【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜9月期のJR八戸線 (八戸駅～階上駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.9万円/坪(12.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -10.6％( -5.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 127 件(１年前(2022年)に比べて -44.1％( -100件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 25.2年から +11.5 ％増)。平均土地面積は 98.3 坪 (昨年 100.9 坪から -2.6 ％減)。平均建物面積は 59.5 坪 (昨年 47.7 坪から +24.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。長苗代駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは長苗代駅で昨年に比べ +23.5 ％、坪単価は 60.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(長苗代駅、小中野駅)は +6.8 ％(坪単価 +3.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(鮫駅、大蛇駅)は -84.0 ％(坪単価 -28.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 0.5 ％ → 2023年 1.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 31.5 ％ → 2023年 30.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 25.2 年 → 2023年 28.1 年、+11.5 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 27.5 ％ → 2023年 18.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 ％ → 2023年 35.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった長苗代駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.6万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +23.5％( +11.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2022年)に比べて -32.3％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大蛇駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.6万円/坪(1.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -82.0％( -21.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR八戸線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 八戸駅 | 42.9万/坪 (23.8年/122坪) | 53.5万/坪 (15.8年/112坪) | 44.9万/坪 (19.7年/110坪) |
| 長苗代駅 | 60.6万/坪 (17.8年/64.1坪) | 49.0万/坪 (25.6年/105坪) | 45.9万/坪 (20.6年/82.1坪) |
| 本八戸駅 | 41.0万/坪 (29.6年/93.0坪) | 46.6万/坪 (33.2年/113坪) | 41.0万/坪 (32.1年/79.8坪) |
| 小中野駅 | 47.5万/坪 (28.0年/143坪) | 52.7万/坪 (17.7年/68.4坪) | 67.3万/坪 (24.7年/74.4坪) |
| 陸奥湊駅 | 37.7万/坪 (31.3年/95.3坪) | 45.8万/坪 (25.1年/77.6坪) | 31.6万/坪 (31.3年/102坪) |
| 白銀駅 | 33.7万/坪 (34.4年/83.5坪) | 42.0万/坪 (30.0年/100坪) | 43.5万/坪 (21.3年/72.5坪) |
| 鮫駅 | 5.8万/坪 (41.7年/80.7坪) | 41.0万/坪 (30.4年/83.2坪) | 36.7万/坪 (23.9年/94.1坪) |
| 陸奥白浜駅 | - | 34.8万/坪 (10.8年/127坪) | - |
| 種差海岸駅 | - | 19.4万/坪 (25.3年/333坪) | |
| 大久喜駅 | - | 3.1万/坪 (51.8年/424坪) | 56.1万/坪 (13.2年/91.8坪) |
| 金浜駅 | 24.3万/坪 (26.6年/78.1坪) | 39.2万/坪 (17.4年/85.1坪) | 14.8万/坪 (33.6年/93.4坪) |
| 大蛇駅 | 4.6万/坪 (34.0年/221坪) | 25.6万/坪 (19.6年/74.1坪) | 39.1万/坪 (12.0年/60.5坪) |
| 階上駅 | - | 88.2万/坪 (0年/142坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
長苗代駅 60.6 万/坪(昨年同期比 +23.5 ％)
長苗代駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.6万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +23.5％( +11.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2022年)に比べて -32.3％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 25.6年から -30.4 ％減)。平均土地面積は 64.1 坪 (昨年 104.6 坪から -38.7 ％減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 64.6 坪から -44.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 25.6 年 → 2023年 17.8 年、-30.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 38.7 ％ → 2023年 11.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 35.5 ％ → 2023年 38.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.6 ％ → 2023年 38.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 9.7 ％ → 2023年 4.8 ％)
小中野駅 47.5 万/坪(昨年同期比 -9.9 ％)
小中野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.5万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -9.9％( -5.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 19 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.0年(昨年 17.7年から +58.1 ％増)。平均土地面積は 142.8 坪 (昨年 68.4 坪から +108.8 ％増)。平均建物面積は 78.9 坪 (昨年 31.8 坪から +148.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 31.2 ％ → 2023年 11.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 17.7 年 → 2023年 28.0 年、+58.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 ％ → 2023年 47.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 31.2 ％ → 2023年 17.6 ％)
鮫駅 5.8 万/坪(昨年同期比 -85.9 ％)
鮫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.8万円/坪(1.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -85.9％( -35.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.7年(昨年 30.4年から +37.2 ％増)。平均土地面積は 80.7 坪 (昨年 83.2 坪から -3.0 ％減)。平均建物面積は 53.9 坪 (昨年 60.9 坪から -11.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 30.4 年 → 2023年 41.7 年、+37.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 66.7 ％)
大蛇駅 4.6 万/坪(昨年同期比 -82.0 ％)
大蛇駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.6万円/坪(1.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -82.0％( -21.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 19.6年から +73.2 ％増)。平均土地面積は 220.8 坪 (昨年 74.1 坪から +198.0 ％増)。平均建物面積は 108.9 坪 (昨年 34.8 坪から +213.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 37.5 分 → 2023年 30.0 分、-20.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 19.6 年 → 2023年 34.0 年、+73.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 75.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示