【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期の大阪中央線 (コスモスクエア駅~長田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -7.2%( -4.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 280 件(1年前(2020年)に比べて +159.3%( +172件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 15.3年から +28.1 %増)。平均専有面積は 57.3 ㎡ (昨年 44.2 ㎡から +29.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。深江橋駅、高井田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは高井田駅で昨年に比べ +31.9 %、単価は 22.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(高井田駅、深江橋駅)は +30.4 %(単価 +7.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(緑橋駅、朝潮橋駅)は -49.0 %(単価 -36.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 5.5 分 → 2021年 4.8 分、-12.9 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.7 % → 2021年 22.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 38.0 % → 2021年 42.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.3 年 → 2021年 19.6 年、+28.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 19.6 % → 2021年 27.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.2 % → 2021年 11.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +8.1%( +5.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 31 件(1年前(2020年)に比べて +210.0%( +21件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大阪港駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -0.8%( -0.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
大阪中央線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
コスモスクエア駅 | 38.3万/㎡ (12.5年/80.4㎡) | - | 49.0万/㎡ (12.8年/70.0㎡) |
大阪港駅 | 19.8万/㎡ (47.0年/66.2㎡) | 20.0万/㎡ (45.3年/61.7㎡) | 6.4万/㎡ (50.3年/55.0㎡) |
朝潮橋駅 | 26.8万/㎡ (28.6年/73.1㎡) | 51.7万/㎡ (21.3年/47.5㎡) | 28.8万/㎡ (32.9年/63.3㎡) |
弁天町駅 | 53.9万/㎡ (19.8年/52.7㎡) | 61.5万/㎡ (11.5年/42.6㎡) | 48.1万/㎡ (13.8年/50.0㎡) |
九条駅 | 52.2万/㎡ (21.3年/47.0㎡) | 73.9万/㎡ (4.7年/25.9㎡) | 62.1万/㎡ (7.5年/33.8㎡) |
阿波座駅 | 52.1万/㎡ (21.2年/59.3㎡) | 55.4万/㎡ (20.0年/41.7㎡) | 43.8万/㎡ (24.3年/45.5㎡) |
本町駅 | 77.4万/㎡ (12.2年/54.2㎡) | 71.6万/㎡ (12.6年/55.5㎡) | 65.2万/㎡ (16.2年/38.5㎡) |
堺筋本町駅 | 66.5万/㎡ (14.6年/58.7㎡) | 56.4万/㎡ (13.9年/32.5㎡) | 71.3万/㎡ (12.4年/29.5㎡) |
谷町四丁目駅 | 63.7万/㎡ (19.2年/55.4㎡) | 67.7万/㎡ (12.6年/50.0㎡) | 65.8万/㎡ (14.8年/36.6㎡) |
森ノ宮駅 | 57.4万/㎡ (19.6年/47.1㎡) | 56.2万/㎡ (12.9年/49.2㎡) | 48.4万/㎡ (18.1年/35.0㎡) |
緑橋駅 | 47.7万/㎡ (21.9年/57.4㎡) | 95.0万/㎡ (1.3年/20.0㎡) | 31.8万/㎡ (27.4年/38.3㎡) |
深江橋駅 | 39.5万/㎡ (21.3年/65.4㎡) | 30.6万/㎡ (27.1年/60.8㎡) | 37.1万/㎡ (16.7年/73.0㎡) |
高井田駅 | 22.3万/㎡ (36.7年/64.2㎡) | 16.9万/㎡ (25.3年/65.0㎡) | 35.6万/㎡ (16.9年/54.0㎡) |
長田駅 | 26.7万/㎡ (45.3年/60.0㎡) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
高井田駅 22.3 万/㎡(昨年同期比 +31.9 %)
高井田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +31.9%( +5.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +500.0%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.7年(昨年 25.3年から +45.1 %増)。平均専有面積は 64.2 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -1.3 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 25.3 年 → 2021年 36.7 年、+45.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 1.0 分 → 2021年 7.8 分、+683.3 %と大きく増加)
深江橋駅 39.5 万/㎡(昨年同期比 +28.9 %)
深江橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +28.9%( +8.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 27.1年から -21.5 %減)。平均専有面積は 65.4 ㎡ (昨年 60.8 ㎡から +7.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 27.1 年 → 2021年 21.3 年、-21.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 66.7 %)
緑橋駅 47.7 万/㎡(昨年同期比 -49.7 %)
緑橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -49.7%( -47.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(1年前(2020年)に比べて +1600.0%( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 1.3年から +1646.4 %増)。平均専有面積は 57.4 ㎡ (昨年 20.0 ㎡から +186.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 6.0 分 → 2021年 4.2 分、-29.2 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 1.3 年 → 2021年 21.9 年、+1646.4 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 29.4 %)
朝潮橋駅 26.8 万/㎡(昨年同期比 -48.2 %)
朝潮橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -48.2%( -24.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 21.3年から +34.7 %増)。平均専有面積は 73.1 ㎡ (昨年 47.5 ㎡から +53.9 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 21.3 年 → 2021年 28.6 年、+34.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.0 分 → 2021年 8.5 分、+70.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示