【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期の東急田園都市線 (二子新地駅～中央林間駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 181万円/坪(54.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +3.2％( +5.7万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 152 件(１年前(2023年)に比べて -25.9％( -53件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.7年(昨年 18.2年から -8.4 ％減)。平均土地面積は 43.6 坪 (昨年 52.9 坪から -17.5 ％減)。平均建物面積は 33.6 坪 (昨年 39.6 坪から -15.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。江田駅、藤が丘駅、長津田駅、中央林間駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中央林間駅で昨年に比べ +60.1 ％、坪単価は 198 万円/坪となった。
上位 2 駅(中央林間駅、江田駅)は +48.3 ％(坪単価 +69.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高津駅、田奈駅)は -28.2 ％(坪単価 -55.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.0 ％ → 2024年 7.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 13.1 ％ → 2024年 7.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.1 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.9 ％ → 2024年 6.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった江田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 243万円/坪(73.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +36.5％( +64.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった田奈駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -28.1％( -46.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東急田園都市線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 二子新地駅 | 175万/坪 (8.5年/21.2坪) | 170万/坪 (27.3年/22.7坪) | 193万/坪 (19.2年/64.8坪) |
| 高津駅 | 162万/坪 (12.5年/31.8坪) | 226万/坪 (7.5年/26.5坪) | 192万/坪 (27.0年/17.4坪) |
| 溝の口駅 | 167万/坪 (21.5年/44.5坪) | 231万/坪 (11.4年/71.1坪) | 156万/坪 (4.7年/35.9坪) |
| 梶が谷駅 | 167万/坪 (14.1年/34.4坪) | 172万/坪 (19.5年/35.6坪) | 139万/坪 (24.2年/59.8坪) |
| 宮崎台駅 | 181万/坪 (11.1年/34.9坪) | 155万/坪 (13.3年/40.6坪) | 163万/坪 (17.9年/52.9坪) |
| 宮前平駅 | 133万/坪 (17.5年/27.0坪) | 154万/坪 (12.8年/35.7坪) | 184万/坪 (10.1年/32.3坪) |
| 鷺沼駅 | 202万/坪 (19.0年/44.6坪) | 184万/坪 (14.8年/75.7坪) | 153万/坪 (12.5年/42.7坪) |
| たまプラーザ駅 | 195万/坪 (22.2年/53.9坪) | 196万/坪 (20.9年/50.9坪) | 178万/坪 (23.6年/53.8坪) |
| あざみ野駅 | 201万/坪 (8.0年/37.4坪) | 212万/坪 (12.5年/52.6坪) | 254万/坪 (18.7年/51.0坪) |
| 江田駅 | 243万/坪 (11.5年/42.4坪) | 178万/坪 (19.7年/59.5坪) | 210万/坪 (11.0年/51.5坪) |
| 市が尾駅 | 193万/坪 (13.0年/47.0坪) | 162万/坪 (18.0年/57.8坪) | 154万/坪 (17.5年/55.1坪) |
| 藤が丘駅 | 222万/坪 (0.5年/48.4坪) | 183万/坪 (15.4年/48.6坪) | 160万/坪 (16.9年/38.9坪) |
| 青葉台駅 | 171万/坪 (22.5年/53.1坪) | 177万/坪 (22.7年/75.0坪) | 151万/坪 (24.2年/68.4坪) |
| 田奈駅 | 120万/坪 (31.5年/96.8坪) | 167万/坪 (25.0年/78.7坪) | 145万/坪 (20.4年/48.8坪) |
| 長津田駅 | 190万/坪 (14.0年/43.2坪) | 144万/坪 (22.5年/47.6坪) | 171万/坪 (15.2年/31.8坪) |
| つきみ野駅 | 152万/坪 (16.5年/39.8坪) | 128万/坪 (13.0年/67.6坪) | 164万/坪 (8.5年/43.1坪) |
| 中央林間駅 | 198万/坪 (14.7年/48.1坪) | 123万/坪 (23.7年/28.3坪) | 174万/坪 (17.6年/40.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中央林間駅 197.7 万/坪(昨年同期比 +60.1 ％)
中央林間駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 198万円/坪(59.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +60.1％( +74.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -45.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.7年(昨年 23.7年から -38.1 ％減)。平均土地面積は 48.1 坪 (昨年 28.3 坪から +70.0 ％増)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 27.8 坪から +32.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 23.7 年 → 2024年 14.7 年、-38.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.1 分 → 2024年 8.5 分、-35.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 16.7 ％)
江田駅 242.7 万/坪(昨年同期比 +36.5 ％)
江田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 243万円/坪(73.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +36.5％( +64.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.5年(昨年 19.7年から -41.5 ％減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 59.5 坪から -28.8 ％減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 38.3 坪から -23.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 19.7 年 → 2024年 11.5 年、-41.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 15.7 分 → 2024年 9.5 分、-39.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
高津駅 162.1 万/坪(昨年同期比 -28.2 ％)
高津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 162万円/坪(49.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -28.2％( -63.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.5年(昨年 7.5年から +66.7 ％増)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 26.5 坪から +20.0 ％増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 44.1 坪から -7.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 7.5 年 → 2024年 12.5 年、+66.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.0 分 → 2024年 16.0 分、+166.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 33.3 ％)
田奈駅 119.8 万/坪(昨年同期比 -28.1 ％)
田奈駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -28.1％( -46.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 25.0年から +26.0 ％増)。平均土地面積は 96.8 坪 (昨年 78.7 坪から +23.1 ％増)。平均建物面積は 72.6 坪 (昨年 92.3 坪から -21.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 25.0 年 → 2024年 31.5 年、+26.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.0 分 → 2024年 9.0 分、+50.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示