【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年4月〜6月期のJR白新線 (新潟駅~新発田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.5万円/坪(16.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +8.8%( +4.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 122 件(1年前(2019年)に比べて -1.6%( -2件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 22.1年(昨年 26.7年から -17.3 %減)。平均土地面積は 80.4 坪 (昨年 83.2 坪から -3.4 %減)。平均建物面積は 51.1 坪 (昨年 50.3 坪から +1.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。東新潟駅、大形駅、早通駅、佐々木駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東新潟駅で昨年に比べ +93.3 %、坪単価は 54.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(東新潟駅、佐々木駅)は +74.0 %(坪単価 +25.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新発田駅、豊栄駅)は -4.9 %(坪単価 -1.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 26.7 年 → 2020年 22.1 年、-17.3 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 18.4 % → 2020年 29.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 0.8 % → 2020年 3.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 32.7 % → 2020年 35.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 4.1 % → 2020年 1.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった佐々木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.1万円/坪(20.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +54.8%( +24.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +150.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新発田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.8万円/坪(9.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -16.0%( -6.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2019年)に比べて -15.4%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
JR白新線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新潟駅 | 58.9万/坪 (22.9年/73.8坪) | 54.2万/坪 (26.2年/68.6坪) | 67.4万/坪 (23.7年/94.0坪) |
東新潟駅 | 54.5万/坪 (15.1年/93.0坪) | 28.2万/坪 (13.3年/143坪) | 49.6万/坪 (37.7年/112坪) |
大形駅 | 61.2万/坪 (12.8年/47.1坪) | 50.6万/坪 (41.7年/122坪) | 73.2万/坪 (35.1年/86.2坪) |
新崎駅 | 40.3万/坪 (16.6年/77.6坪) | 36.4万/坪 (11.3年/58.0坪) | 25.5万/坪 (35.8年/107坪) |
早通駅 | 48.9万/坪 (15.7年/70.2坪) | 31.8万/坪 (24.3年/62.5坪) | 28.5万/坪 (22.3年/53.5坪) |
豊栄駅 | 47.7万/坪 (24.6年/71.4坪) | 45.0万/坪 (31.1年/80.8坪) | 54.4万/坪 (13.5年/73.8坪) |
黒山駅 | 56.0万/坪 (0年/454坪) | - | - |
佐々木駅 | 68.1万/坪 (30.6年/99.1坪) | 44.0万/坪 (12.8年/287坪) | 37.0万/坪 (18.3年/303坪) |
西新発田駅 | 49.8万/坪 (22.5年/115坪) | - | - |
新発田駅 | 32.8万/坪 (31.2年/84.3坪) | 39.1万/坪 (27.6年/122坪) | 32.3万/坪 (24.0年/103坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東新潟駅 54.5 万/坪(昨年同期比 +93.3 %)
東新潟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.5万円/坪(16.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +93.3%( +26.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2019年)に比べて +266.7%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.1年(昨年 13.3年から +13.6 %増)。平均土地面積は 93.0 坪 (昨年 143.2 坪から -35.1 %減)。平均建物面積は 38.2 坪 (昨年 92.3 坪から -58.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 13.3 年 → 2020年 15.1 年、+13.6 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 8.3 分 → 2020年 22.4 分、+168.4 %と大きく増加)
佐々木駅 68.1 万/坪(昨年同期比 +54.8 %)
佐々木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.1万円/坪(20.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +54.8%( +24.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +150.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.6年(昨年 12.8年から +139.9 %増)。平均土地面積は 99.1 坪 (昨年 286.6 坪から -65.4 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 102.1 坪から -71.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 30.0 分 → 2020年 24.6 分、-18.0 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 12.8 年 → 2020年 30.6 年、+139.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 100.0 %)
新発田駅 32.8 万/坪(昨年同期比 -16.0 %)
新発田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.8万円/坪(9.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -16.0%( -6.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2019年)に比べて -15.4%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 31.2年(昨年 27.6年から +12.9 %増)。平均土地面積は 84.3 坪 (昨年 122.2 坪から -31.0 %減)。平均建物面積は 34.7 坪 (昨年 58.4 坪から -40.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 44.4 % → 2020年 44.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 27.6 年 → 2020年 31.2 年、+12.9 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 25.5 分 → 2020年 31.6 分、+23.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 11.1 % → 2020年 22.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 22.2 % → 2020年 22.2 %)
豊栄駅 47.7 万/坪(昨年同期比 +6.2 %)
豊栄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.7万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +6.2%( +2.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 10 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 24.6年(昨年 31.1年から -21.1 %減)。平均土地面積は 71.4 坪 (昨年 80.8 坪から -11.6 %減)。平均建物面積は 45.2 坪 (昨年 33.1 坪から +36.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 31.1 年 → 2020年 24.6 年、-21.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 12.5 % → 2020年 30.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 16.6 分 → 2020年 27.2 分、+63.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 12.5 % → 2020年 20.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示