【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜12月期のJR函館本線 (函館駅~旭川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +18.6%( +4.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 874 件(1年前(2021年)に比べて -10.3%( -100件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 25.6年から -3.3 %減)。平均専有面積は 74.8 ㎡ (昨年 74.0 ㎡から +1.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 22 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。函館駅、手稲駅、発寒駅、白石駅、厚別駅、森林公園駅、野幌駅、高砂駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは函館駅で昨年に比べ +71.7 %、単価は 18.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(函館駅、発寒駅)は +52.1 %(単価 +7.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(五稜郭駅、江別駅)は -14.5 %(単価 -2.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.4 % → 2022年 9.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 61.4 % → 2022年 55.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.5 % → 2022年 11.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった苗穂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +11.0%( +5.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 91 件(1年前(2021年)に比べて +19.7%( +15件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった銭函駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +18.9%( +1.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2021年)に比べて +400.0%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR函館本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
函館駅 | 18.2万/㎡ (27.0年/80.0㎡) | 10.6万/㎡ (31.3年/51.0㎡) | 12.5万/㎡ (26.4年/72.5㎡) |
五稜郭駅 | 12.5万/㎡ (31.1年/86.0㎡) | 16.6万/㎡ (27.2年/77.5㎡) | 12.5万/㎡ (29.4年/82.0㎡) |
大沼公園駅 | - | - | - |
小樽駅 | 22.9万/㎡ (24.4年/79.2㎡) | 20.9万/㎡ (25.6年/78.4㎡) | 17.5万/㎡ (25.8年/70.0㎡) |
南小樽駅 | 16.6万/㎡ (30.7年/75.7㎡) | 16.9万/㎡ (28.5年/75.7㎡) | 12.1万/㎡ (29.0年/75.4㎡) |
小樽築港駅 | 23.3万/㎡ (21.6年/95.5㎡) | 21.1万/㎡ (21.7年/92.1㎡) | 8.1万/㎡ (28.5年/76.2㎡) |
朝里駅 | 15.7万/㎡ (26.6年/62.5㎡) | 13.7万/㎡ (26.3年/65.0㎡) | 14.0万/㎡ (28.3年/63.3㎡) |
銭函駅 | 6.9万/㎡ (30.5年/51.0㎡) | 5.8万/㎡ (30.1年/47.5㎡) | 7.1万/㎡ (28.0年/50.0㎡) |
星置駅 | 20.7万/㎡ (29.1年/77.0㎡) | 19.7万/㎡ (27.1年/81.0㎡) | 18.3万/㎡ (28.4年/75.0㎡) |
稲穂駅 | 15.5万/㎡ (27.0年/83.0㎡) | 16.3万/㎡ (28.1年/78.3㎡) | 14.9万/㎡ (26.9年/76.7㎡) |
手稲駅 | 25.3万/㎡ (25.3年/84.0㎡) | 21.0万/㎡ (28.3年/80.9㎡) | 19.3万/㎡ (25.5年/79.1㎡) |
稲積公園駅 | 17.6万/㎡ (31.6年/77.0㎡) | 15.6万/㎡ (27.4年/74.2㎡) | 13.7万/㎡ (28.1年/72.5㎡) |
発寒駅 | 29.8万/㎡ (20.7年/83.3㎡) | 22.5万/㎡ (27.5年/74.5㎡) | 21.4万/㎡ (27.4年/74.2㎡) |
発寒中央駅 | 21.6万/㎡ (31.9年/82.5㎡) | 18.6万/㎡ (30.2年/78.5㎡) | 19.3万/㎡ (28.2年/75.6㎡) |
琴似駅 | 30.0万/㎡ (27.9年/74.1㎡) | 27.5万/㎡ (26.5年/76.0㎡) | 24.7万/㎡ (25.9年/72.6㎡) |
桑園駅 | 35.3万/㎡ (23.6年/76.3㎡) | 32.7万/㎡ (23.0年/77.7㎡) | 29.7万/㎡ (23.9年/76.9㎡) |
札幌駅 | 51.3万/㎡ (18.6年/66.4㎡) | 47.0万/㎡ (20.6年/64.5㎡) | 33.7万/㎡ (23.6年/61.8㎡) |
苗穂駅 | 58.2万/㎡ (6.2年/70.5㎡) | 52.4万/㎡ (9.0年/73.0㎡) | 47.2万/㎡ (8.4年/74.2㎡) |
白石駅 | 22.0万/㎡ (29.4年/72.5㎡) | 18.2万/㎡ (30.3年/67.7㎡) | 18.8万/㎡ (27.7年/66.9㎡) |
厚別駅 | 22.4万/㎡ (32.4年/72.2㎡) | 18.6万/㎡ (30.4年/71.1㎡) | 17.0万/㎡ (33.5年/69.3㎡) |
森林公園駅 | 22.8万/㎡ (30.5年/88.4㎡) | 18.1万/㎡ (27.8年/86.2㎡) | 17.1万/㎡ (29.2年/82.0㎡) |
大麻駅 | 14.7万/㎡ (33.9年/71.7㎡) | 12.3万/㎡ (33.9年/69.5㎡) | 10.7万/㎡ (30.5年/73.0㎡) |
野幌駅 | 15.9万/㎡ (29.2年/64.7㎡) | 12.8万/㎡ (28.6年/70.2㎡) | 15.5万/㎡ (26.7年/65.5㎡) |
高砂駅 | 14.7万/㎡ (30.4年/88.8㎡) | 11.4万/㎡ (30.0年/81.2㎡) | 10.8万/㎡ (28.5年/87.5㎡) |
江別駅 | 12.1万/㎡ (27.6年/77.5㎡) | 12.6万/㎡ (29.4年/66.7㎡) | 10.8万/㎡ (26.8年/60.0㎡) |
豊幌駅 | - | - | - |
岩見沢駅 | 7.2万/㎡ (32.9年/80.0㎡) | 6.9万/㎡ (32.6年/89.0㎡) | - |
滝川駅 | 10.3万/㎡ (32.3年/75.0㎡) | 10.6万/㎡ (31.3年/80.0㎡) | - |
近文駅 | - | 8.0万/㎡ (31.0年/75.0㎡) | - |
旭川駅 | 13.4万/㎡ (29.3年/77.9㎡) | 12.1万/㎡ (28.5年/73.2㎡) | 13.2万/㎡ (25.1年/66.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
函館駅 18.2 万/㎡(昨年同期比 +71.7 %)
函館駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +71.7%( +7.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて -30.0%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 31.3年から -13.8 %減)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 51.0 ㎡から +56.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 31.3 年 → 2022年 27.0 年、-13.8 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 89.5 % → 2022年 69.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.3 % → 2022年 7.7 %)
発寒駅 29.8 万/㎡(昨年同期比 +32.5 %)
発寒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +32.5%( +7.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2021年)に比べて -21.1%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 27.5年から -24.9 %減)。平均専有面積は 83.3 ㎡ (昨年 74.5 ㎡から +11.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 27.5 年 → 2022年 20.7 年、-24.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.8 分 → 2022年 6.1 分、-21.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.5 % → 2022年 35.7 %)
五稜郭駅 12.5 万/㎡(昨年同期比 -24.5 %)
五稜郭駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -24.5%( -4.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2021年)に比べて -16.7%( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 31.1年(昨年 27.2年から +14.7 %増)。平均専有面積は 86.0 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から +11.0 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 27.2 年 → 2022年 31.1 年、+14.7 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 20.7 分 → 2022年 45.7 分、+121.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 75.0 % → 2022年 90.0 %)
江別駅 12.1 万/㎡(昨年同期比 -4.5 %)
江別駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -4.5%( -0.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 29.4年から -5.8 %減)。平均専有面積は 77.5 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から +16.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 4.7 分 → 2022年 3.5 分、-25.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示