この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期の埼玉新都市交通伊奈線 (大宮駅~羽貫駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +13.7%( +6.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 84 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 24.9年(昨年 24.0年から +3.7 %増)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 67.3 ㎡から -1.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。鉄道博物館駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは今羽駅で昨年に比べ +110.1 %、単価は 19.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(今羽駅、鉄道博物館駅)は +90.7 %(単価 +16.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(丸山駅、加茂宮駅)は -19.0 %(単価 -6.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.2 % → 2023年 6.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.2 % → 2023年 3.6 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 10.3 分 → 2023年 11.4 分、+10.6 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 % → 2023年 20.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 18.3 % → 2023年 12.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +12.5%( +6.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 61 件(1年前(2022年)に比べて +8.9%( +5件/㎡)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった丸山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -24.0%( -5.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
埼玉新都市交通伊奈線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大宮駅 | 57.5万/㎡ (24.7年/64.3㎡) | 51.1万/㎡ (25.0年/64.9㎡) | 35.7万/㎡ (29.0年/67.6㎡) |
鉄道博物館駅 | 53.5万/㎡ (17.9年/67.9㎡) | 31.3万/㎡ (27.0年/68.6㎡) | 27.2万/㎡ (27.3年/60.0㎡) |
加茂宮駅 | 42.5万/㎡ (20.0年/76.4㎡) | 49.5万/㎡ (12.9年/74.1㎡) | 47.7万/㎡ (12.8年/71.7㎡) |
東宮原駅 | 36.0万/㎡ (30.5年/62.5㎡) | 35.8万/㎡ (22.7年/68.3㎡) | 26.0万/㎡ (24.7年/61.7㎡) |
今羽駅 | 19.7万/㎡ (39.8年/71.0㎡) | 9.4万/㎡ (46.0年/65.0㎡) | 12.0万/㎡ (45.0年/65.0㎡) |
吉野原駅 | - | 20.0万/㎡ (36.0年/45.0㎡) | - |
原市駅 | - | 7.6万/㎡ (32.0年/105㎡) | 26.6万/㎡ (14.3年/80.0㎡) |
沼南駅 | - | 18.8万/㎡ (28.0年/85.0㎡) | 10.8万/㎡ (23.0年/65.0㎡) |
丸山駅 | 18.5万/㎡ (29.0年/65.0㎡) | 24.3万/㎡ (15.0年/70.0㎡) | 22.9万/㎡ (14.0年/70.0㎡) |
志久駅 | 10.4万/㎡ (31.0年/85.0㎡) | - | - |
伊奈中央駅 | - | - | 21.8万/㎡ (26.0年/55.0㎡) |
羽貫駅 | - | 30.0万/㎡ (15.0年/80.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
今羽駅 19.7 万/㎡(昨年同期比 +110.1 %)
今羽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +110.1%( +10.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2022年)に比べて +150.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.8年(昨年 46.0年から -13.5 %減)。平均専有面積は 71.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +9.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 46.0 年 → 2023年 39.8 年、-13.5 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 7.5 分 → 2023年 6.2 分、-17.3 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 60.0 %)
鉄道博物館駅 53.5 万/㎡(昨年同期比 +71.2 %)
鉄道博物館駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +71.2%( +22.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 17.9年(昨年 27.0年から -33.9 %減)。平均専有面積は 67.9 ㎡ (昨年 68.6 ㎡から -1.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 27.0 年 → 2023年 17.9 年、-33.9 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 71.4 % → 2023年 28.6 %)
丸山駅 18.5 万/㎡(昨年同期比 -24.0 %)
丸山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -24.0%( -5.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.0年(昨年 15.0年から +93.3 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -7.1 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 15.0 年 → 2023年 29.0 年、+93.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.0 分 → 2023年 15.0 分、+400.0 %と大きく増加)
加茂宮駅 42.5 万/㎡(昨年同期比 -14.0 %)
加茂宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -14.0%( -6.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2022年)に比べて -36.4%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 12.9年から +54.9 %増)。平均専有面積は 76.4 ㎡ (昨年 74.1 ㎡から +3.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 36.4 % → 2023年 42.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 12.9 年 → 2023年 20.0 年、+54.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 5.7 分 → 2023年 6.7 分、+17.2 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.1 % → 2023年 28.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示