この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期のつくばエクスプレス線 (秋葉原駅~六町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 172万円/坪(52.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -15.8%( -32.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 70 件(1年前(2021年)に比べて +9.4%( +6件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 15.3年(昨年 9.7年から +57.6 %増)。平均土地面積は 35.7 坪 (昨年 30.5 坪から +17.2 %増)。平均建物面積は 55.4 坪 (昨年 35.4 坪から +56.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。青井駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは青井駅で昨年に比べ +18.6 %、坪単価は 196 万円/坪となった。
上位 1 駅(青井駅)は +18.6 %(坪単価 +30.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(浅草駅)は -38.9 %(坪単価 -143.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.7 % → 2022年 9.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.9 % → 2022年 15.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 9.7 年 → 2022年 15.3 年、+57.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.4 % → 2022年 15.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 228万円/坪(68.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -37.2%( -134.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2021年)に比べて -10.0%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった六町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -8.7%( -14.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 31 件(1年前(2021年)に比べて +3.3%( +1件/坪)と小幅に増加しています。)。
つくばエクスプレス線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
秋葉原駅 | - | - | 250万/坪 (44.3年/29.5坪) |
新御徒町駅 | 173万/坪 (40.3年/41.1坪) | - | 364万/坪 (0年/18.2坪) |
浅草駅 | 225万/坪 (27.5年/42.4坪) | 368万/坪 (21.4年/51.2坪) | 242万/坪 (38.6年/54.0坪) |
南千住駅 | 228万/坪 (12.5年/25.7坪) | 362万/坪 (17.0年/17.1坪) | 113万/坪 (26.3年/22.2坪) |
北千住駅 | 162万/坪 (29.1年/39.8坪) | 156万/坪 (22.6年/39.8坪) | 162万/坪 (12.1年/26.3坪) |
青井駅 | 196万/坪 (1.0年/32.5坪) | 165万/坪 (0.8年/23.8坪) | 134万/坪 (10.8年/20.4坪) |
六町駅 | 149万/坪 (11.3年/35.0坪) | 163万/坪 (6.1年/30.2坪) | 139万/坪 (6.7年/26.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
青井駅 195.6 万/坪(昨年同期比 +18.6 %)
青井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 196万円/坪(59.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +18.6%( +30.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 1.0年(昨年 0.8年から +33.2 %増)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 23.8 坪から +36.5 %増)。平均建物面積は 42.0 坪 (昨年 29.5 坪から +42.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 12.8 分 → 2022年 8.8 分、-31.4 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 0.8 年 → 2022年 1.0 年、+33.2 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
浅草駅 224.8 万/坪(昨年同期比 -38.9 %)
浅草駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 225万円/坪(68.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -38.9%( -143.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて +16.7%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 21.4年から +28.2 %増)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 51.2 坪から -17.2 %減)。平均建物面積は 84.1 坪 (昨年 52.2 坪から +61.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 21.4 年 → 2022年 27.5 年、+28.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 10.7 分 → 2022年 13.1 分、+23.2 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示