物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2022年第3四半期
2022年7月9月

この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです

記事監修:竹内 英二
【監修者】

不動産鑑定士

竹内 英二 (監修者)

不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2022年7月〜9月期のJR八戸線 (八戸駅階上駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.2万円/坪(15.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +7.9%( +3.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 47 件(1年前(2021年)に比べて -26.6%( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 22.2年(昨年 31.6年から -29.8 %減)。平均土地面積は 95.1 坪 (昨年 96.5 坪から -1.4 %減)。平均建物面積は 45.2 坪 (昨年 50.3 坪から -10.0 %減)。

近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。八戸駅長苗代駅本八戸駅陸奥湊駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは金浜駅で昨年に比べ +228.4 %、坪単価は 52.1 万円/坪となった。

上位 2 駅(金浜駅陸奥湊駅)は +163.2 %(坪単価 +32.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(小中野駅白銀駅)は -34.9 %(坪単価 -31.7 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2021年 31.6 年 → 2022年 22.2 年、-29.8 %と大きく減少)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.4 % → 2022年 32.6 %)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 43.1 % → 2022年 23.3 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 21.5 分 → 2022年 26.5 分、+23.4 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.6 % → 2022年 27.9 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった長苗代駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.5万円/坪(19.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +57.6%( +23.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて -58.3%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった鮫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.1万円/坪(13.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +18.8%( +6.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。

JR八戸線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
JR八戸線現状(2022)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
八戸駅47.3万/坪
(13.4年/110坪)
39.0万/坪
(32.1年/125坪)
55.1万/坪
(23.3年/105坪)
長苗代駅64.5万/坪
(26.3年/48.0坪)
40.9万/坪
(25.8年/84.6坪)
63.1万/坪
(16.7年/52.4坪)
本八戸駅58.0万/坪
(30.1年/96.0坪)
29.9万/坪
(43.7年/111坪)
51.1万/坪
(25.2年/101坪)
小中野駅51.5万/坪
(15.5年/75.4坪)
105万/坪
(28.2年/55.4坪)
47.9万/坪
(21.7年/64.9坪)
陸奥湊駅57.0万/坪
(17.7年/68.4坪)
28.8万/坪
(35.7年/117坪)
43.3万/坪
(16.8年/121坪)
白銀駅43.1万/坪
(29.0年/137坪)
53.2万/坪
(21.4年/67.8坪)
49.2万/坪
(18.4年/69.2坪)
鮫駅43.1万/坪
(28.5年/112坪)
36.3万/坪
(21.2年/120坪)
30.7万/坪
(27.3年/106坪)
陸奥白浜駅---
種差海岸駅--1.5万/坪
(55.5年/333坪)
大久喜駅--3.1万/坪
(43.5年/52.9坪)
金浜駅52.1万/坪
(10.8年/85.7坪)
15.9万/坪
(24.5年/75.6坪)
8.2万/坪
(32.9年/183坪)
大蛇駅---
階上駅--31.8万/坪
(26.5年/212坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

金浜駅52.1 万/坪(昨年同期比 +228.4 %)

金浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.1万円/坪(15.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +228.4%( +36.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 10.8年(昨年 24.5年から -55.8 %減)。平均土地面積は 85.7 坪 (昨年 75.6 坪から +13.3 %増)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 37.8 坪から -17.3 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2021年 24.5 年 → 2022年 10.8 年、-55.8 %と大きく減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 33.3 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 30.0 分 → 2022年 70.0 分、+133.3 %と大きく増加)

陸奥湊駅57.0 万/坪(昨年同期比 +98.0 %)

陸奥湊駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.0万円/坪(17.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +98.0%( +28.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて -16.7%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。

平均築年数は 17.7年(昨年 35.7年から -50.4 %減)。平均土地面積は 68.4 坪 (昨年 117.0 坪から -41.6 %減)。平均建物面積は 27.8 坪 (昨年 51.9 坪から -46.4 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2021年 35.7 年 → 2022年 17.7 年、-50.4 %と大きく減少)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 60.0 %)

小中野駅51.5 万/坪(昨年同期比 -50.8 %)

小中野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.5万円/坪(15.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -50.8%( -53.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて -40.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 15.5年(昨年 28.2年から -45.0 %減)。平均土地面積は 75.4 坪 (昨年 55.4 坪から +36.1 %増)。平均建物面積は 33.5 坪 (昨年 80.8 坪から -58.5 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2021年 28.2 年 → 2022年 15.5 年、-45.0 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.0 % → 2022年 40.0 %)

白銀駅43.1 万/坪(昨年同期比 -19.0 %)

白銀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.1万円/坪(13.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -19.0%( -10.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 29.0年(昨年 21.4年から +35.9 %増)。平均土地面積は 137.4 坪 (昨年 67.8 坪から +102.5 %増)。平均建物面積は 78.7 坪 (昨年 31.3 坪から +151.6 %増)。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 33.3 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2021年 21.4 年 → 2022年 29.0 年、+35.9 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 33.3 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

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データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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