物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2023年第4四半期
2023年10月12月

この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです

記事監修:竹内 英二
【監修者】

不動産鑑定士

竹内 英二 (監修者)

不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2023年10月〜12月期のJR琵琶湖線 (米原駅大津駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.5万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +11.8%( +7.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 205 件(1年前(2022年)に比べて -20.5%( -53件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 21.9年(昨年 26.4年から -17.0 %減)。平均土地面積は 56.1 坪 (昨年 61.2 坪から -8.3 %減)。平均建物面積は 37.7 坪 (昨年 40.6 坪から -7.2 %減)。

近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。

値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。河瀬駅能登川駅野洲駅草津駅膳所駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大津駅で昨年に比べ +372.5 %、坪単価は 172 万円/坪となった。

上位 2 駅(大津駅能登川駅)は +222.6 %(坪単価 +77.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(篠原駅安土駅)は -22.5 %(坪単価 -13.5 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2022年 26.4 年 → 2023年 21.9 年、-17.0 %と減少)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 11.9 % → 2023年 25.7 %)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.1 % → 2023年 15.5 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった大津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 172万円/坪(52.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +372.5%( +135.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった篠原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.2万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -38.3%( -22.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2022年)に比べて -28.6%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。

JR琵琶湖線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
JR琵琶湖線現状(2023)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
米原駅32.9万/坪
(31.5年/75.6坪)
-157万/坪
(-0.25年/52.9坪)
彦根駅44.7万/坪
(26.2年/56.1坪)
41.5万/坪
(32.2年/94.5坪)
36.1万/坪
(27.1年/65.5坪)
南彦根駅60.0万/坪
(15.0年/55.0坪)
52.2万/坪
(28.7年/81.0坪)
50.3万/坪
(27.0年/64.9坪)
河瀬駅66.8万/坪
(19.3年/51.4坪)
41.0万/坪
(30.9年/59.2坪)
28.9万/坪
(31.8年/66.6坪)
稲枝駅43.6万/坪
(31.4年/59.7坪)
40.4万/坪
(37.8年/59.0坪)
37.9万/坪
(0.8年/59.5坪)
能登川駅47.2万/坪
(15.2年/65.0坪)
27.3万/坪
(37.0年/37.8坪)
37.5万/坪
(41.8年/121坪)
安土駅61.8万/坪
(23.5年/72.6坪)
66.3万/坪
(23.4年/67.3坪)
47.9万/坪
(13.8年/82.1坪)
近江八幡駅65.5万/坪
(19.9年/56.8坪)
65.7万/坪
(25.3年/79.6坪)
60.8万/坪
(16.4年/99.0坪)
篠原駅36.2万/坪
(33.6年/90.1坪)
58.7万/坪
(24.3年/77.6坪)
73.2万/坪
(9.4年/57.6坪)
野洲駅81.9万/坪
(11.0年/45.5坪)
58.3万/坪
(27.1年/63.2坪)
66.1万/坪
(24.2年/69.8坪)
守山駅92.0万/坪
(14.4年/53.7坪)
78.6万/坪
(14.7年/81.7坪)
67.2万/坪
(18.0年/66.0坪)
栗東駅92.3万/坪
(19.4年/153坪)
88.3万/坪
(24.4年/73.6坪)
84.9万/坪
(15.7年/59.2坪)
草津駅107万/坪
(13.1年/45.7坪)
83.1万/坪
(20.1年/58.1坪)
84.7万/坪
(17.5年/63.8坪)
南草津駅102万/坪
(17.6年/52.5坪)
92.4万/坪
(24.0年/57.9坪)
86.2万/坪
(20.8年/73.6坪)
瀬田駅86.5万/坪
(27.8年/50.8坪)
82.9万/坪
(21.7年/50.7坪)
94.0万/坪
(12.5年/41.1坪)
石山駅50.1万/坪
(29.4年/44.3坪)
52.4万/坪
(29.8年/44.2坪)
84.8万/坪
(24.4年/60.4坪)
膳所駅88.5万/坪
(28.4年/48.9坪)
73.6万/坪
(32.7年/46.2坪)
75.7万/坪
(25.4年/53.4坪)
大津駅172万/坪
(0.8年/30.3坪)
36.4万/坪
(45.0年/35.3坪)
31.4万/坪
(36.8年/27.2坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

大津駅171.9 万/坪(昨年同期比 +372.5 %)

大津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 172万円/坪(52.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +372.5%( +135.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 0.8年(昨年 45.0年から -98.3 %減)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 35.3 坪から -14.3 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 61.0 坪から -50.4 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2022年 45.0 年 → 2023年 0.8 年、-98.3 %と大きく減少)
  • 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 13.0 分 → 2023年 8.0 分、-38.5 %と大きく減少)

能登川駅47.2 万/坪(昨年同期比 +72.8 %)

能登川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.2万円/坪(14.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +72.8%( +19.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 15.2年(昨年 37.0年から -59.0 %減)。平均土地面積は 65.0 坪 (昨年 37.8 坪から +72.0 %増)。平均建物面積は 38.9 坪 (昨年 29.9 坪から +30.4 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2022年 37.0 年 → 2023年 15.2 年、-59.0 %と大きく減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 42.9 %)

篠原駅36.2 万/坪(昨年同期比 -38.3 %)

篠原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.2万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -38.3%( -22.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2022年)に比べて -28.6%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 33.6年(昨年 24.3年から +38.3 %増)。平均土地面積は 90.1 坪 (昨年 77.6 坪から +16.2 %増)。平均建物面積は 41.4 坪 (昨年 38.1 坪から +8.9 %増)。

価格上昇要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 20.0 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2022年 24.3 年 → 2023年 33.6 年、+38.3 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 20.9 分 → 2023年 46.0 分、+120.5 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 60.0 %)

安土駅61.8 万/坪(昨年同期比 -6.8 %)

安土駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.8万円/坪(18.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -6.8%( -4.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 23.5年(昨年 23.4年から +0.4 %増)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 67.3 坪から +7.9 %増)。平均建物面積は 35.2 坪 (昨年 38.6 坪から -8.8 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2022年 15.0 分 → 2023年 12.7 分、-15.6 %と減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 % → 2023年 25.0 %)

価格下落要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 33.3 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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