この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のつくばエクスプレス線 (秋葉原駅~六町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 184万円/坪(55.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -6.7%( -13.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 93 件(1年前(2023年)に比べて -57.9%( -128件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 20.4年から -8.9 %減)。平均土地面積は 28.4 坪 (昨年 34.3 坪から -17.1 %減)。平均建物面積は 43.6 坪 (昨年 50.0 坪から -12.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。秋葉原駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは秋葉原駅で昨年に比べ +37.5 %、坪単価は 480 万円/坪となった。
上位 2 駅(秋葉原駅、浅草駅)は +23.6 %(坪単価 +76.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新御徒町駅、南千住駅)は -40.4 %(坪単価 -281.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 % → 2024年 16.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.8 % → 2024年 8.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 % → 2024年 21.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.2 % → 2024年 1.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった秋葉原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 480万円/坪(145万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +37.5%( +131.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -13.4%( -21.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -77.8%( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
つくばエクスプレス線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
秋葉原駅 | 480万/坪 (42.8年/38.2坪) | 349万/坪 (57.5年/46.1坪) | 342万/坪 (31.3年/56.7坪) |
新御徒町駅 | 262万/坪 (51.5年/23.1坪) | 804万/坪 (32.8年/27.6坪) | 293万/坪 (16.6年/38.8坪) |
浅草駅 | 235万/坪 (37.6年/30.6坪) | 215万/坪 (33.7年/37.9坪) | 311万/坪 (34.5年/51.2坪) |
南千住駅 | 137万/坪 (27.1年/20.4坪) | 158万/坪 (27.2年/30.8坪) | 197万/坪 (20.8年/23.6坪) |
北千住駅 | 179万/坪 (21.7年/21.7坪) | 189万/坪 (22.8年/31.1坪) | 160万/坪 (27.1年/29.1坪) |
青井駅 | 142万/坪 (13.0年/28.7坪) | 142万/坪 (20.4年/36.0坪) | 168万/坪 (12.9年/44.7坪) |
六町駅 | 159万/坪 (9.5年/29.2坪) | 148万/坪 (13.2年/32.3坪) | 145万/坪 (13.8年/38.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
秋葉原駅 480.3 万/坪(昨年同期比 +37.5 %)
秋葉原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 480万円/坪(145万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +37.5%( +131.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 42.8年(昨年 57.5年から -25.5 %減)。平均土地面積は 38.2 坪 (昨年 46.1 坪から -17.2 %減)。平均建物面積は 133.5 坪 (昨年 65.0 坪から +105.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 57.5 年 → 2024年 42.8 年、-25.5 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 4.0 分 → 2024年 4.5 分、+12.5 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 75.0 %)
浅草駅 235.4 万/坪(昨年同期比 +9.7 %)
浅草駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 235万円/坪(71.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +9.7%( +20.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.6年(昨年 33.7年から +11.7 %増)。平均土地面積は 30.6 坪 (昨年 37.9 坪から -19.3 %減)。平均建物面積は 86.2 坪 (昨年 115.7 坪から -25.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.9 分 → 2024年 5.9 分、-45.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.0 % → 2024年 53.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 33.7 年 → 2024年 37.6 年、+11.7 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.8 % → 2024年 58.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.2 % → 2024年 33.3 %)
新御徒町駅 262.4 万/坪(昨年同期比 -67.4 %)
新御徒町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 262万円/坪(79.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -67.4%( -541.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -63.6%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.5年(昨年 32.8年から +56.7 %増)。平均土地面積は 23.1 坪 (昨年 27.6 坪から -16.5 %減)。平均建物面積は 56.0 坪 (昨年 91.7 坪から -39.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 32.8 年 → 2024年 51.5 年、+56.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 % → 2024年 33.3 %)
南千住駅 136.9 万/坪(昨年同期比 -13.4 %)
南千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -13.4%( -21.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -77.8%( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 27.2年から -0.3 %減)。平均土地面積は 20.4 坪 (昨年 30.8 坪から -33.8 %減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 69.6 坪から -45.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.5 % → 2024年 33.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 % → 2024年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示