【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年1月〜3月期の西武池袋線 (所沢駅～高麗駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -6.0％( -1.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 60 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 24.7年(昨年 26.0年から -5.0 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 62.3 ㎡から +4.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。所沢駅、仏子駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東飯能駅で昨年に比べ +177.9 ％、単価は 31.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東飯能駅、仏子駅)は +137.2 ％(単価 +13.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(飯能駅、武蔵藤沢駅)は -48.4 ％(単価 -36.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 13.3 ％ → 2020年 16.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 3.3 ％ → 2020年 5.0 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 3.5 ％ → 2020年 1.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +25.6％( +10.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2019年)に比べて +9.1％( +1件/㎡)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった仏子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +96.4％( +7.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 西武池袋線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 所沢駅 | 49.2万/㎡ (19.4年/61.7㎡) | 39.1万/㎡ (22.6年/62.3㎡) | 42.4万/㎡ (16.8年/65.8㎡) |
| 西所沢駅 | 25.9万/㎡ (28.4年/66.0㎡) | 22.3万/㎡ (25.7年/61.7㎡) | 28.2万/㎡ (21.0年/55.0㎡) |
| 小手指駅 | 34.7万/㎡ (27.6年/67.8㎡) | 34.0万/㎡ (28.8年/65.8㎡) | 29.8万/㎡ (30.0年/60.0㎡) |
| 狭山ケ丘駅 | 24.0万/㎡ (24.5年/62.5㎡) | - | 23.3万/㎡ (0年/60.0㎡) |
| 武蔵藤沢駅 | 16.2万/㎡ (25.8年/70.0㎡) | 19.3万/㎡ (20.5年/63.3㎡) | 9.4万/㎡ (44.0年/80.0㎡) |
| 稲荷山公園駅 | - | 21.4万/㎡ (26.0年/70.0㎡) | 17.5万/㎡ (25.0年/80.0㎡) |
| 入間市駅 | 21.6万/㎡ (28.4年/63.8㎡) | 19.2万/㎡ (31.3年/63.8㎡) | 19.4万/㎡ (25.2年/68.2㎡) |
| 仏子駅 | 14.8万/㎡ (21.0年/67.5㎡) | 7.5万/㎡ (36.0年/76.7㎡) | 15.0万/㎡ (36.0年/100㎡) |
| 元加治駅 | - | - | 13.1万/㎡ (30.4年/61.7㎡) |
| 飯能駅 | 16.9万/㎡ (20.5年/65.0㎡) | 87.3万/㎡ (17.8年/40.0㎡) | 33.2万/㎡ (7.3年/68.0㎡) |
| 東飯能駅 | 31.8万/㎡ (13.0年/85.0㎡) | 11.4万/㎡ (27.0年/70.0㎡) | - |
| 高麗駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東飯能駅 31.8 万/㎡(昨年同期比 +177.9 ％)
東飯能駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +177.9％( +20.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 13.0年(昨年 27.0年から -51.8 ％減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +21.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 27.0 年 → 2020年 13.0 年、-51.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 13.0 分 → 2020年 2.0 分、-84.6 ％と大きく減少)
仏子駅 14.8 万/㎡(昨年同期比 +96.4 ％)
仏子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +96.4％( +7.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 36.0年から -41.7 ％減)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 76.7 ㎡から -12.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 36.0 年 → 2020年 21.0 年、-41.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 11.7 分 → 2020年 3.0 分、-74.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
飯能駅 16.9 万/㎡(昨年同期比 -80.7 ％)
飯能駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -80.7％( -70.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 17.8年から +15.5 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 40.0 ㎡から +62.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 17.8 年 → 2020年 20.5 年、+15.5 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 8.0 分 → 2020年 14.7 分、+83.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 16.7 ％)
武蔵藤沢駅 16.2 万/㎡(昨年同期比 -16.1 ％)
武蔵藤沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -16.1％( -3.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 20.5年から +25.6 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から +10.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 ％ → 2020年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 20.5 年 → 2020年 25.8 年、+25.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 75.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示