【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期の大阪四つ橋線 (西梅田駅～住之江公園駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +13.1％( +9.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 119 件(１年前(2023年)に比べて -28.7％( -48件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 18.9年から +11.7 ％増)。平均専有面積は 58.6 ㎡ (昨年 52.5 ㎡から +11.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。本町駅、花園町駅、岸里駅、玉出駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西梅田駅で昨年に比べ +101.5 ％、単価は 227 万円/㎡となった。
上位 2 駅(西梅田駅、花園町駅)は +81.3 ％(単価 +63.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(住之江公園駅、四ツ橋駅)は -1.0 ％(単価 -0.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.0 ％ → 2024年 15.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 ％ → 2024年 9.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 18.9 年 → 2024年 21.1 年、+11.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 4.7 分 → 2024年 5.3 分、+13.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.3 ％ → 2024年 19.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 24.6 ％ → 2024年 14.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は227万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +101.5％( +114.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった花園町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +61.1％( +11.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 大阪四つ橋線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西梅田駅 | 227万/㎡ (0.5年/55.0㎡) | 113万/㎡ (33.9年/90.0㎡) | 76.8万/㎡ (27.0年/50.0㎡) |
| 肥後橋駅 | 75.5万/㎡ (25.0年/58.3㎡) | 71.3万/㎡ (22.3年/46.8㎡) | 62.8万/㎡ (21.6年/46.4㎡) |
| 本町駅 | 119万/㎡ (11.7年/62.8㎡) | 89.8万/㎡ (13.4年/58.2㎡) | 76.5万/㎡ (14.4年/46.1㎡) |
| 四ツ橋駅 | 73.6万/㎡ (24.5年/57.5㎡) | 73.7万/㎡ (22.5年/62.2㎡) | 76.0万/㎡ (15.9年/60.0㎡) |
| 難波駅 | 92.2万/㎡ (13.2年/28.3㎡) | 89.1万/㎡ (13.7年/44.2㎡) | 73.7万/㎡ (13.0年/31.7㎡) |
| 大国町駅 | 86.2万/㎡ (7.5年/31.0㎡) | 74.8万/㎡ (10.5年/25.4㎡) | 74.7万/㎡ (7.8年/28.1㎡) |
| 花園町駅 | 30.2万/㎡ (37.7年/65.8㎡) | 18.7万/㎡ (36.5年/58.3㎡) | 23.5万/㎡ (34.9年/55.0㎡) |
| 岸里駅 | 32.0万/㎡ (33.3年/52.5㎡) | 25.9万/㎡ (32.5年/64.0㎡) | 27.4万/㎡ (31.9年/65.0㎡) |
| 玉出駅 | 34.2万/㎡ (29.0年/62.5㎡) | 28.1万/㎡ (38.4年/51.7㎡) | 29.8万/㎡ (36.7年/54.2㎡) |
| 北加賀屋駅 | 30.5万/㎡ (33.2年/64.5㎡) | 30.5万/㎡ (31.1年/65.8㎡) | 26.1万/㎡ (34.5年/67.2㎡) |
| 住之江公園駅 | 35.1万/㎡ (29.1年/65.7㎡) | 35.8万/㎡ (24.8年/66.9㎡) | 39.8万/㎡ (17.8年/66.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西梅田駅 227.3 万/㎡(昨年同期比 +101.5 ％)
西梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は227万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +101.5％( +114.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.5年(昨年 33.9年から -98.5 ％減)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 90.0 ㎡から -38.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 33.9 年 → 2024年 0.5 年、-98.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.7 分 → 2024年 5.0 分、+36.4 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
花園町駅 30.2 万/㎡(昨年同期比 +61.1 ％)
花園町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +61.1％( +11.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.7年(昨年 36.5年から +3.2 ％増)。平均専有面積は 65.8 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から +12.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 83.3 ％)
住之江公園駅 35.1 万/㎡(昨年同期比 -1.9 ％)
住之江公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -1.9％( -0.7万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて +7.7％( +1件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 24.8年から +17.2 ％増)。平均専有面積は 65.7 ㎡ (昨年 66.9 ㎡から -1.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.8 年 → 2024年 29.1 年、+17.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.8 ％ → 2024年 50.0 ％)
四ツ橋駅 73.6 万/㎡(昨年同期比 -0.1 ％)
四ツ橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -0.1％( -0.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて +55.6％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 22.5年から +8.6 ％増)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 62.2 ㎡から -7.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.0 分 → 2024年 4.6 分、-23.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 57.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 28.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示