【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR常磐線各駅停車 (松戸駅～天王台駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +9.4％( +3.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 171 件(１年前(2023年)に比べて -87.0％( -1141件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 28.9年から -0.5 ％減)。平均専有面積は 71.4 ㎡ (昨年 72.0 ㎡から -0.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が減少。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。北松戸駅、馬橋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北松戸駅で昨年に比べ +35.6 ％、単価は 36.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(北松戸駅、馬橋駅)は +27.8 ％(単価 +7.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(天王台駅、新松戸駅)は -7.0 ％(単価 -1.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.7 ％ → 2024年 35.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.5 ％ → 2024年 21.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 31.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.4 ％ → 2024年 2.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +6.9％( +3.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 35 件(１年前(2023年)に比べて -87.0％( -235件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北小金駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -5.8％( -1.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -90.1％( -118件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR常磐線各駅停車 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 47.2万/㎡ (26.3年/64.1㎡) | 44.1万/㎡ (24.5年/66.2㎡) | 41.8万/㎡ (23.4年/69.0㎡) |
| 北松戸駅 | 36.4万/㎡ (32.4年/65.0㎡) | 26.9万/㎡ (34.9年/62.3㎡) | 22.1万/㎡ (37.5年/48.6㎡) |
| 馬橋駅 | 26.5万/㎡ (38.7年/60.0㎡) | 22.1万/㎡ (39.8年/46.6㎡) | 19.1万/㎡ (39.1年/55.6㎡) |
| 新松戸駅 | 27.3万/㎡ (41.1年/67.7㎡) | 29.1万/㎡ (37.0年/76.9㎡) | 27.6万/㎡ (35.6年/72.9㎡) |
| 北小金駅 | 20.6万/㎡ (37.6年/63.8㎡) | 21.8万/㎡ (35.7年/67.7㎡) | 16.5万/㎡ (39.7年/64.9㎡) |
| 南柏駅 | 32.6万/㎡ (26.8年/82.3㎡) | 34.6万/㎡ (23.8年/75.5㎡) | 29.8万/㎡ (25.3年/78.6㎡) |
| 柏駅 | 42.6万/㎡ (24.0年/73.0㎡) | 37.4万/㎡ (25.7年/73.5㎡) | 35.6万/㎡ (24.7年/73.2㎡) |
| 北柏駅 | 20.7万/㎡ (38.7年/70.6㎡) | 19.9万/㎡ (34.3年/77.8㎡) | 17.5万/㎡ (35.6年/80.8㎡) |
| 我孫子駅 | 32.5万/㎡ (26.0年/82.6㎡) | 34.2万/㎡ (25.3年/82.1㎡) | 30.8万/㎡ (27.4年/84.6㎡) |
| 天王台駅 | 20.7万/㎡ (33.7年/66.7㎡) | 22.5万/㎡ (30.6年/76.4㎡) | 21.6万/㎡ (32.0年/72.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
北松戸駅 36.4 万/㎡(昨年同期比 +35.6 ％)
北松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +35.6％( +9.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -93.2％( -41件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.4年(昨年 34.9年から -7.2 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 62.3 ㎡から +4.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.5 分 → 2024年 5.0 分、-33.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 43.2 ％ → 2024年 66.7 ％)
馬橋駅 26.5 万/㎡(昨年同期比 +20.1 ％)
馬橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +20.1％( +4.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -93.3％( -42件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.7年(昨年 39.8年から -2.9 ％減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 46.6 ㎡から +28.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 9.2 分 → 2024年 7.7 分、-16.3 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 52.3 ％ → 2024年 66.7 ％)
天王台駅 20.7 万/㎡(昨年同期比 -7.9 ％)
天王台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -7.9％( -1.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -90.6％( -29件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.7年(昨年 30.6年から +10.2 ％増)。平均専有面積は 66.7 ㎡ (昨年 76.4 ㎡から -12.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.1 分 → 2024年 7.3 分、-27.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 78.1 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 30.6 年 → 2024年 33.7 年、+10.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 33.3 ％)
新松戸駅 27.3 万/㎡(昨年同期比 -6.1 ％)
新松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -6.1％( -1.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて -89.3％( -125件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.1年(昨年 37.0年から +11.0 ％増)。平均専有面積は 67.7 ㎡ (昨年 76.9 ㎡から -12.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 10.6 分 → 2024年 8.9 分、-15.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 37.0 年 → 2024年 41.1 年、+11.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 59.0 ％ → 2024年 73.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示