この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期の東急田園都市線 (渋谷駅～南町田グランベリーパーク駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は95.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -1.7％( -1.7万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 253 件(１年前(2020年)に比べて +93.1％( +122件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 23.8年から -3.2 ％減)。平均専有面積は 59.4 ㎡ (昨年 50.4 ㎡から +18.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。桜新町駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは桜新町駅で昨年に比べ +13.7 ％、単価は 92.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(桜新町駅、渋谷駅)は +7.8 ％(単価 +6.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(二子玉川駅、池尻大橋駅)は -11.2 ％(単価 -12.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.6 ％ → 2021年 4.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 36.4 ％ → 2021年 33.9 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.4 ％ → 2021年 7.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 16.8 ％ → 2021年 16.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は126万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +1.9％( +2.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +55.6％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南町田グランベリーパーク駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -1.8％( -0.8万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 12 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 東急田園都市線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 渋谷駅 | 126万/㎡ (27.4年/53.0㎡) | 124万/㎡ (30.0年/41.7㎡) | 127万/㎡ (21.2年/45.4㎡) |
| 池尻大橋駅 | 104万/㎡ (24.5年/54.3㎡) | 114万/㎡ (24.2年/42.6㎡) | 111万/㎡ (17.8年/31.1㎡) |
| 三軒茶屋駅 | 96.3万/㎡ (24.2年/51.2㎡) | 96.4万/㎡ (25.3年/40.7㎡) | 103万/㎡ (24.3年/46.8㎡) |
| 駒沢大学駅 | 91.2万/㎡ (25.2年/45.4㎡) | 94.1万/㎡ (22.2年/33.2㎡) | 96.0万/㎡ (25.9年/31.4㎡) |
| 桜新町駅 | 92.5万/㎡ (19.3年/66.8㎡) | 81.3万/㎡ (22.8年/63.9㎡) | 86.8万/㎡ (19.5年/51.3㎡) |
| 用賀駅 | 91.1万/㎡ (20.1年/67.1㎡) | 93.7万/㎡ (21.9年/52.5㎡) | 82.5万/㎡ (19.6年/57.5㎡) |
| 二子玉川駅 | 93.1万/㎡ (21.2年/74.8㎡) | 107万/㎡ (19.0年/80.0㎡) | 96.9万/㎡ (10.8年/65.0㎡) |
| つくし野駅 | 43.6万/㎡ (17.8年/80.0㎡) | - | - |
| すずかけ台駅 | - | 48.2万/㎡ (12.0年/85.0㎡) | 46.7万/㎡ (11.0年/82.5㎡) |
| 南町田グランベリーパーク駅 | 44.4万/㎡ (19.4年/74.2㎡) | 45.2万/㎡ (20.2年/72.5㎡) | 51.9万/㎡ (13.8年/72.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
桜新町駅 92.5 万/㎡(昨年同期比 +13.7 ％)
桜新町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +13.7％( +11.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 33 件(１年前(2020年)に比べて +43.5％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 22.8年から -15.1 ％減)。平均専有面積は 66.8 ㎡ (昨年 63.9 ㎡から +4.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 22.8 年 → 2021年 19.3 年、-15.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 54.5 ％ → 2021年 30.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.3 ％ → 2021年 9.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.5 ％ → 2021年 15.2 ％)
渋谷駅 125.9 万/㎡(昨年同期比 +1.9 ％)
渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は126万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +1.9％( +2.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +55.6％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 30.0年から -8.7 ％減)。平均専有面積は 53.0 ㎡ (昨年 41.7 ㎡から +27.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 9.1 分 → 2021年 8.0 分、-11.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 ％ → 2021年 17.9 ％)
二子玉川駅 93.1 万/㎡(昨年同期比 -13.0 ％)
二子玉川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は93.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -13.0％( -14.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 31 件(１年前(2020年)に比べて +287.5％( +23件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 19.0年から +11.5 ％増)。平均専有面積は 74.8 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -6.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 11.6 分 → 2021年 9.9 分、-14.9 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 17.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 19.0 年 → 2021年 21.2 年、+11.5 ％と増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 3.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 25.8 ％)
池尻大橋駅 103.8 万/㎡(昨年同期比 -9.3 ％)
池尻大橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は104万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -9.3％( -10.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 48 件(１年前(2020年)に比べて +152.6％( +29件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 24.2年から +1.2 ％増)。平均専有面積は 54.3 ㎡ (昨年 42.6 ㎡から +27.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 26.3 ％ → 2021年 18.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 6.1 分 → 2021年 7.2 分、+18.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.1 ％ → 2021年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.6 ％ → 2021年 22.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示