【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期の東急目黒線 (目黒駅~多摩川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 353万円/坪(107万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +16.7%( +50.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 48 件(1年前(2021年)に比べて +33.3%( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 15.6年から +15.7 %増)。平均土地面積は 33.1 坪 (昨年 34.2 坪から -3.0 %減)。平均建物面積は 44.1 坪 (昨年 47.7 坪から -7.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。洗足駅、奥沢駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西小山駅で昨年に比べ +116.2 %、坪単価は 603 万円/坪となった。
上位 2 駅(西小山駅、洗足駅)は +73.9 %(坪単価 +204.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(田園調布駅、多摩川駅)は -17.3 %(坪単価 -60.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 8.8 分 → 2022年 7.8 分、-11.7 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 25.0 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.8 % → 2022年 4.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 15.6 年 → 2022年 18.1 年、+15.7 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 27.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.6 % → 2022年 13.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西小山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 603万円/坪(182万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +116.2%( +324.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて +40.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった武蔵小山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 249万円/坪(75.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -9.4%( -25.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 11 件(1年前(2021年)に比べて +83.3%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
東急目黒線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
目黒駅 | 355万/坪 (17.3年/42.4坪) | 334万/坪 (14.4年/31.8坪) | 195万/坪 (26.8年/19.7坪) |
不動前駅 | 392万/坪 (11.0年/28.0坪) | - | 212万/坪 (18.4年/33.8坪) |
武蔵小山駅 | 249万/坪 (20.3年/23.9坪) | 275万/坪 (9.8年/17.9坪) | 288万/坪 (24.5年/20.2坪) |
西小山駅 | 603万/坪 (14.3年/40.0坪) | 279万/坪 (3.0年/22.7坪) | 282万/坪 (3.2年/23.6坪) |
洗足駅 | 353万/坪 (24.6年/41.1坪) | 268万/坪 (17.8年/42.4坪) | 296万/坪 (9.3年/20.4坪) |
大岡山駅 | 301万/坪 (22.8年/24.2坪) | 271万/坪 (22.5年/22.5坪) | 266万/坪 (33.4年/38.1坪) |
奥沢駅 | 351万/坪 (13.8年/40.5坪) | 277万/坪 (27.0年/32.5坪) | 324万/坪 (14.0年/30.3坪) |
田園調布駅 | 281万/坪 (19.8年/34.8坪) | 371万/坪 (15.8年/63.1坪) | 433万/坪 (22.3年/55.7坪) |
多摩川駅 | 272万/坪 (20.9年/31.5坪) | 303万/坪 (6.8年/36.3坪) | 240万/坪 (7.8年/22.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西小山駅 603.1 万/坪(昨年同期比 +116.2 %)
西小山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 603万円/坪(182万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +116.2%( +324.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて +40.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 3.0年から +374.7 %増)。平均土地面積は 40.0 坪 (昨年 22.7 坪から +76.2 %増)。平均建物面積は 27.0 坪 (昨年 32.7 坪から -17.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 10.8 分 → 2022年 8.4 分、-22.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 3.0 年 → 2022年 14.3 年、+374.7 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 16.7 %)
洗足駅 352.6 万/坪(昨年同期比 +31.7 %)
洗足駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 353万円/坪(107万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +31.7%( +84.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて +150.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 17.8年から +38.3 %増)。平均土地面積は 41.1 坪 (昨年 42.4 坪から -2.9 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 72.6 坪から -54.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 12.5 分 → 2022年 5.6 分、-55.2 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.8 年 → 2022年 24.6 年、+38.3 %と大きく増加)
田園調布駅 280.8 万/坪(昨年同期比 -24.3 %)
田園調布駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 281万円/坪(84.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -24.3%( -90.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて -37.5%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 15.8年から +25.4 %増)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 63.1 坪から -44.9 %減)。平均建物面積は 39.6 坪 (昨年 65.4 坪から -39.4 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.8 年 → 2022年 19.8 年、+25.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 6.9 分 → 2022年 10.8 分、+57.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 40.0 %)
多摩川駅 272.2 万/坪(昨年同期比 -10.2 %)
多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 272万円/坪(82.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -10.2%( -30.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +500.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 6.8年から +209.7 %増)。平均土地面積は 31.5 坪 (昨年 36.3 坪から -13.2 %減)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 36.3 坪から -9.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 6.8 年 → 2022年 20.9 年、+209.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 1.0 分 → 2022年 8.5 分、+750.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示