【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年10月〜12月期のJR函館本線 (函館駅~旭川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +9.8%( +2.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 122 件(1年前(2019年)に比べて +58.4%( +45件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.9年(昨年 26.9年から -7.2 %減)。平均専有面積は 71.7 ㎡ (昨年 68.8 ㎡から +4.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。ほとんどの駅において下落した。函館駅、南小樽駅、手稲駅、稲積公園駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは苗穂駅で昨年に比べ +148.2 %、単価は 48.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(苗穂駅、南小樽駅)は +102.1 %(単価 +15.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(小樽築港駅、発寒駅)は -61.8 %(単価 -16.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 71.6 % → 2020年 62.2 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 11.7 % → 2020年 16.4 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 % → 2020年 18.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった苗穂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +148.2%( +28.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2019年)に比べて +175.0%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南小樽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は5.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +56.1%( +2.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR函館本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
函館駅 | 15.3万/㎡ (19.8年/77.5㎡) | 11.7万/㎡ (27.8年/60.0㎡) | 9.4万/㎡ (30.1年/60.0㎡) |
五稜郭駅 | 10.4万/㎡ (33.3年/75.0㎡) | - | 7.5万/㎡ (27.8年/20.0㎡) |
大沼公園駅 | - | - | - |
小樽駅 | 18.8万/㎡ (24.4年/75.7㎡) | 29.4万/㎡ (13.8年/85.0㎡) | 15.7万/㎡ (25.0年/80.0㎡) |
南小樽駅 | 5.7万/㎡ (33.1年/70.0㎡) | 3.6万/㎡ (27.3年/70.0㎡) | - |
小樽築港駅 | 6.7万/㎡ (29.8年/75.0㎡) | 22.6万/㎡ (20.8年/91.2㎡) | 5.3万/㎡ (26.8年/90.0㎡) |
朝里駅 | 11.5万/㎡ (28.1年/75.0㎡) | - | - |
銭函駅 | 9.3万/㎡ (26.8年/70.0㎡) | 14.3万/㎡ (25.8年/70.0㎡) | - |
星置駅 | 15.6万/㎡ (29.8年/77.5㎡) | 21.4万/㎡ (26.8年/70.0㎡) | 18.8万/㎡ (25.3年/72.5㎡) |
稲穂駅 | 15.2万/㎡ (26.8年/65.0㎡) | - | 13.3万/㎡ (25.8年/90.0㎡) |
手稲駅 | 22.1万/㎡ (24.8年/77.0㎡) | 16.1万/㎡ (28.8年/80.0㎡) | 16.1万/㎡ (21.8年/87.5㎡) |
稲積公園駅 | 13.8万/㎡ (28.8年/78.8㎡) | 10.4万/㎡ (28.3年/70.0㎡) | 8.3万/㎡ (25.3年/72.5㎡) |
発寒駅 | 15.9万/㎡ (31.8年/76.7㎡) | 33.8万/㎡ (25.8年/65.0㎡) | - |
発寒中央駅 | 18.5万/㎡ (28.4年/76.7㎡) | 21.1万/㎡ (23.8年/90.0㎡) | 19.3万/㎡ (25.8年/70.0㎡) |
琴似駅 | 23.2万/㎡ (26.6年/67.9㎡) | 25.7万/㎡ (27.0年/61.9㎡) | 28.7万/㎡ (21.9年/71.5㎡) |
桑園駅 | 33.2万/㎡ (23.1年/80.5㎡) | 29.2万/㎡ (24.5年/77.5㎡) | 26.5万/㎡ (23.2年/79.3㎡) |
札幌駅 | 33.2万/㎡ (24.7年/58.3㎡) | 39.3万/㎡ (19.0年/63.8㎡) | 25.6万/㎡ (24.2年/41.0㎡) |
苗穂駅 | 48.3万/㎡ (9.4年/73.2㎡) | 19.5万/㎡ (27.8年/70.0㎡) | 17.8万/㎡ (26.1年/80.0㎡) |
白石駅 | 17.8万/㎡ (27.8年/66.2㎡) | 19.1万/㎡ (30.1年/71.2㎡) | 20.9万/㎡ (25.9年/64.0㎡) |
厚別駅 | 21.2万/㎡ (38.8年/80.0㎡) | 22.5万/㎡ (34.8年/80.0㎡) | - |
森林公園駅 | 17.6万/㎡ (31.0年/85.0㎡) | 14.7万/㎡ (29.3年/70.0㎡) | - |
大麻駅 | - | 10.0万/㎡ (41.8年/55.0㎡) | - |
野幌駅 | 8.9万/㎡ (26.8年/90.0㎡) | 12.4万/㎡ (28.8年/21.7㎡) | - |
高砂駅 | 10.0万/㎡ (29.8年/90.0㎡) | - | - |
江別駅 | 10.8万/㎡ (26.8年/60.0㎡) | 16.0万/㎡ (0年/75.0㎡) | - |
豊幌駅 | - | - | - |
岩見沢駅 | - | - | - |
滝川駅 | - | - | - |
近文駅 | - | - | - |
旭川駅 | 17.2万/㎡ (19.8年/69.3㎡) | 14.8万/㎡ (26.8年/72.0㎡) | 14.4万/㎡ (25.0年/65.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
苗穂駅 48.3 万/㎡(昨年同期比 +148.2 %)
苗穂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +148.2%( +28.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2019年)に比べて +175.0%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.4年(昨年 27.8年から -66.2 %減)。平均専有面積は 73.2 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +4.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 27.8 年 → 2020年 9.4 年、-66.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 10.5 分 → 2020年 2.5 分、-75.8 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 63.6 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 18.2 %)
南小樽駅 5.7 万/㎡(昨年同期比 +56.1 %)
南小樽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は5.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +56.1%( +2.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.1年(昨年 27.3年から +21.4 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 27.3 年 → 2020年 33.1 年、+21.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 10.5 分 → 2020年 17.3 分、+65.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 100.0 %)
小樽築港駅 6.7 万/㎡(昨年同期比 -70.5 %)
小樽築港駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -70.5%( -15.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -75.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 20.8年から +43.4 %増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 91.2 ㎡から -17.8 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 20.8 年 → 2020年 29.8 年、+43.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 9.8 分 → 2020年 19.0 分、+94.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 100.0 %)
発寒駅 15.9 万/㎡(昨年同期比 -53.0 %)
発寒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -53.0%( -18.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 25.8年から +23.3 %増)。平均専有面積は 76.7 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +17.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 10.0 分 → 2020年 7.3 分、-26.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 25.8 年 → 2020年 31.8 年、+23.3 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示