【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期の神戸市西神・山手線 (新神戸駅~西神中央駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.2万円/坪(26.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +8.7%( +7.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 142 件(1年前(2021年)に比べて -10.1%( -16件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 24.9年から +7.4 %増)。平均土地面積は 55.1 坪 (昨年 51.2 坪から +7.7 %増)。平均建物面積は 41.3 坪 (昨年 42.6 坪から -3.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。板宿駅、妙法寺駅、伊川谷駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新長田駅で昨年に比べ +191.1 %、坪単価は 213 万円/坪となった。
上位 2 駅(新長田駅、伊川谷駅)は +127.8 %(坪単価 +93.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(湊川公園駅、大倉山駅)は -26.9 %(坪単価 -23.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.9 % → 2022年 12.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.8 % → 2022年 16.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 % → 2022年 23.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 213万円/坪(64.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +191.1%( +140.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.5万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +6.3%( +3.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2021年)に比べて +25.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
神戸市西神・山手線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新神戸駅 | 83.9万/坪 (32.8年/36.8坪) | 104万/坪 (15.2年/26.3坪) | 51.8万/坪 (36.8年/16.6坪) |
三宮駅 | - | - | - |
県庁前駅 | 47.8万/坪 (43.1年/34.3坪) | - | 101万/坪 (19.3年/45.0坪) |
大倉山駅 | 76.5万/坪 (29.2年/30.5坪) | 97.5万/坪 (16.8年/32.8坪) | 42.6万/坪 (19.8年/43.9坪) |
湊川公園駅 | 55.3万/坪 (37.8年/20.9坪) | 81.4万/坪 (18.9年/29.9坪) | 47.0万/坪 (26.1年/28.3坪) |
上沢駅 | 71.0万/坪 (25.8年/23.8坪) | 70.2万/坪 (24.6年/18.9坪) | 22.9万/坪 (48.8年/55.0坪) |
長田駅 | 50.5万/坪 (30.0年/38.0坪) | 47.5万/坪 (33.4年/34.8坪) | 75.7万/坪 (11.9年/41.3坪) |
新長田駅 | 213万/坪 (25.6年/86.0坪) | 73.3万/坪 (18.8年/20.2坪) | 33.1万/坪 (33.8年/13.6坪) |
板宿駅 | 63.9万/坪 (27.2年/40.2坪) | 50.0万/坪 (30.1年/65.7坪) | 96.5万/坪 (7.2年/35.4坪) |
妙法寺駅 | 71.3万/坪 (25.5年/39.1坪) | 51.4万/坪 (37.7年/46.2坪) | 76.5万/坪 (19.4年/74.9坪) |
名谷駅 | 82.5万/坪 (25.5年/56.1坪) | 76.5万/坪 (27.3年/52.2坪) | 92.2万/坪 (11.0年/63.5坪) |
総合運動公園駅 | 67.5万/坪 (35.3年/70.3坪) | 85.2万/坪 (15.8年/162坪) | - |
学園都市駅 | 132万/坪 (13.8年/61.4坪) | 112万/坪 (14.7年/46.3坪) | 121万/坪 (8.7年/78.0坪) |
伊川谷駅 | 119万/坪 (27.8年/306坪) | 72.2万/坪 (30.6年/109坪) | - |
西神南駅 | 121万/坪 (20.0年/59.3坪) | 118万/坪 (11.4年/52.4坪) | 138万/坪 (4.9年/51.2坪) |
西神中央駅 | 93.9万/坪 (26.2年/58.7坪) | 90.0万/坪 (27.3年/60.7坪) | 95.7万/坪 (16.6年/68.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新長田駅 213.5 万/坪(昨年同期比 +191.1 %)
新長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 213万円/坪(64.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +191.1%( +140.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 18.8年から +36.4 %増)。平均土地面積は 86.0 坪 (昨年 20.2 坪から +326.2 %増)。平均建物面積は 75.4 坪 (昨年 33.3 坪から +126.5 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 16.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 18.8 年 → 2022年 25.6 年、+36.4 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 33.3 %)
伊川谷駅 118.8 万/坪(昨年同期比 +64.4 %)
伊川谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(35.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +64.4%( +46.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 30.6年から -9.2 %減)。平均土地面積は 305.5 坪 (昨年 108.6 坪から +181.3 %増)。平均建物面積は 272.3 坪 (昨年 97.1 坪から +180.4 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 75.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 20.3 分 → 2022年 30.0 分、+47.5 %と大きく増加)
湊川公園駅 55.3 万/坪(昨年同期比 -32.1 %)
湊川公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.3万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -32.1%( -26.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2021年)に比べて -23.1%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.8年(昨年 18.9年から +100.2 %増)。平均土地面積は 20.9 坪 (昨年 29.9 坪から -30.2 %減)。平均建物面積は 21.3 坪 (昨年 29.3 坪から -27.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.7 % → 2022年 10.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 % → 2022年 37.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 18.9 年 → 2022年 37.8 年、+100.2 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 12.5 %)
大倉山駅 76.5 万/坪(昨年同期比 -21.6 %)
大倉山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.5万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -21.6%( -21.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて +16.7%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 29.2年(昨年 16.8年から +74.2 %増)。平均土地面積は 30.5 坪 (昨年 32.8 坪から -7.0 %減)。平均建物面積は 43.4 坪 (昨年 51.9 坪から -16.4 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.8 年 → 2022年 29.2 年、+74.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 8.2 分 → 2022年 9.7 分、+19.0 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 57.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示