【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の大阪中央線 (コスモスクエア駅~長田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +18.6%( +10.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 276 件(1年前(2023年)に比べて -44.7%( -223件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 20.9年から -9.6 %減)。平均専有面積は 53.6 ㎡ (昨年 54.8 ㎡から -2.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。大阪港駅、九条駅、本町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大阪港駅で昨年に比べ +77.2 %、単価は 22.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大阪港駅、九条駅)は +50.0 %(単価 +11.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(緑橋駅、深江橋駅)は -22.8 %(単価 -13.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.8 % → 2024年 9.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.1 % → 2024年 20.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は91.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +22.0%( +16.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 47 件(1年前(2023年)に比べて +14.6%( +6件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高井田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +6.3%( +1.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -83.3%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
大阪中央線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
コスモスクエア駅 | 37.5万/㎡ (16.0年/80.0㎡) | 41.6万/㎡ (14.1年/86.9㎡) | 57.0万/㎡ (15.0年/100㎡) |
大阪港駅 | 22.7万/㎡ (48.0年/66.2㎡) | 12.8万/㎡ (48.9年/61.2㎡) | 21.5万/㎡ (46.0年/65.0㎡) |
朝潮橋駅 | 37.7万/㎡ (28.5年/74.4㎡) | 39.0万/㎡ (24.1年/64.7㎡) | 27.5万/㎡ (37.8年/62.5㎡) |
弁天町駅 | 49.1万/㎡ (24.4年/60.7㎡) | 46.2万/㎡ (24.4年/58.8㎡) | 50.9万/㎡ (17.7年/54.6㎡) |
九条駅 | 68.1万/㎡ (12.3年/42.8㎡) | 55.5万/㎡ (19.7年/43.8㎡) | 51.3万/㎡ (18.2年/49.1㎡) |
阿波座駅 | 66.6万/㎡ (17.9年/51.1㎡) | 57.0万/㎡ (22.0年/50.7㎡) | 52.9万/㎡ (22.0年/58.4㎡) |
本町駅 | 91.6万/㎡ (16.1年/54.5㎡) | 75.1万/㎡ (19.0年/63.9㎡) | 90.2万/㎡ (16.8年/55.1㎡) |
堺筋本町駅 | 89.8万/㎡ (14.4年/50.1㎡) | 82.9万/㎡ (13.4年/50.7㎡) | 70.7万/㎡ (14.6年/56.2㎡) |
谷町四丁目駅 | 75.2万/㎡ (17.1年/51.9㎡) | 65.5万/㎡ (19.0年/52.6㎡) | 61.4万/㎡ (19.5年/58.5㎡) |
森ノ宮駅 | 64.9万/㎡ (18.1年/51.1㎡) | 62.0万/㎡ (19.5年/53.2㎡) | 58.6万/㎡ (19.3年/64.6㎡) |
緑橋駅 | 44.6万/㎡ (24.5年/46.7㎡) | 64.3万/㎡ (10.7年/46.1㎡) | 46.7万/㎡ (22.7年/59.7㎡) |
深江橋駅 | 39.2万/㎡ (28.9年/66.5㎡) | 46.1万/㎡ (22.9年/61.5㎡) | 37.2万/㎡ (29.0年/63.8㎡) |
高井田駅 | 18.5万/㎡ (29.0年/65.0㎡) | 17.4万/㎡ (47.2年/62.5㎡) | 26.6万/㎡ (31.6年/58.1㎡) |
長田駅 | - | 22.3万/㎡ (32.5年/66.7㎡) | 28.6万/㎡ (26.0年/70.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大阪港駅 22.7 万/㎡(昨年同期比 +77.2 %)
大阪港駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +77.2%( +9.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.0年(昨年 48.9年から -1.8 %減)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 61.2 ㎡から +8.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 62.5 % → 2024年 100.0 %)
九条駅 68.1 万/㎡(昨年同期比 +22.8 %)
九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +22.8%( +12.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(1年前(2023年)に比べて -65.4%( -34件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 19.7年から -37.3 %減)。平均専有面積は 42.8 ㎡ (昨年 43.8 ㎡から -2.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 19.7 年 → 2024年 12.3 年、-37.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 6.2 分 → 2024年 5.6 分、-11.1 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.8 % → 2024年 11.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.4 % → 2024年 22.2 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.2 % → 2024年 38.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.6 % → 2024年 5.6 %)
緑橋駅 44.6 万/㎡(昨年同期比 -30.7 %)
緑橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -30.7%( -19.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(1年前(2023年)に比べて +28.6%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 10.7年から +128.7 %増)。平均専有面積は 46.7 ㎡ (昨年 46.1 ㎡から +1.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.7 % → 2024年 22.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.7 年 → 2024年 24.5 年、+128.7 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 % → 2024年 16.7 %)
深江橋駅 39.2 万/㎡(昨年同期比 -14.9 %)
深江橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -14.9%( -6.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.9年(昨年 22.9年から +26.0 %増)。平均専有面積は 66.5 ㎡ (昨年 61.5 ㎡から +8.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.7 分 → 2024年 5.0 分、-35.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.3 % → 2024年 30.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.9 年 → 2024年 28.9 年、+26.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 % → 2024年 20.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示