【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の東急目黒線 (目黒駅～多摩川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 327万円/坪(98.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +21.9％( +58.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 61 件(１年前(2020年)に比べて +52.5％( +21件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.7年(昨年 22.0年から -28.7 ％減)。平均土地面積は 35.3 坪 (昨年 51.1 坪から -31.0 ％減)。平均建物面積は 46.0 坪 (昨年 66.3 坪から -30.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。武蔵小山駅、洗足駅、大岡山駅、奥沢駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは多摩川駅で昨年に比べ +135.1 ％、坪単価は 426 万円/坪となった。
上位 2 駅(多摩川駅、奥沢駅)は +86.3 ％(坪単価 +171.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(不動前駅、田園調布駅)は -11.5 ％(坪単価 -32.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 22.0 年 → 2021年 15.7 年、-28.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.0 ％ → 2021年 23.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 38.5 ％ → 2021年 21.3 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.6 ％ → 2021年 23.0 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 2.5 ％ → 2021年 1.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった目黒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 470万円/坪(142万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -10.2％( -53.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2020年)に比べて +350.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった不動前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 238万円/坪(72.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -12.0％( -32.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東急目黒線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 目黒駅 | 470万/坪 (19.3年/43.5坪) | 523万/坪 (16.0年/44.6坪) | - |
| 不動前駅 | 238万/坪 (25.5年/30.3坪) | 270万/坪 (17.5年/26.6坪) | 178万/坪 (45.2年/51.9坪) |
| 武蔵小山駅 | 311万/坪 (10.9年/20.9坪) | 239万/坪 (28.0年/52.4坪) | 228万/坪 (18.9年/23.7坪) |
| 西小山駅 | 251万/坪 (9.8年/25.7坪) | 271万/坪 (13.2年/38.7坪) | 201万/坪 (11.3年/33.5坪) |
| 洗足駅 | 300万/坪 (22.3年/45.4坪) | 225万/坪 (29.5年/45.4坪) | 238万/坪 (25.4年/34.3坪) |
| 大岡山駅 | 312万/坪 (11.6年/28.2坪) | 232万/坪 (19.1年/41.6坪) | 275万/坪 (28.9年/26.5坪) |
| 奥沢駅 | 361万/坪 (15.4年/31.9坪) | 263万/坪 (15.8年/37.8坪) | 309万/坪 (1.0年/31.0坪) |
| 田園調布駅 | 256万/坪 (16.2年/42.1坪) | 288万/坪 (34.7年/102坪) | 304万/坪 (12.3年/45.4坪) |
| 多摩川駅 | 426万/坪 (0.5年/34.0坪) | 181万/坪 (30.0年/65.8坪) | 254万/坪 (4.5年/22.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
多摩川駅 426.4 万/坪(昨年同期比 +135.1 ％)
多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 426万円/坪(129万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +135.1％( +245.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 0.5年(昨年 30.0年から -98.3 ％減)。平均土地面積は 34.0 坪 (昨年 65.8 坪から -48.3 ％減)。平均建物面積は 52.9 坪 (昨年 137.6 坪から -61.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 30.0 年 → 2021年 0.5 年、-98.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 9.5 分 → 2021年 7.0 分、-26.3 ％と大きく減少)
奥沢駅 361.3 万/坪(昨年同期比 +37.5 ％)
奥沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 361万円/坪(109万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +37.5％( +98.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +233.3％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 15.8年から -2.7 ％減)。平均土地面積は 31.9 坪 (昨年 37.8 坪から -15.6 ％減)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 35.3 坪から -8.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 7.0 分 → 2021年 7.8 分、+11.4 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 20.0 ％)
不動前駅 237.9 万/坪(昨年同期比 -12.0 ％)
不動前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 238万円/坪(72.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -12.0％( -32.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 17.5年から +45.7 ％増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 26.6 坪から +13.6 ％増)。平均建物面積は 54.1 坪 (昨年 31.2 坪から +73.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 17.5 年 → 2021年 25.5 年、+45.7 ％と大きく増加)
田園調布駅 256.5 万/坪(昨年同期比 -10.9 ％)
田園調布駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 256万円/坪(77.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -10.9％( -31.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +133.3％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.2年(昨年 34.7年から -53.2 ％減)。平均土地面積は 42.1 坪 (昨年 102.3 坪から -58.8 ％減)。平均建物面積は 42.9 坪 (昨年 65.0 坪から -34.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 34.7 年 → 2021年 16.2 年、-53.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 28.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 14.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 12.8 分 → 2021年 14.4 分、+12.4 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示