この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです
【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期の埼玉新都市交通伊奈線 (大宮駅~羽貫駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +38.1%( +13.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(1年前(2021年)に比べて +20.7%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 24.2年から -10.9 %減)。平均専有面積は 66.3 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から +0.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大宮駅、鉄道博物館駅、東宮原駅、沼南駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは沼南駅で昨年に比べ +74.8 %、単価は 18.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(沼南駅、鉄道博物館駅)は +62.1 %(単価 +10.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(加茂宮駅、丸山駅)は +0.7 %(単価 -0.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 24.2 年 → 2022年 21.6 年、-10.9 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 14.3 分 → 2022年 11.2 分、-21.7 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 13.8 % → 2022年 8.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 37.9 % → 2022年 40.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 3.4 % → 2022年 2.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +49.0%( +19.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(1年前(2021年)に比べて +11.8%( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった沼南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +74.8%( +8.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
埼玉新都市交通伊奈線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大宮駅 | 59.2万/㎡ (21.6年/62.6㎡) | 39.7万/㎡ (26.1年/67.4㎡) | 48.8万/㎡ (23.5年/55.5㎡) |
鉄道博物館駅 | 40.7万/㎡ (20.3年/70.0㎡) | 27.2万/㎡ (27.3年/60.0㎡) | 34.9万/㎡ (24.0年/65.0㎡) |
加茂宮駅 | 50.7万/㎡ (13.5年/70.8㎡) | 53.2万/㎡ (13.0年/67.5㎡) | 35.3万/㎡ (23.4年/66.7㎡) |
東宮原駅 | 39.8万/㎡ (25.5年/65.0㎡) | 30.2万/㎡ (22.5年/67.5㎡) | - |
今羽駅 | 9.4万/㎡ (46.0年/65.0㎡) | - | 20.0万/㎡ (25.0年/65.0㎡) |
吉野原駅 | - | - | - |
原市駅 | - | 26.7万/㎡ (15.0年/75.0㎡) | 26.7万/㎡ (14.0年/75.0㎡) |
沼南駅 | 18.8万/㎡ (28.0年/85.0㎡) | 10.8万/㎡ (23.0年/65.0㎡) | 18.3万/㎡ (22.0年/60.0㎡) |
丸山駅 | 24.3万/㎡ (15.0年/70.0㎡) | 22.9万/㎡ (14.0年/70.0㎡) | - |
志久駅 | - | - | - |
伊奈中央駅 | - | 21.8万/㎡ (26.0年/55.0㎡) | - |
羽貫駅 | 30.0万/㎡ (15.0年/80.0㎡) | - | 23.8万/㎡ (13.0年/80.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
沼南駅 18.8 万/㎡(昨年同期比 +74.8 %)
沼南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +74.8%( +8.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.0年(昨年 23.0年から +21.7 %増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +30.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 23.0 年 → 2022年 28.0 年、+21.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.0 分 → 2022年 16.0 分、+220.0 %と大きく増加)
鉄道博物館駅 40.7 万/㎡(昨年同期比 +49.4 %)
鉄道博物館駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +49.4%( +13.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 27.3年から -25.4 %減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +16.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 27.3 年 → 2022年 20.3 年、-25.4 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 7.5 分 → 2022年 10.3 分、+37.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 66.7 %)
加茂宮駅 50.7 万/㎡(昨年同期比 -4.8 %)
加茂宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -4.8%( -2.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 13.0年から +3.8 %増)。平均専有面積は 70.8 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から +4.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 6.0 分 → 2022年 5.2 分、-13.9 %と減少)
丸山駅 24.3 万/㎡(昨年同期比 +6.3 %)
丸山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +6.3%( +1.4万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 15.0年(昨年 14.0年から +7.1 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示