物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2021年第1四半期
2021年1月3月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2021年1月〜3月期の近鉄湯の山線 (近鉄四日市駅湯の山温泉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.3万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -37.7%( -30.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 37 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 26.7年(昨年 22.3年から +19.5 %増)。平均土地面積は 82.2 坪 (昨年 89.0 坪から -7.6 %減)。平均建物面積は 47.4 坪 (昨年 53.1 坪から -10.7 %減)。

近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。伊勢川島駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは伊勢川島駅で昨年に比べ +88.6 %、坪単価は 84.1 万円/坪となった。

上位 2 駅(伊勢川島駅伊勢松本駅)は +31.4 %(坪単価 +11.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(近鉄四日市駅桜駅)は -57.8 %(坪単価 -69.6 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 27.6 % → 2021年 17.1 %)
  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.7 % → 2021年 5.7 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2020年 22.3 年 → 2021年 26.7 年、+19.5 %と増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 17.7 分 → 2021年 21.6 分、+22.4 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 34.5 % → 2021年 57.1 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.0 % → 2021年 8.6 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった伊勢川島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.1万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +88.6%( +39.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -80.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった菰野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.3万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -49.7%( -20.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。

近鉄湯の山線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
近鉄湯の山線現状(2021)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
近鉄四日市駅62.5万/坪
(18.3年/85.0坪)
154万/坪
(32.2年/88.8坪)
70.7万/坪
(22.5年/38.6坪)
中川原駅71.3万/坪
(20.0年/93.0坪)
103万/坪
(11.0年/59.0坪)
99.2万/坪
(0.5年/54.5坪)
伊勢松本駅50.0万/坪
(26.0年/71.4坪)
67.4万/坪
(23.0年/62.0坪)
99.6万/坪
(2.3年/87.7坪)
伊勢川島駅84.1万/坪
(7.0年/60.5坪)
44.6万/坪
(22.4年/107坪)
36.0万/坪
(25.0年/59.0坪)
高角駅35.6万/坪
(35.7年/98.8坪)
-89.9万/坪
(6.5年/110坪)
桜駅36.9万/坪
(28.0年/75.4坪)
84.2万/坪
(11.5年/86.2坪)
22.5万/坪
(53.5年/90.8坪)
菰野駅20.3万/坪
(37.0年/69.6坪)
40.3万/坪
(37.0年/160坪)
-
中菰野駅35.6万/坪
(27.0年/90.8坪)
59.3万/坪
(15.5年/55.2坪)
40.9万/坪
(21.5年/49.9坪)
大羽根園駅58.2万/坪
(28.0年/77.9坪)
-67.4万/坪
(7.3年/53.4坪)
湯の山温泉駅80.0万/坪
(51.0年/130坪)
132万/坪
(45.0年/160坪)
-

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

伊勢川島駅84.1 万/坪(昨年同期比 +88.6 %)

伊勢川島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.1万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +88.6%( +39.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -80.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 7.0年(昨年 22.4年から -68.7 %減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 107.4 坪から -43.7 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 49.3 坪から -32.5 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2020年 22.4 年 → 2021年 7.0 年、-68.7 %と大きく減少)

伊勢松本駅50.0 万/坪(昨年同期比 -25.9 %)

伊勢松本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.0万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -25.9%( -17.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 26.0年(昨年 23.0年から +13.0 %増)。平均土地面積は 71.4 坪 (昨年 62.0 坪から +15.1 %増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 30.3 坪から +35.0 %増)。

価格上昇要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 20.0 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2020年 23.0 年 → 2021年 26.0 年、+13.0 %と増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 12.8 分 → 2021年 25.0 分、+95.3 %と大きく増加)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 20.0 %)

近鉄四日市駅62.5 万/坪(昨年同期比 -59.5 %)

近鉄四日市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.5万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -59.5%( -91.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて -28.6%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 18.3年(昨年 32.2年から -43.3 %減)。平均土地面積は 85.0 坪 (昨年 88.8 坪から -4.3 %減)。平均建物面積は 60.8 坪 (昨年 139.5 坪から -56.4 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2020年 32.2 年 → 2021年 18.3 年、-43.3 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 50.0 %)

桜駅36.9 万/坪(昨年同期比 -56.2 %)

桜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.9万円/坪(11.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -56.2%( -47.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +83.3%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 28.0年(昨年 11.5年から +143.5 %増)。平均土地面積は 75.4 坪 (昨年 86.2 坪から -12.6 %減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 33.8 坪から +14.4 %増)。

価格上昇要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 9.1 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 11.5 年 → 2021年 28.0 年、+143.5 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 25.2 分 → 2021年 30.6 分、+21.7 %と大きく増加)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 % → 2021年 9.1 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

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データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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