【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の西武新宿線 (所沢駅~本川越駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.3万円/坪(29.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -17.3%( -20.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 100 件(1年前(2023年)に比べて +19.0%( +16件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 14.8年から +34.7 %増)。平均土地面積は 44.9 坪 (昨年 49.2 坪から -8.7 %減)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 40.0 坪から -11.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。新所沢駅、新狭山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新狭山駅で昨年に比べ +50.2 %、坪単価は 125 万円/坪となった。
上位 2 駅(新狭山駅、新所沢駅)は +37.5 %(坪単価 +33.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(本川越駅、所沢駅)は -37.6 %(坪単価 -72.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.4 % → 2024年 3.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.8 年 → 2024年 20.0 年、+34.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.2 % → 2024年 19.2 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.2 % → 2024年 31.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった航空公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(38.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +8.9%( +10.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて +150.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった狭山市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.4万円/坪(21.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -19.3%( -17.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 27 件(1年前(2023年)に比べて +12.5%( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
西武新宿線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
所沢駅 | 111万/坪 (24.6年/38.0坪) | 138万/坪 (17.8年/42.8坪) | 105万/坪 (33.2年/35.3坪) |
航空公園駅 | 129万/坪 (26.8年/86.2坪) | 118万/坪 (16.5年/28.0坪) | 85.1万/坪 (26.0年/57.9坪) |
新所沢駅 | 126万/坪 (14.0年/38.6坪) | 101万/坪 (15.2年/36.2坪) | 119万/坪 (14.7年/35.2坪) |
入曽駅 | 75.9万/坪 (24.6年/44.4坪) | 76.1万/坪 (15.8年/57.5坪) | 73.3万/坪 (24.3年/63.8坪) |
狭山市駅 | 72.4万/坪 (25.6年/50.1坪) | 89.7万/坪 (14.4年/66.5坪) | 80.6万/坪 (15.7年/59.4坪) |
新狭山駅 | 125万/坪 (0年/36.3坪) | 83.4万/坪 (16.0年/37.8坪) | 83.6万/坪 (15.1年/57.6坪) |
南大塚駅 | 96.0万/坪 (4.8年/35.8坪) | 114万/坪 (3.8年/40.3坪) | 108万/坪 (7.7年/44.9坪) |
本川越駅 | 94.7万/坪 (19.2年/44.4坪) | 211万/坪 (15.0年/41.2坪) | 94.6万/坪 (15.5年/78.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新狭山駅 125.3 万/坪(昨年同期比 +50.2 %)
新狭山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +50.2%( +41.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.0年(昨年 16.0年から -100.0 %減)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 37.8 坪から -4.0 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 25.7 坪から +11.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 16.0 年 → 2024年 0.0 年、-100.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 17.0 分 → 2024年 10.0 分、-41.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 100.0 %)
新所沢駅 126.2 万/坪(昨年同期比 +24.9 %)
新所沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +24.9%( +25.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて +7.7%( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 15.2年から -7.6 %減)。平均土地面積は 38.6 坪 (昨年 36.2 坪から +6.6 %増)。平均建物面積は 33.5 坪 (昨年 38.7 坪から -13.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 21.6 分 → 2024年 14.2 分、-34.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 38.5 % → 2024年 50.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 % → 2024年 7.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 % → 2024年 35.7 %)
本川越駅 94.7 万/坪(昨年同期比 -55.1 %)
本川越駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.7万円/坪(28.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -55.1%( -116.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて +55.6%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 15.0年から +28.2 %増)。平均土地面積は 44.4 坪 (昨年 41.2 坪から +7.8 %増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 28.1 坪から +40.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 46.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 15.0 年 → 2024年 19.2 年、+28.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 23.1 %)
所沢駅 110.7 万/坪(昨年同期比 -20.0 %)
所沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -20.0%( -27.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 17 件(1年前(2023年)に比べて -10.5%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 17.8年から +37.9 %増)。平均土地面積は 38.0 坪 (昨年 42.8 坪から -11.3 %減)。平均建物面積は 29.3 坪 (昨年 36.0 坪から -18.6 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.9 % → 2024年 35.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.8 年 → 2024年 24.6 年、+37.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.2 分 → 2024年 17.9 分、+25.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 % → 2024年 29.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.9 % → 2024年 23.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示