【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR石巻線 (小牛田駅～女川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.1万円/坪(13.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.7％( +4.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 42 件(１年前(2023年)に比べて -69.8％( -97件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 25.6年から -23.6 ％減)。平均土地面積は 94.0 坪 (昨年 87.7 坪から +7.1 ％増)。平均建物面積は 47.9 坪 (昨年 40.8 坪から +17.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。鹿又駅、石巻駅、渡波駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは石巻駅で昨年に比べ +22.4 ％、坪単価は 48.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(石巻駅、渡波駅)は +21.7 ％(坪単価 +8.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(女川駅、陸前稲井駅)は -63.1 ％(坪単価 -29.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 25.6 年 → 2024年 19.6 年、-23.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.4 ％ → 2024年 40.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.6 ％ → 2024年 22.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.6 ％ → 2024年 2.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.1 ％ → 2024年 2.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった佳景山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.7万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -17.1％( -11.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった女川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.2万円/坪(1.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -90.1％( -47.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR石巻線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小牛田駅 | 51.4万/坪 (10.4年/73.9坪) | 44.9万/坪 (23.9年/76.6坪) | 49.9万/坪 (18.0年/73.4坪) |
| 上涌谷駅 | - | 99.2万/坪 (-0.25年/90.8坪) | - |
| 涌谷駅 | 37.9万/坪 (15.8年/58.1坪) | 39.5万/坪 (20.1年/82.0坪) | 36.9万/坪 (21.9年/96.5坪) |
| 前谷地駅 | - | 38.3万/坪 (35.5年/63.0坪) | - |
| 佳景山駅 | 57.7万/坪 (1.0年/67.3坪) | 69.6万/坪 (0.8年/93.8坪) | 35.9万/坪 (28.2年/193坪) |
| 鹿又駅 | 53.0万/坪 (18.0年/114坪) | 44.0万/坪 (21.2年/114坪) | 36.1万/坪 (28.6年/183坪) |
| 曽波神駅 | - | 2.3万/坪 (50.8年/103坪) | |
| 石巻駅 | 48.1万/坪 (19.1年/118坪) | 39.3万/坪 (30.5年/85.2坪) | 46.7万/坪 (19.0年/89.1坪) |
| 陸前稲井駅 | 19.5万/坪 (34.0年/69.6坪) | 30.6万/坪 (19.5年/95.3坪) | 44.3万/坪 (20.0年/147坪) |
| 渡波駅 | 44.0万/坪 (18.7年/81.7坪) | 36.4万/坪 (19.9年/92.8坪) | 34.8万/坪 (29.6年/148坪) |
| 万石浦駅 | - | 17.6万/坪 (0年/40.8坪) | 70.8万/坪 (18.6年/203坪) |
| 沢田駅 | - | 3.0万/坪 (57.0年/51.4坪) | 8.1万/坪 (48.3年/56.0坪) |
| 浦宿駅 | 13.2万/坪 (37.3年/69.6坪) | - | 6.1万/坪 (51.8年/160坪) |
| 女川駅 | 5.2万/坪 (65.2年/91.5坪) | 52.6万/坪 (6.1年/137坪) | 20.0万/坪 (43.2年/89.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
石巻駅 48.1 万/坪(昨年同期比 +22.4 ％)
石巻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.1万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +22.4％( +8.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて -75.4％( -49件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 30.5年から -37.2 ％減)。平均土地面積は 118.3 坪 (昨年 85.2 坪から +38.7 ％増)。平均建物面積は 69.6 坪 (昨年 44.7 坪から +55.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.5 年 → 2024年 19.1 年、-37.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.4 ％ → 2024年 37.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.5 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 18.7 分 → 2024年 22.2 分、+19.1 ％と増加)
渡波駅 44.0 万/坪(昨年同期比 +20.9 ％)
渡波駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.0万円/坪(13.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +20.9％( +7.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -81.5％( -22件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 19.9年から -6.0 ％減)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 92.8 坪から -12.0 ％減)。平均建物面積は 34.5 坪 (昨年 41.2 坪から -16.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 20.3 分 → 2024年 13.5 分、-33.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.9 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.2 ％ → 2024年 20.0 ％)
女川駅 5.2 万/坪(昨年同期比 -90.1 ％)
女川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.2万円/坪(1.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -90.1％( -47.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 65.2年(昨年 6.1年から +963.0 ％増)。平均土地面積は 91.5 坪 (昨年 136.7 坪から -33.1 ％減)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 26.5 坪から +22.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 6.1 年 → 2024年 65.2 年、+963.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 52.0 分 → 2024年 70.0 分、+34.6 ％と大きく増加)
陸前稲井駅 19.5 万/坪(昨年同期比 -36.1 ％)
陸前稲井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.5万円/坪(5.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -36.1％( -11.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 19.5年から +74.3 ％増)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 95.3 坪から -27.0 ％減)。平均建物面積は 66.6 坪 (昨年 25.7 坪から +158.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.5 年 → 2024年 34.0 年、+74.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 18.0 分 → 2024年 26.0 分、+44.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示