【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の伊予鉄郡中線 (松山市駅～郡中港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.6万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +8.6％( +5.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 158 件(１年前(2020年)に比べて +38.6％( +44件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.2年(昨年 19.9年から -8.7 ％減)。平均土地面積は 60.3 坪 (昨年 67.4 坪から -10.4 ％減)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 46.0 坪から +0.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。松山市駅、新川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは古泉駅で昨年に比べ +257.4 ％、坪単価は 81.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(古泉駅、松山市駅)は +145.3 ％(坪単価 +36.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(岡田駅、余戸駅)は -8.8 ％(坪単価 -4.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 29.0 ％ → 2021年 41.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.5 ％ → 2021年 16.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.5 ％ → 2021年 22.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 4.3 ％ → 2021年 2.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった古泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.5万円/坪(24.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +257.4％( +58.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった岡田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.7万円/坪(13.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -19.6％( -10.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
| 伊予鉄郡中線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松山市駅 | 57.0万/坪 (31.1年/53.9坪) | 42.8万/坪 (42.7年/53.6坪) | 55.2万/坪 (32.8年/38.9坪) |
| 土橋駅 | 75.9万/坪 (27.3年/75.2坪) | 66.7万/坪 (18.8年/66.2坪) | 73.0万/坪 (27.6年/62.8坪) |
| 土居田駅 | 80.3万/坪 (17.5年/51.0坪) | 69.4万/坪 (20.9年/62.0坪) | 72.7万/坪 (13.1年/45.7坪) |
| 余戸駅 | 76.6万/坪 (16.7年/73.3坪) | 75.1万/坪 (15.3年/60.7坪) | 72.6万/坪 (10.8年/69.4坪) |
| 鎌田駅 | 75.2万/坪 (7.2年/46.7坪) | 63.0万/坪 (13.3年/49.1坪) | 62.5万/坪 (14.8年/53.5坪) |
| 岡田駅 | 43.7万/坪 (34.1年/73.6坪) | 54.4万/坪 (32.7年/238坪) | 34.1万/坪 (39.9年/81.1坪) |
| 古泉駅 | 81.5万/坪 (5.1年/58.7坪) | 22.8万/坪 (29.0年/74.9坪) | - |
| 松前駅 | 49.7万/坪 (26.3年/48.8坪) | 47.2万/坪 (23.3年/56.7坪) | 53.5万/坪 (16.8年/78.7坪) |
| 地蔵町駅 | 61.1万/坪 (14.5年/52.4坪) | - | 35.6万/坪 (27.7年/79.2坪) |
| 新川駅 | 78.0万/坪 (8.1年/61.3坪) | 61.2万/坪 (8.6年/42.9坪) | 70.1万/坪 (8.4年/43.5坪) |
| 郡中駅 | 55.8万/坪 (13.9年/54.5坪) | 48.6万/坪 (24.8年/46.1坪) | 10.6万/坪 (40.8年/56.0坪) |
| 郡中港駅 | 53.8万/坪 (48.8年/149坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
古泉駅 81.5 万/坪(昨年同期比 +257.4 ％)
古泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.5万円/坪(24.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +257.4％( +58.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 5.1年(昨年 29.0年から -82.5 ％減)。平均土地面積は 58.7 坪 (昨年 74.9 坪から -21.5 ％減)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 43.9 坪から -33.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 29.0 年 → 2021年 5.1 年、-82.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.0 分 → 2021年 12.5 分、+38.9 ％と大きく増加)
松山市駅 57.0 万/坪(昨年同期比 +33.2 ％)
松山市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.0万円/坪(17.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +33.2％( +14.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2020年)に比べて +85.7％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.1年(昨年 42.7年から -27.1 ％減)。平均土地面積は 53.9 坪 (昨年 53.6 坪から +0.5 ％増)。平均建物面積は 130.4 坪 (昨年 96.8 坪から +34.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 42.7 年 → 2021年 31.1 年、-27.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 ％ → 2021年 60.0 ％)
岡田駅 43.7 万/坪(昨年同期比 -19.6 ％)
岡田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.7万円/坪(13.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -19.6％( -10.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.1年(昨年 32.7年から +4.1 ％増)。平均土地面積は 73.6 坪 (昨年 238.5 坪から -69.1 ％減)。平均建物面積は 31.2 坪 (昨年 121.3 坪から -74.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 15.5 分 → 2021年 11.0 分、-29.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 ％ → 2021年 40.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 40.0 ％)
余戸駅 76.6 万/坪(昨年同期比 +2.0 ％)
余戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.6万円/坪(23.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +2.0％( +1.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 35 件(１年前(2020年)に比べて -7.9％( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 16.7年(昨年 15.3年から +8.9 ％増)。平均土地面積は 73.3 坪 (昨年 60.7 坪から +20.6 ％増)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 32.8 坪から +36.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 37.9 ％ → 2021年 45.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.8 ％ → 2021年 21.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 17.2 ％ → 2021年 21.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示