【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の東急目黒線 (目黒駅~多摩川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 305万円/坪(92.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -14.9%( -53.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 35 件(1年前(2023年)に比べて -14.6%( -6件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 21.4年から -15.7 %減)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 39.1 坪から -18.8 %減)。平均建物面積は 41.0 坪 (昨年 46.6 坪から -12.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。目黒駅、大岡山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大岡山駅で昨年に比べ +31.1 %、坪単価は 284 万円/坪となった。
上位 2 駅(大岡山駅、目黒駅)は +27.2 %(坪単価 +69.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(多摩川駅、武蔵小山駅)は -48.1 %(坪単価 -192.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 21.4 年 → 2024年 18.1 年、-15.7 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 % → 2024年 5.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.5 % → 2024年 8.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.2 % → 2024年 35.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.2 % → 2024年 20.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった不動前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 387万円/坪(117万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +5.8%( +21.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -59.3%( -192.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
東急目黒線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
目黒駅 | 375万/坪 (14.7年/25.7坪) | 304万/坪 (23.0年/51.7坪) | 331万/坪 (19.0年/29.5坪) |
不動前駅 | 387万/坪 (2.0年/21.2坪) | 365万/坪 (8.0年/21.9坪) | 454万/坪 (4.0年/39.8坪) |
武蔵小山駅 | 328万/坪 (38.0年/30.3坪) | 520万/坪 (25.0年/43.2坪) | 325万/坪 (12.6年/48.6坪) |
西小山駅 | 299万/坪 (10.5年/28.2坪) | 319万/坪 (5.7年/29.5坪) | 298万/坪 (5.0年/39.3坪) |
洗足駅 | 229万/坪 (22.0年/31.8坪) | 265万/坪 (20.7年/30.3坪) | 293万/坪 (19.8年/58.4坪) |
大岡山駅 | 284万/坪 (22.6年/31.3坪) | 217万/坪 (30.0年/25.3坪) | 411万/坪 (20.3年/32.9坪) |
奥沢駅 | 344万/坪 (12.3年/36.8坪) | 336万/坪 (14.2年/37.3坪) | 283万/坪 (34.4年/41.3坪) |
田園調布駅 | 301万/坪 (17.2年/43.1坪) | 325万/坪 (22.0年/44.2坪) | 298万/坪 (18.5年/54.1坪) |
多摩川駅 | 132万/坪 (24.0年/18.2坪) | 325万/坪 (41.5年/57.5坪) | 168万/坪 (43.5年/33.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大岡山駅 284.4 万/坪(昨年同期比 +31.1 %)
大岡山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 284万円/坪(86.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +31.1%( +67.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて +125.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 30.0年から -24.6 %減)。平均土地面積は 31.3 坪 (昨年 25.3 坪から +23.4 %増)。平均建物面積は 35.9 坪 (昨年 29.5 坪から +21.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.0 年 → 2024年 22.6 年、-24.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 9.5 分 → 2024年 8.0 分、-15.8 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 37.5 %)
目黒駅 374.9 万/坪(昨年同期比 +23.4 %)
目黒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 375万円/坪(113万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +23.4%( +71.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.7年(昨年 23.0年から -36.2 %減)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 51.7 坪から -50.3 %減)。平均建物面積は 37.3 坪 (昨年 104.1 坪から -64.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 23.0 年 → 2024年 14.7 年、-36.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 12.4 分 → 2024年 10.0 分、-19.4 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 33.3 %)
多摩川駅 132.2 万/坪(昨年同期比 -59.3 %)
多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -59.3%( -192.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 41.5年から -42.2 %減)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 57.5 坪から -68.4 %減)。平均建物面積は 52.9 坪 (昨年 38.6 坪から +37.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 41.5 年 → 2024年 24.0 年、-42.2 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
武蔵小山駅 328.0 万/坪(昨年同期比 -36.9 %)
武蔵小山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 328万円/坪(99.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -36.9%( -192.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -72.7%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.0年(昨年 25.0年から +52.0 %増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 43.2 坪から -29.9 %減)。平均建物面積は 45.9 坪 (昨年 42.8 坪から +7.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 7.0 分 → 2024年 5.7 分、-19.0 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 % → 2024年 66.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 25.0 年 → 2024年 38.0 年、+52.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 66.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示