【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期のJR磐越東線 (いわき駅～郡山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.2万円/坪(19.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -13.2％( -9.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 504 件(１年前(2019年)に比べて +26.0％( +104件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 21.4年から -13.0 ％減)。平均土地面積は 95.2 坪 (昨年 103.5 坪から -8.0 ％減)。平均建物面積は 52.9 坪 (昨年 56.0 坪から -5.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。郡山駅は、昨年から 10 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは船引駅で昨年に比べ -98.2 ％、坪単価は 6.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(赤井駅、小野新町駅)は +624.9 ％(坪単価 +35.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(船引駅、いわき駅)は -57.1 ％(坪単価 -171.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 21.4 年 → 2020年 18.6 年、-13.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 24.9 ％ → 2020年 36.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 40.4 ％ → 2020年 29.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったいわき駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.1万円/坪(21.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -16.1％( -13.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 103 件(１年前(2019年)に比べて +45.1％( +32件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった船引駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.2万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -98.2％( -329.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR磐越東線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| いわき駅 | 70.1万/坪 (20.7年/96.8坪) | 83.5万/坪 (21.0年/99.9坪) | 68.7万/坪 (20.1年/87.9坪) |
| 赤井駅 | 51.7万/坪 (9.3年/83.0坪) | 5.5万/坪 (51.8年/93.8坪) | 89.8万/坪 (5.8年/61.5坪) |
| 小川郷駅 | 31.7万/坪 (28.3年/93.8坪) | 36.8万/坪 (15.7年/150坪) | 39.5万/坪 (12.3年/64.3坪) |
| 江田駅 | - | - | - |
| 川前駅 | - | - | - |
| 夏井駅 | - | - | - |
| 小野新町駅 | 30.4万/坪 (34.1年/90.5坪) | 5.9万/坪 (32.8年/126坪) | 7.1万/坪 (29.6年/224坪) |
| 神俣駅 | 8.6万/坪 (32.8年/52.9坪) | - | - |
| 菅谷駅 | 6.3万/坪 (39.8年/115坪) | - | - |
| 大越駅 | - | - | - |
| 磐城常葉駅 | - | 15.3万/坪 (22.8年/303坪) | - |
| 船引駅 | 6.2万/坪 (46.2年/154坪) | 335万/坪 (5.8年/136坪) | 35.4万/坪 (42.9年/165坪) |
| 要田駅 | 4.7万/坪 (37.5年/484坪) | - | - |
| 三春駅 | 57.9万/坪 (-0.50年/75.6坪) | 24.8万/坪 (34.3年/95.8坪) | 32.4万/坪 (24.8年/168坪) |
| 舞木駅 | 44.6万/坪 (24.1年/46.9坪) | 16.9万/坪 (34.0年/174坪) | 39.9万/坪 (26.6年/169坪) |
| 郡山駅 | 65.0万/坪 (17.3年/94.1坪) | 71.7万/坪 (21.4年/102坪) | 65.1万/坪 (19.6年/97.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
赤井駅 51.7 万/坪(昨年同期比 +837.7 ％)
赤井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.7万円/坪(15.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +837.7％( +46.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて +700.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.3年(昨年 51.8年から -82.1 ％減)。平均土地面積は 83.0 坪 (昨年 93.8 坪から -11.5 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 27.2 坪から +38.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 51.8 年 → 2020年 9.3 年、-82.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 21.0 分 → 2020年 11.5 分、-45.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 14.3 ％)
小野新町駅 30.4 万/坪(昨年同期比 +412.1 ％)
小野新町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.4万円/坪(9.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +412.1％( +24.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2019年)に比べて +500.0％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.1年(昨年 32.8年から +3.9 ％増)。平均土地面積は 90.5 坪 (昨年 125.5 坪から -27.9 ％減)。平均建物面積は 43.7 坪 (昨年 46.1 坪から -5.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 67.5 分 → 2020年 21.3 分、-68.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 37.5 ％)
船引駅 6.2 万/坪(昨年同期比 -98.2 ％)
船引駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.2万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -98.2％( -329.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 46.2年(昨年 5.8年から +691.2 ％増)。平均土地面積は 154.3 坪 (昨年 136.1 坪から +13.3 ％増)。平均建物面積は 66.6 坪 (昨年 31.3 坪から +112.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 5.8 年 → 2020年 46.2 年、+691.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 16.3 分 → 2020年 39.0 分、+138.8 ％と大きく増加)
いわき駅 70.1 万/坪(昨年同期比 -16.1 ％)
いわき駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.1万円/坪(21.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -16.1％( -13.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 103 件(１年前(2019年)に比べて +45.1％( +32件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 21.0年から -1.4 ％減)。平均土地面積は 96.8 坪 (昨年 99.9 坪から -3.2 ％減)。平均建物面積は 47.4 坪 (昨年 59.3 坪から -20.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 22.7 ％ → 2020年 31.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 43.9 ％ → 2020年 30.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 ％ → 2020年 21.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示