【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年10月〜12月期の江ノ島電鉄線 (鎌倉駅～藤沢駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +8.1％( +4.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 33 件(１年前(2019年)に比べて +43.5％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 22.0年から -4.1 ％減)。平均専有面積は 63.3 ㎡ (昨年 65.4 ㎡から -3.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。ほとんどの駅において下落した。長谷駅、鵠沼駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは長谷駅で昨年に比べ +73.3 ％、単価は 63.0 万円/㎡となった。
上位 1 駅(長谷駅)は +73.3 ％(単価 +26.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(藤沢駅)は +2.2 ％(単価 +1.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 4.3 ％ → 2020年 9.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 39.1 ％ → 2020年 36.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 4.3 ％ → 2020年 12.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 4.3 ％ → 2020年 3.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鎌倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +19.3％( +10.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鵠沼駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +28.0％( +11.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 江ノ島電鉄線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 鎌倉駅 | 67.0万/㎡ (24.3年/70.0㎡) | 56.1万/㎡ (25.0年/62.5㎡) | 30.4万/㎡ (30.4年/107㎡) |
| 和田塚駅 | - | - | - |
| 由比ケ浜駅 | - | - | - |
| 長谷駅 | 63.0万/㎡ (16.8年/67.5㎡) | 36.4万/㎡ (51.8年/55.0㎡) | 58.3万/㎡ (11.8年/60.0㎡) |
| 極楽寺駅 | - | - | - |
| 稲村ケ崎駅 | - | - | - |
| 七里ケ浜駅 | - | - | - |
| 鎌倉高校前駅 | - | - | 49.5万/㎡ (21.8年/95.0㎡) |
| 腰越駅 | - | - | - |
| 江ノ島駅 | - | 48.6万/㎡ (32.8年/70.0㎡) | 61.7万/㎡ (20.8年/60.0㎡) |
| 湘南海岸公園駅 | - | - | - |
| 鵠沼駅 | 53.3万/㎡ (13.8年/60.0㎡) | 41.7万/㎡ (22.8年/60.0㎡) | - |
| 柳小路駅 | 42.7万/㎡ (24.8年/75.0㎡) | - | 61.4万/㎡ (7.8年/70.0㎡) |
| 石上駅 | - | - | 48.0万/㎡ (9.8年/75.0㎡) |
| 藤沢駅 | 53.4万/㎡ (20.7年/60.2㎡) | 52.2万/㎡ (18.7年/66.9㎡) | 58.6万/㎡ (13.7年/58.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
長谷駅 63.0 万/㎡(昨年同期比 +73.3 ％)
長谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +73.3％( +26.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 51.8年から -67.6 ％減)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +22.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 51.8 年 → 2020年 16.8 年、-67.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 8.0 分 → 2020年 6.0 分、-25.0 ％と大きく減少)
藤沢駅 53.4 万/㎡(昨年同期比 +2.2 ％)
藤沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +2.2％( +1.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2019年)に比べて +37.5％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 18.7年から +10.6 ％増)。平均専有面積は 60.2 ㎡ (昨年 66.9 ㎡から -9.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 18.7 年 → 2020年 20.7 年、+10.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 31.2 ％ → 2020年 45.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示