4㎡) | 33.2万/㎡ (21.8年/76.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
相生山駅 27.2 万/㎡(昨年同期比 +162.6 %)
相生山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +162.6%( +16.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて +28.6%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 42.0年から -39.4 %減)。平均専有面積は 82.8 ㎡ (昨年 66.4 ㎡から +24.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 42.0 年 → 2024年 25.5 年、-39.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.2 分 → 2024年 3.5 分、-43.5 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 % → 2024年 50.0 %)
吹上駅 45.2 万/㎡(昨年同期比 +67.7 %)
吹上駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +67.7%( +18.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて +62.5%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 29.1年から -47.2 %減)。平均専有面積は 80.4 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +78.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 29.1 年 → 2024年 15.4 年、-47.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.1 分 → 2024年 6.8 分、-33.1 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 87.5 % → 2024年 23.1 %)
瑞穂運動場西駅 23.7 万/㎡(昨年同期比 -34.6 %)
瑞穂運動場西駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -34.6%( -12.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.3年(昨年 29.8年から +38.7 %増)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -9.4 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.8 年 → 2024年 41.3 年、+38.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 3.4 分 → 2024年 4.0 分、+16.7 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 75.0 %)
国際センター駅 47.9 万/㎡(昨年同期比 -34.5 %)
国際センター駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -34.5%( -25.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -25.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.4年(昨年 31.4年から +6.2 %増)。平均専有面積は 40.8 ㎡ (昨年 86.2 ㎡から -52.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 62.5 % → 2024年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示