【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年4月〜6月期の札幌市東西線 (宮の沢駅~新さっぽろ駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +8.3%( +2.4万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 387 件(1年前(2022年)に比べて -13.4%( -60件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 27.7年から -1.4 %減)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 76.1 ㎡から -4.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。琴似駅、西28丁目駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西28丁目駅で昨年に比べ +35.8 %、単価は 32.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(西28丁目駅、琴似駅)は +28.7 %(単価 +7.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(発寒南駅、南郷7丁目駅)は -32.7 %(単価 -6.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 0.5 % → 2023年 2.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 19.1 % → 2023年 17.4 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 31.6 % → 2023年 25.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 53.3 % → 2023年 55.7 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -13.9%( -7.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて -14.3%( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった発寒南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -39.8%( -8.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて -42.9%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
札幌市東西線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
宮の沢駅 | 31.2万/㎡ (17.8年/81.3㎡) | 27.8万/㎡ (23.2年/81.6㎡) | 25.0万/㎡ (26.7年/85.0㎡) |
発寒南駅 | 12.1万/㎡ (39.9年/68.1㎡) | 20.1万/㎡ (35.1年/77.1㎡) | 23.9万/㎡ (29.4年/72.2㎡) |
琴似駅 | 33.1万/㎡ (25.6年/75.4㎡) | 27.2万/㎡ (29.2年/73.7㎡) | 28.0万/㎡ (26.2年/74.2㎡) |
二十四軒駅 | 33.1万/㎡ (24.2年/75.5㎡) | 28.1万/㎡ (29.0年/74.4㎡) | 21.3万/㎡ (32.2年/61.5㎡) |
西28丁目駅 | 32.7万/㎡ (28.1年/75.4㎡) | 24.1万/㎡ (33.0年/86.5㎡) | 30.2万/㎡ (23.9年/77.0㎡) |
円山公園駅 | 33.7万/㎡ (28.3年/75.5㎡) | 33.9万/㎡ (27.2年/77.4㎡) | 26.9万/㎡ (27.9年/79.4㎡) |
西18丁目駅 | 31.7万/㎡ (30.7年/60.6㎡) | 26.6万/㎡ (32.7年/65.2㎡) | 30.5万/㎡ (26.4年/74.5㎡) |
西11丁目駅 | 35.9万/㎡ (27.7年/68.4㎡) | 39.5万/㎡ (23.7年/75.0㎡) | 29.0万/㎡ (28.2年/75.0㎡) |
大通駅 | 47.2万/㎡ (19.4年/55.8㎡) | 54.8万/㎡ (19.7年/77.9㎡) | 41.1万/㎡ (21.3年/47.5㎡) |
バスセンター前駅 | 44.9万/㎡ (20.0年/82.1㎡) | 45.7万/㎡ (15.9年/75.8㎡) | 43.0万/㎡ (15.5年/76.0㎡) |
菊水駅 | 27.1万/㎡ (27.7年/71.4㎡) | 27.3万/㎡ (24.4年/74.8㎡) | 28.0万/㎡ (23.5年/80.7㎡) |
東札幌駅 | 25.7万/㎡ (28.4年/55.0㎡) | 25.6万/㎡ (27.7年/64.5㎡) | 27.1万/㎡ (23.6年/75.3㎡) |
白石駅 | 21.6万/㎡ (31.6年/72.3㎡) | 18.4万/㎡ (34.7年/67.4㎡) | 17.9万/㎡ (29.1年/63.2㎡) |
南郷7丁目駅 | 17.0万/㎡ (34.6年/62.5㎡) | 22.8万/㎡ (29.5年/92.0㎡) | 19.1万/㎡ (26.9年/63.3㎡) |
南郷13丁目駅 | 26.0万/㎡ (25.5年/80.6㎡) | 25.3万/㎡ (29.9年/87.5㎡) | 16.6万/㎡ (33.9年/82.5㎡) |
南郷18丁目駅 | 16.8万/㎡ (32.1年/72.9㎡) | 21.6万/㎡ (27.1年/72.0㎡) | 26.1万/㎡ (22.1年/76.2㎡) |
大谷地駅 | 24.0万/㎡ (29.9年/84.2㎡) | 21.8万/㎡ (30.6年/78.7㎡) | 24.2万/㎡ (26.1年/85.1㎡) |
ひばりが丘駅 | 41.9万/㎡ (19.2年/73.5㎡) | 35.6万/㎡ (15.9年/85.0㎡) | 31.4万/㎡ (16.3年/82.3㎡) |
新さっぽろ駅 | 27.5万/㎡ (29.5年/80.6㎡) | 26.9万/㎡ (23.5年/84.8㎡) | 24.9万/㎡ (24.5年/83.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西28丁目駅 32.7 万/㎡(昨年同期比 +35.8 %)
西28丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +35.8%( +8.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 37 件(1年前(2022年)に比べて -11.9%( -5件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 33.0年から -14.7 %減)。平均専有面積は 75.4 ㎡ (昨年 86.5 ㎡から -12.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 33.0 年 → 2023年 28.1 年、-14.7 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 59.5 % → 2023年 43.2 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 13.5 % → 2023年 17.6 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 32.4 % → 2023年 23.5 %)
琴似駅 33.1 万/㎡(昨年同期比 +21.6 %)
琴似駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +21.6%( +5.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 50 件(1年前(2022年)に比べて -3.8%( -2件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 29.2年から -12.4 %減)。平均専有面積は 75.4 ㎡ (昨年 73.7 ㎡から +2.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 29.2 年 → 2023年 25.6 年、-12.4 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.9 % → 2023年 14.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 % → 2023年 38.8 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 % → 2023年 12.2 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.1 % → 2023年 24.5 %)
発寒南駅 12.1 万/㎡(昨年同期比 -39.8 %)
発寒南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -39.8%( -8.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて -42.9%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.9年(昨年 35.1年から +13.6 %増)。平均専有面積は 68.1 ㎡ (昨年 77.1 ㎡から -11.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 53.8 % → 2023年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 35.1 年 → 2023年 39.9 年、+13.6 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 9.5 分 → 2023年 13.1 分、+37.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.1 % → 2023年 50.0 %)
南郷7丁目駅 17.0 万/㎡(昨年同期比 -25.5 %)
南郷7丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -25.5%( -5.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて +20.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.6年(昨年 29.5年から +17.4 %増)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 92.0 ㎡から -32.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 8.6 分 → 2023年 7.7 分、-10.9 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 66.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 29.5 年 → 2023年 34.6 年、+17.4 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 % → 2023年 16.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示