【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期のJR東海道本線 (豊橋駅～木曽川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +9.4％( +2.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 172 件(１年前(2021年)に比べて +35.4％( +45件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 22.6年から -3.7 ％減)。平均専有面積は 72.2 ㎡ (昨年 73.7 ㎡から -2.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。三河大塚駅、東刈谷駅、刈谷駅、逢妻駅、共和駅、熱田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは木曽川駅で昨年に比べ +140.0 ％、単価は 26.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(木曽川駅、逢妻駅)は +100.0 ％(単価 +14.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(岡崎駅、西岡崎駅)は -25.1 ％(単価 -6.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.6 ％ → 2022年 4.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.4 ％ → 2022年 43.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.2 ％ → 2022年 8.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.8 ％ → 2022年 19.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった名古屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -20.6％( -16.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 20 件(１年前(2021年)に比べて +122.2％( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった幸田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -11.9％( -1.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR東海道本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 豊橋駅 | 21.3万/㎡ (27.5年/56.7㎡) | 26.8万/㎡ (16.0年/80.0㎡) | 25.0万/㎡ (18.3年/82.2㎡) |
| 愛知御津駅 | - | - | - |
| 三河大塚駅 | 34.9万/㎡ (18.3年/71.7㎡) | 24.2万/㎡ (15.5年/67.5㎡) | - |
| 三河三谷駅 | - | - | - |
| 蒲郡駅 | 28.0万/㎡ (13.0年/100㎡) | - | - |
| 三ケ根駅 | - | - | - |
| 幸田駅 | 12.6万/㎡ (33.5年/75.0㎡) | 14.3万/㎡ (29.0年/70.0㎡) | - |
| 相見駅 | 36.0万/㎡ (9.0年/75.0㎡) | - | - |
| 岡崎駅 | 23.3万/㎡ (20.6年/75.0㎡) | 32.3万/㎡ (10.0年/100㎡) | 23.2万/㎡ (20.1年/82.8㎡) |
| 西岡崎駅 | 16.5万/㎡ (29.0年/65.0㎡) | 21.1万/㎡ (23.0年/77.5㎡) | - |
| 安城駅 | 28.5万/㎡ (23.5年/76.8㎡) | 24.6万/㎡ (23.8年/77.9㎡) | 29.3万/㎡ (21.9年/76.2㎡) |
| 三河安城駅 | 28.7万/㎡ (21.3年/80.4㎡) | 25.7万/㎡ (22.8年/83.6㎡) | 23.0万/㎡ (19.7年/80.0㎡) |
| 東刈谷駅 | 29.4万/㎡ (24.4年/76.0㎡) | 19.8万/㎡ (27.0年/71.9㎡) | 20.0万/㎡ (28.0年/72.5㎡) |
| 野田新町駅 | - | 22.9万/㎡ (27.0年/70.0㎡) | - |
| 刈谷駅 | 37.9万/㎡ (13.3年/87.5㎡) | 26.7万/㎡ (24.8年/78.1㎡) | 30.5万/㎡ (20.8年/73.3㎡) |
| 逢妻駅 | 37.1万/㎡ (8.0年/85.0㎡) | 23.2万/㎡ (23.7年/85.0㎡) | 40.0万/㎡ (24.0年/70.0㎡) |
| 大府駅 | 34.7万/㎡ (22.3年/78.6㎡) | 30.8万/㎡ (21.3年/80.8㎡) | 39.2万/㎡ (16.7年/85.0㎡) |
| 共和駅 | 37.8万/㎡ (16.0年/82.0㎡) | 27.8万/㎡ (21.0年/75.0㎡) | 37.3万/㎡ (14.0年/75.0㎡) |
| 南大高駅 | 45.1万/㎡ (11.0年/100㎡) | 48.2万/㎡ (9.0年/72.5㎡) | 50.4万/㎡ (8.0年/82.5㎡) |
| 大高駅 | 26.4万/㎡ (23.3年/72.5㎡) | - | 21.4万/㎡ (31.0年/70.0㎡) |
| 笠寺駅 | - | 15.8万/㎡ (41.0年/55.0㎡) | - |
| 熱田駅 | 34.9万/㎡ (27.5年/65.0㎡) | 28.1万/㎡ (23.0年/75.0㎡) | - |
| 金山駅 | 44.5万/㎡ (20.0年/74.1㎡) | 37.1万/㎡ (22.2年/76.5㎡) | 28.3万/㎡ (28.7年/73.3㎡) |
| 尾頭橋駅 | 26.7万/㎡ (30.3年/67.9㎡) | 25.4万/㎡ (32.7年/65.5㎡) | 23.3万/㎡ (37.5年/70.0㎡) |
| 名古屋駅 | 64.0万/㎡ (13.1年/48.2㎡) | 80.6万/㎡ (17.3年/36.7㎡) | 63.3万/㎡ (10.5年/35.8㎡) |
| 枇杷島駅 | 30.7万/㎡ (29.0年/62.5㎡) | - | - |
| 清洲駅 | - | - | 17.5万/㎡ (20.0年/80.0㎡) |
| 稲沢駅 | 25.2万/㎡ (26.6年/85.0㎡) | 28.9万/㎡ (16.5年/85.8㎡) | 19.7万/㎡ (25.0年/75.0㎡) |
| 尾張一宮駅 | 23.3万/㎡ (26.5年/75.6㎡) | 26.3万/㎡ (21.4年/75.9㎡) | 24.9万/㎡ (27.1年/71.7㎡) |
| 木曽川駅 | 26.7万/㎡ (34.0年/75.0㎡) | 11.1万/㎡ (33.0年/63.3㎡) | 16.2万/㎡ (22.0年/80.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
木曽川駅 26.7 万/㎡(昨年同期比 +140.0 ％)
木曽川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +140.0％( +15.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 33.0年から +3.0 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から +18.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 100.0 ％)
逢妻駅 37.1 万/㎡(昨年同期比 +60.0 ％)
逢妻駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +60.0％( +13.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.0年(昨年 23.7年から -66.2 ％減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 85.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 23.7 年 → 2022年 8.0 年、-66.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 8.7 分 → 2022年 10.2 分、+18.3 ％と増加)
岡崎駅 23.3 万/㎡(昨年同期比 -28.1 ％)
岡崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -28.1％( -9.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2021年)に比べて +450.0％( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 10.0年から +105.4 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 100.0 ㎡から -25.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 10.0 年 → 2022年 20.6 年、+105.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 15.5 分 → 2022年 19.4 分、+25.0 ％と大きく増加)
西岡崎駅 16.5 万/㎡(昨年同期比 -22.2 ％)
西岡崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -22.2％( -4.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.0年(昨年 23.0年から +26.1 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から -16.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 23.0 年 → 2022年 29.0 年、+26.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 6.5 分 → 2022年 9.0 分、+38.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示