【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期の西武新宿線 (所沢駅~本川越駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.1万円/坪(27.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -0.5%( -0.5万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 123 件(1年前(2019年)に比べて +41.4%( +36件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 14.3年から +1.1 %増)。平均土地面積は 52.7 坪 (昨年 56.8 坪から -7.2 %減)。平均建物面積は 40.5 坪 (昨年 42.9 坪から -5.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。航空公園駅、南大塚駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは南大塚駅で昨年に比べ +41.5 %、坪単価は 85.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(南大塚駅、航空公園駅)は +30.9 %(坪単価 +22.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(本川越駅、入曽駅)は -23.4 %(坪単価 -24.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 41.7 % → 2020年 46.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 26.2 % → 2020年 18.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 8.3 % → 2020年 16.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 9.2 % → 2020年 8.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった航空公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +20.2%( +19.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2019年)に比べて +75.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった入曽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.4万円/坪(21.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -17.0%( -14.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 22 件(1年前(2019年)に比べて +266.7%( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
西武新宿線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
所沢駅 | 108万/坪 (17.5年/50.3坪) | 99.7万/坪 (27.6年/70.3坪) | 90.6万/坪 (24.1年/51.9坪) |
航空公園駅 | 114万/坪 (14.4年/49.0坪) | 94.9万/坪 (14.0年/30.3坪) | 102万/坪 (12.5年/23.8坪) |
新所沢駅 | 113万/坪 (11.9年/52.6坪) | 111万/坪 (4.2年/56.2坪) | 101万/坪 (16.1年/41.7坪) |
入曽駅 | 72.4万/坪 (17.0年/38.7坪) | 87.2万/坪 (11.9年/34.3坪) | 64.6万/坪 (26.5年/42.8坪) |
狭山市駅 | 79.3万/坪 (13.4年/41.3坪) | 79.8万/坪 (11.8年/56.0坪) | 85.8万/坪 (18.8年/52.1坪) |
新狭山駅 | 77.2万/坪 (8.8年/43.5坪) | 68.8万/坪 (13.4年/65.7坪) | 55.7万/坪 (5.8年/28.7坪) |
南大塚駅 | 85.1万/坪 (12.5年/65.2坪) | 60.1万/坪 (14.8年/76.6坪) | 91.7万/坪 (9.6年/56.4坪) |
本川越駅 | 80.7万/坪 (15.5年/104坪) | 115万/坪 (15.8年/42.4坪) | 83.2万/坪 (18.8年/90.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南大塚駅 85.1 万/坪(昨年同期比 +41.5 %)
南大塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.1万円/坪(25.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +41.5%( +25.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2019年)に比べて +25.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.5年(昨年 14.8年から -15.1 %減)。平均土地面積は 65.2 坪 (昨年 76.6 坪から -14.9 %減)。平均建物面積は 90.1 坪 (昨年 61.6 坪から +46.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 14.8 年 → 2020年 12.5 年、-15.1 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 37.5 % → 2020年 22.2 %)
航空公園駅 114.1 万/坪(昨年同期比 +20.2 %)
航空公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +20.2%( +19.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2019年)に比べて +75.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 14.0年から +3.0 %増)。平均土地面積は 49.0 坪 (昨年 30.3 坪から +62.1 %増)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 23.1 坪から +54.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 15.2 分 → 2020年 13.6 分、-11.0 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 16.7 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 75.0 % → 2020年 50.0 %)
本川越駅 80.7 万/坪(昨年同期比 -29.7 %)
本川越駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.7万円/坪(24.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -29.7%( -34.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 15.5年(昨年 15.8年から -1.6 %減)。平均土地面積は 103.9 坪 (昨年 42.4 坪から +145.2 %増)。平均建物面積は 65.9 坪 (昨年 34.5 坪から +90.9 %増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 21.4 分 → 2020年 31.3 分、+46.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 8.3 % → 2020年 16.7 %)
入曽駅 72.4 万/坪(昨年同期比 -17.0 %)
入曽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.4万円/坪(21.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -17.0%( -14.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 22 件(1年前(2019年)に比べて +266.7%( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 11.9年から +42.6 %増)。平均土地面積は 38.7 坪 (昨年 34.3 坪から +12.9 %増)。平均建物面積は 28.3 坪 (昨年 26.5 坪から +6.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 42.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 11.9 年 → 2020年 17.0 年、+42.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 9.0 分 → 2020年 14.1 分、+57.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 28.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示