【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年4月〜6月期のJR長崎本線 (小長井駅～長崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.7万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -1.0％( -0.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 75 件(１年前(2019年)に比べて +8.7％( +6件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 27.3年から +11.6 ％増)。平均土地面積は 73.7 坪 (昨年 76.0 坪から -3.1 ％減)。平均建物面積は 44.8 坪 (昨年 71.7 坪から -37.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。諫早駅、喜々津駅、浦上駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは諫早駅で昨年に比べ +96.9 ％、坪単価は 94.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(諫早駅、浦上駅)は +90.8 ％(坪単価 +44.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(肥前古賀駅、西諫早駅)は -22.3 ％(坪単価 -12.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 48.1 ％ → 2020年 25.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 11.1 ％ → 2020年 17.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 27.3 年 → 2020年 30.4 年、+11.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 22.2 ％ → 2020年 40.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 4.3 ％ → 2020年 4.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった諫早駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.0万円/坪(28.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +96.9％( +46.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東諫早駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.9万円/坪(5.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +11.8％( +1.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| JR長崎本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小長井駅 | 1.1万/坪 (40.3年/303坪) | - | - |
| 長里駅 | - | - | - |
| 湯江駅 | 18.2万/坪 (0年/49.9坪) | - | - |
| 小江駅 | 12.4万/坪 (31.8年/81.7坪) | - | - |
| 肥前長田駅 | - | - | 21.4万/坪 (28.3年/72.6坪) |
| 東諫早駅 | 16.9万/坪 (27.3年/169坪) | 15.2万/坪 (0年/81.7坪) | 33.1万/坪 (50.3年/48.4坪) |
| 諫早駅 | 94.0万/坪 (8.3年/97.9坪) | 47.8万/坪 (22.3年/73.2坪) | 85.6万/坪 (8.3年/56.2坪) |
| 西諫早駅 | 61.2万/坪 (26.8年/57.5坪) | 68.5万/坪 (24.9年/143坪) | 148万/坪 (50.3年/207坪) |
| 喜々津駅 | 50.7万/坪 (36.9年/129坪) | 29.9万/坪 (26.8年/151坪) | 89.1万/坪 (1.3年/126坪) |
| 市布駅 | - | - | 45.7万/坪 (42.3年/80.2坪) |
| 肥前古賀駅 | 34.7万/坪 (32.1年/60.5坪) | 52.5万/坪 (20.1年/68.4坪) | 64.8万/坪 (12.7年/64.1坪) |
| 現川駅 | 33.1万/坪 (54.3年/45.4坪) | - | 92.6万/坪 (9.3年/57.5坪) |
| 浦上駅 | 91.5万/坪 (22.8年/54.7坪) | 49.5万/坪 (31.7年/60.4坪) | 62.1万/坪 (22.5年/71.1坪) |
| 長崎駅 | 61.6万/坪 (32.0年/59.6坪) | 68.0万/坪 (27.5年/58.1坪) | 38.9万/坪 (36.1年/87.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
諫早駅 94.0 万/坪(昨年同期比 +96.9 ％)
諫早駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.0万円/坪(28.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +96.9％( +46.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.3年(昨年 22.3年から -62.9 ％減)。平均土地面積は 97.9 坪 (昨年 73.2 坪から +33.9 ％増)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 54.5 坪から -43.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 22.3 年 → 2020年 8.3 年、-62.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 23.1 分 → 2020年 15.2 分、-34.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 50.0 ％)
浦上駅 91.5 万/坪(昨年同期比 +84.8 ％)
浦上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.5万円/坪(27.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +84.8％( +42.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2019年)に比べて -57.1％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 31.7年から -28.3 ％減)。平均土地面積は 54.7 坪 (昨年 60.4 坪から -9.4 ％減)。平均建物面積は 52.2 坪 (昨年 107.9 坪から -51.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 31.7 年 → 2020年 22.8 年、-28.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 7.7 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 22.9 分 → 2020年 33.5 分、+46.1 ％と大きく増加)
肥前古賀駅 34.7 万/坪(昨年同期比 -33.8 ％)
肥前古賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.7万円/坪(10.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -33.8％( -17.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2019年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.1年(昨年 20.1年から +59.9 ％増)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 68.4 坪から -11.5 ％減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 30.9 坪から +15.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 20.1 年 → 2020年 32.1 年、+59.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 60.0 ％)
西諫早駅 61.2 万/坪(昨年同期比 -10.7 ％)
西諫早駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.2万円/坪(18.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -10.7％( -7.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 24.9年から +7.4 ％増)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 143.0 坪から -59.8 ％減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 51.4 坪から -37.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 ％ → 2020年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 ％ → 2020年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示