【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の東急目黒線 (目黒駅~多摩川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 306万円/坪(92.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -8.0%( -26.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 34 件(1年前(2023年)に比べて -37.0%( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 22.0年から -20.8 %減)。平均土地面積は 24.5 坪 (昨年 54.7 坪から -55.2 %減)。平均建物面積は 29.4 坪 (昨年 65.6 坪から -55.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。多摩川駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは多摩川駅で昨年に比べ +24.4 %、坪単価は 277 万円/坪となった。
上位 2 駅(多摩川駅、洗足駅)は +19.0 %(坪単価 +48.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(目黒駅、田園調布駅)は -25.2 %(坪単価 -90.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.0 年 → 2024年 17.5 年、-20.8 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.2 % → 2024年 12.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.9 % → 2024年 12.9 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.6 分 → 2024年 10.9 分、+26.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.4 % → 2024年 16.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 24.1 % → 2024年 5.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった洗足駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 363万円/坪(110万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +13.5%( +43.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった目黒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 260万円/坪(78.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -29.2%( -107.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
東急目黒線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
目黒駅 | 260万/坪 (25.9年/21.2坪) | 367万/坪 (23.8年/37.5坪) | 377万/坪 (20.0年/24.8坪) |
不動前駅 | 320万/坪 (12.3年/16.6坪) | 369万/坪 (27.7年/44.2坪) | 307万/坪 (41.7年/68.4坪) |
武蔵小山駅 | 294万/坪 (16.8年/21.0坪) | 340万/坪 (22.7年/34.7坪) | 362万/坪 (44.5年/49.0坪) |
西小山駅 | 339万/坪 (5.3年/17.5坪) | 305万/坪 (14.0年/58.7坪) | 315万/坪 (7.4年/35.2坪) |
洗足駅 | 363万/坪 (20.8年/26.5坪) | 320万/坪 (15.0年/36.7坪) | 374万/坪 (18.9年/41.1坪) |
大岡山駅 | 308万/坪 (22.1年/27.2坪) | 363万/坪 (21.5年/34.5坪) | 330万/坪 (15.9年/32.3坪) |
奥沢駅 | - | 331万/坪 (28.0年/59.6坪) | 345万/坪 (14.9年/29.9坪) |
田園調布駅 | 277万/坪 (14.3年/36.3坪) | 351万/坪 (28.5年/163坪) | 283万/坪 (11.1年/40.6坪) |
多摩川駅 | 277万/坪 (28.3年/74.1坪) | 223万/坪 (28.6年/71.1坪) | 202万/坪 (25.3年/68.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
多摩川駅 277.3 万/坪(昨年同期比 +24.4 %)
多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 277万円/坪(83.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +24.4%( +54.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 28.6年から -1.2 %減)。平均土地面積は 74.1 坪 (昨年 71.1 坪から +4.3 %増)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 103.9 坪から -54.9 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 8.7 分 → 2024年 10.0 分、+15.4 %と増加)
洗足駅 363.4 万/坪(昨年同期比 +13.5 %)
洗足駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 363万円/坪(110万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +13.5%( +43.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 15.0年から +38.3 %増)。平均土地面積は 26.5 坪 (昨年 36.7 坪から -27.8 %減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 43.1 坪から -42.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 6.0 分 → 2024年 5.0 分、-16.7 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 15.0 年 → 2024年 20.8 年、+38.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 50.0 %)
目黒駅 259.9 万/坪(昨年同期比 -29.2 %)
目黒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 260万円/坪(78.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -29.2%( -107.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 23.8年から +9.1 %増)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 37.5 坪から -43.5 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 72.6 坪から -60.4 %減)。
田園調布駅 276.7 万/坪(昨年同期比 -21.2 %)
田園調布駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 277万円/坪(83.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -21.2%( -74.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 28.5年から -50.0 %減)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 163.0 坪から -77.7 %減)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 53.7 坪から -39.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 28.5 年 → 2024年 14.3 年、-50.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.2 分 → 2024年 16.7 分、+102.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示