この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の日暮里・舎人ライナー (日暮里駅～見沼代親水公園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -14.2％( -22.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 55 件(１年前(2023年)に比べて +1.9％( +1件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 16.7年(昨年 12.8年から +30.9 ％増)。平均土地面積は 30.9 坪 (昨年 35.3 坪から -12.5 ％減)。平均建物面積は 36.4 坪 (昨年 41.7 坪から -12.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。日暮里駅、高野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは高野駅で昨年に比べ +54.6 ％、坪単価は 165 万円/坪となった。
上位 2 駅(高野駅、日暮里駅)は +51.2 ％(坪単価 +74.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(熊野前駅、西新井大師西駅)は -53.1 ％(坪単価 -87.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 23.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.8 年 → 2024年 16.7 年、+30.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.1 分 → 2024年 12.6 分、+25.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.2 ％ → 2024年 20.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.3 ％ → 2024年 13.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 282万円/坪(85.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +47.9％( +91.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった熊野前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.5万円/坪(6.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -88.2％( -153.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 日暮里・舎人ライナー | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 日暮里駅 | 282万/坪 (11.0年/28.4坪) | 191万/坪 (33.5年/22.7坪) | 190万/坪 (43.0年/61.5坪) |
| 西日暮里駅 | - | 419万/坪 (1.0年/43.1坪) | 228万/坪 (59.0年/30.3坪) |
| 赤土小学校前駅 | - | - | 168万/坪 (11.0年/34.0坪) |
| 熊野前駅 | 20.5万/坪 (36.0年/12.1坪) | 174万/坪 (13.0年/18.2坪) | 194万/坪 (8.8年/20.6坪) |
| 足立小台駅 | 151万/坪 (0年/22.7坪) | - | 86.0万/坪 (15.5年/24.2坪) |
| 扇大橋駅 | 124万/坪 (22.6年/29.2坪) | 132万/坪 (16.5年/69.6坪) | 140万/坪 (6.0年/26.2坪) |
| 高野駅 | 165万/坪 (1.0年/30.3坪) | 107万/坪 (29.4年/24.2坪) | 108万/坪 (26.5年/40.1坪) |
| 江北駅 | 135万/坪 (26.4年/25.7坪) | 132万/坪 (7.5年/18.2坪) | 104万/坪 (15.0年/30.3坪) |
| 西新井大師西駅 | 102万/坪 (25.3年/33.8坪) | 124万/坪 (9.0年/26.7坪) | 118万/坪 (15.2年/22.7坪) |
| 谷在家駅 | 126万/坪 (13.5年/30.8坪) | 143万/坪 (9.1年/26.6坪) | 124万/坪 (11.2年/47.4坪) |
| 舎人公園駅 | 158万/坪 (1.0年/73.4坪) | 140万/坪 (8.3年/38.9坪) | 101万/坪 (29.5年/20.4坪) |
| 舎人駅 | 147万/坪 (11.3年/30.1坪) | 174万/坪 (13.2年/35.1坪) | 145万/坪 (4.3年/28.5坪) |
| 見沼代親水公園駅 | 144万/坪 (6.0年/23.4坪) | 162万/坪 (2.5年/28.4坪) | 149万/坪 (2.5年/33.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
高野駅 165.3 万/坪(昨年同期比 +54.6 ％)
高野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(50.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +54.6％( +58.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 29.4年から -96.6 ％減)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 24.2 坪から +25.0 ％増)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 40.8 坪から -37.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 29.4 年 → 2024年 1.0 年、-96.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
日暮里駅 281.8 万/坪(昨年同期比 +47.9 ％)
日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 282万円/坪(85.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +47.9％( +91.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.0年(昨年 33.5年から -67.2 ％減)。平均土地面積は 28.4 坪 (昨年 22.7 坪から +25.0 ％増)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 31.0 坪から +5.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 33.5 年 → 2024年 11.0 年、-67.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.0 分 → 2024年 5.0 分、-28.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 75.0 ％)
熊野前駅 20.5 万/坪(昨年同期比 -88.2 ％)
熊野前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.5万円/坪(6.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -88.2％( -153.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 13.0年から +176.9 ％増)。平均土地面積は 12.1 坪 (昨年 18.2 坪から -33.3 ％減)。平均建物面積は 15.1 坪 (昨年 25.0 坪から -39.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.0 年 → 2024年 36.0 年、+176.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.8 分 → 2024年 8.0 分、+17.1 ％と増加)
西新井大師西駅 101.7 万/坪(昨年同期比 -18.0 ％)
西新井大師西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.0％( -22.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +166.7％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 9.0年から +180.6 ％増)。平均土地面積は 33.8 坪 (昨年 26.7 坪から +26.7 ％増)。平均建物面積は 40.6 坪 (昨年 29.7 坪から +36.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 12.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 9.0 年 → 2024年 25.3 年、+180.6 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 37.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示