【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の名古屋市桜通線 (太閤通駅～徳重駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +15.0％( +6.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 213 件(１年前(2023年)に比べて -42.0％( -154件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 24.1年から -13.7 ％減)。平均専有面積は 66.0 ㎡ (昨年 66.3 ㎡から -0.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。太閤通駅、今池駅、吹上駅、瑞穂区役所駅、野並駅、徳重駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは相生山駅で昨年に比べ +173.5 ％、単価は 32.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(相生山駅、徳重駅)は +121.6 ％(単価 +18.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(国際センター駅、神沢駅)は -35.3 ％(単価 -17.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 24.1 年 → 2024年 20.8 年、-13.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 6.6 分 → 2024年 5.9 分、-10.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.7 ％ → 2024年 24.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.5 ％ → 2024年 12.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.2 ％ → 2024年 37.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.6 ％ → 2024年 1.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった名古屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +14.2％( +9.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -30.0％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった神沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -33.4％( -8.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 名古屋市桜通線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 太閤通駅 | 53.6万/㎡ (11.0年/31.0㎡) | 35.8万/㎡ (27.6年/52.1㎡) | 41.6万/㎡ (20.1年/56.5㎡) |
| 名古屋駅 | 72.1万/㎡ (9.4年/59.3㎡) | 63.2万/㎡ (14.1年/55.0㎡) | 62.5万/㎡ (13.6年/53.4㎡) |
| 国際センター駅 | 42.5万/㎡ (36.8年/45.0㎡) | 67.7万/㎡ (34.0年/89.6㎡) | 47.1万/㎡ (25.8年/42.2㎡) |
| 丸の内駅 | 63.3万/㎡ (14.4年/50.3㎡) | 54.5万/㎡ (18.5年/34.5㎡) | 61.6万/㎡ (12.7年/57.2㎡) |
| 久屋大通駅 | 62.2万/㎡ (22.4年/60.5㎡) | 54.0万/㎡ (25.1年/54.6㎡) | 68.0万/㎡ (16.3年/62.7㎡) |
| 高岳駅 | 45.7万/㎡ (22.8年/61.6㎡) | 42.7万/㎡ (26.4年/65.1㎡) | 54.7万/㎡ (16.3年/63.0㎡) |
| 車道駅 | 46.7万/㎡ (21.4年/82.5㎡) | 57.5万/㎡ (12.5年/74.5㎡) | 55.4万/㎡ (9.0年/82.1㎡) |
| 今池駅 | 54.9万/㎡ (20.9年/43.2㎡) | 38.7万/㎡ (30.1年/46.3㎡) | 46.1万/㎡ (24.1年/54.5㎡) |
| 吹上駅 | 44.8万/㎡ (16.1年/80.4㎡) | 30.4万/㎡ (26.8年/55.0㎡) | 32.3万/㎡ (24.8年/56.2㎡) |
| 御器所駅 | 49.6万/㎡ (20.7年/68.6㎡) | 44.7万/㎡ (21.4年/74.8㎡) | 50.7万/㎡ (13.4年/68.6㎡) |
| 桜山駅 | 44.4万/㎡ (21.6年/81.2㎡) | 45.5万/㎡ (17.7年/81.5㎡) | 37.8万/㎡ (27.9年/74.0㎡) |
| 瑞穂区役所駅 | 55.9万/㎡ (15.2年/64.2㎡) | 36.2万/㎡ (26.0年/71.9㎡) | 35.2万/㎡ (25.5年/83.5㎡) |
| 瑞穂運動場西駅 | 23.7万/㎡ (41.3年/72.5㎡) | 35.4万/㎡ (29.7年/80.0㎡) | 20.5万/㎡ (36.5年/62.9㎡) |
| 新瑞橋駅 | 46.4万/㎡ (16.2年/81.4㎡) | 40.2万/㎡ (16.6年/79.3㎡) | 42.0万/㎡ (17.1年/70.0㎡) |
| 桜本町駅 | - | 24.4万/㎡ (43.0年/90.0㎡) | - |
| 鶴里駅 | 29.8万/㎡ (21.8年/72.5㎡) | 40.0万/㎡ (14.0年/70.0㎡) | 24.0万/㎡ (16.0年/75.0㎡) |
| 野並駅 | 29.1万/㎡ (24.9年/80.0㎡) | 21.0万/㎡ (31.1年/71.5㎡) | 25.1万/㎡ (25.9年/74.6㎡) |
| 鳴子北駅 | 34.7万/㎡ (19.2年/77.9㎡) | - | 29.8万/㎡ (23.6年/81.0㎡) |
| 相生山駅 | 32.5万/㎡ (18.9年/85.7㎡) | 11.9万/㎡ (38.6年/70.0㎡) | 22.1万/㎡ (33.0年/68.3㎡) |
| 神沢駅 | 17.5万/㎡ (37.2年/73.9㎡) | 26.3万/㎡ (23.7年/80.0㎡) | 25.0万/㎡ (29.5年/75.7㎡) |
| 徳重駅 | 38.0万/㎡ (20.2年/80.8㎡) | 22.4万/㎡ (26.0年/77.1㎡) | 33.3万/㎡ (21.9年/76.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
相生山駅 32.5 万/㎡(昨年同期比 +173.5 ％)
相生山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +173.5％( +20.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -30.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 38.6年から -51.1 ％減)。平均専有面積は 85.7 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +22.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 38.6 年 → 2024年 18.9 年、-51.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 5.7 分 → 2024年 2.8 分、-50.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 70.0 ％ → 2024年 42.9 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
徳重駅 38.0 万/㎡(昨年同期比 +69.8 ％)
徳重駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +69.8％( +15.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 26.0年から -22.4 ％減)。平均専有面積は 80.8 ㎡ (昨年 77.1 ㎡から +4.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.0 年 → 2024年 20.2 年、-22.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 17.8 分 → 2024年 12.0 分、-32.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 50.0 ％)
国際センター駅 42.5 万/㎡(昨年同期比 -37.2 ％)
国際センター駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -37.2％( -25.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -61.5％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.8年(昨年 34.0年から +8.2 ％増)。平均専有面積は 45.0 ㎡ (昨年 89.6 ㎡から -49.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.8 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 61.5 ％ → 2024年 60.0 ％)
神沢駅 17.5 万/㎡(昨年同期比 -33.4 ％)
神沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -33.4％( -8.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.2年(昨年 23.7年から +57.3 ％増)。平均専有面積は 73.9 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -7.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 15.0 分 → 2024年 10.6 分、-29.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 44.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.7 年 → 2024年 37.2 年、+57.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示