この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期のわかやま電鉄貴志川線 (和歌山駅～貴志駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.5万円/坪(13.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -18.1％( -9.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 32 件(１年前(2022年)に比べて -8.6％( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 25.6年から +2.9 ％増)。平均土地面積は 58.0 坪 (昨年 84.3 坪から -31.2 ％減)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 50.0 坪から -22.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。和歌山駅は、昨年から 20 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは神前駅で昨年に比べ -76.8 ％、坪単価は 34.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(日前宮駅、和歌山駅)は +181.9 ％(坪単価 +30.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(神前駅、岡崎前駅)は -73.0 ％(坪単価 -86.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 24.1 ％ → 2023年 28.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 31.0 ％ → 2023年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 12.4 分 → 2023年 18.2 分、+47.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 31.0 ％ → 2023年 35.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 8.8 ％ → 2023年 3.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日前宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.9万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +365.5％( +61.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった貴志駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.6万円/坪(3.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -61.3％( -20.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて -11.1％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
| わかやま電鉄貴志川線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 和歌山駅 | 58.0万/坪 (27.6年/41.5坪) | 59.0万/坪 (25.0年/47.0坪) | 50.4万/坪 (38.9年/47.4坪) |
| 田中口駅 | - | 7.9万/坪 (52.8年/24.2坪) | 64.0万/坪 (26.3年/44.4坪) |
| 日前宮駅 | 77.9万/坪 (7.4年/38.0坪) | 16.7万/坪 (48.8年/105坪) | 49.1万/坪 (31.5年/49.5坪) |
| 神前駅 | 34.1万/坪 (32.1年/30.3坪) | 147万/坪 (0.8年/141坪) | 98.7万/坪 (1.8年/55.0坪) |
| 竈山駅 | 30.6万/坪 (26.8年/34.3坪) | 54.6万/坪 (14.8年/223坪) | 28.1万/坪 (33.8年/33.3坪) |
| 交通センター前駅 | - | 80.8万/坪 (0.8年/21.2坪) | - |
| 岡崎前駅 | 26.4万/坪 (46.8年/59.0坪) | 85.6万/坪 (0.8年/33.3坪) | - |
| 吉礼駅 | - | 21.7万/坪 (42.8年/52.9坪) | - |
| 伊太祈曽駅 | 10.6万/坪 (47.8年/69.6坪) | - | - |
| 山東駅 | - | - | - |
| 大池遊園駅 | - | - | 53.5万/坪 (30.8年/287坪) |
| 西山口駅 | - | - | 16.0万/坪 (29.3年/68.1坪) |
| 甘露寺前駅 | 14.3万/坪 (28.8年/42.4坪) | - | - |
| 貴志駅 | 12.6万/坪 (40.3年/112坪) | 32.7万/坪 (25.1年/81.7坪) | 34.6万/坪 (37.4年/45.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
日前宮駅 77.9 万/坪(昨年同期比 +365.5 ％)
日前宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.9万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +365.5％( +61.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 7.4年(昨年 48.8年から -84.9 ％減)。平均土地面積は 38.0 坪 (昨年 105.1 坪から -63.8 ％減)。平均建物面積は 28.4 坪 (昨年 40.3 坪から -29.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 48.8 年 → 2023年 7.4 年、-84.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 12.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.5 分 → 2023年 11.9 分、+115.9 ％と大きく増加)
和歌山駅 58.0 万/坪(昨年同期比 -1.7 ％)
和歌山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.0万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -1.7％( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて -36.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 25.0年から +10.2 ％増)。平均土地面積は 41.5 坪 (昨年 47.0 坪から -11.8 ％減)。平均建物面積は 57.7 坪 (昨年 41.5 坪から +39.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 ％ → 2023年 20.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.5 ％ → 2023年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 25.0 年 → 2023年 27.6 年、+10.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 40.0 ％)
神前駅 34.1 万/坪(昨年同期比 -76.8 ％)
神前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.1万円/坪(10.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -76.8％( -113.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.1年(昨年 0.8年から +4161.5 ％増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 140.7 坪から -78.5 ％減)。平均建物面積は 26.7 坪 (昨年 34.8 坪から -23.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.8 年 → 2023年 32.1 年、+4161.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.0 分 → 2023年 10.0 分、+25.0 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
岡崎前駅 26.4 万/坪(昨年同期比 -69.1 ％)
岡崎前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.4万円/坪(8.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -69.1％( -59.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 46.8年(昨年 0.8年から +6109.5 ％増)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 33.3 坪から +77.3 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 25.7 坪から +17.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 15.0 分 → 2023年 11.0 分、-26.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.8 年 → 2023年 46.8 年、+6109.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示