【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期のJR草津線 (油日駅～草津駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.9万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +14.5％( +9.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 91 件(１年前(2022年)に比べて +42.2％( +27件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 22.3年から +9.2 ％増)。平均土地面積は 69.7 坪 (昨年 74.8 坪から -6.8 ％減)。平均建物面積は 44.2 坪 (昨年 44.1 坪から +0.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。石部駅、草津駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは甲賀駅で昨年に比べ +587.3 ％、坪単価は 87.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(甲賀駅、甲南駅)は +375.1 ％(坪単価 +56.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(寺庄駅、甲西駅)は -60.1 ％(坪単価 -50.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 13.1 ％ → 2023年 20.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 49.2 ％ → 2023年 27.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 11.5 ％ → 2023年 27.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 4.9 ％ → 2023年 3.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった草津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +23.9％( +19.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(１年前(2022年)に比べて +52.2％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった寺庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.2万円/坪(8.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -68.0％( -59.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR草津線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 油日駅 | - | - | - |
| 甲賀駅 | 87.3万/坪 (35.6年/139坪) | 12.7万/坪 (38.8年/203坪) | 62.4万/坪 (31.1年/123坪) |
| 寺庄駅 | 28.2万/坪 (26.3年/139坪) | 88.2万/坪 (0.8年/51.4坪) | 121万/坪 (-0.25年/60.5坪) |
| 甲南駅 | 62.4万/坪 (16.0年/120坪) | 23.7万/坪 (28.3年/62.9坪) | 10.6万/坪 (0年/59.7坪) |
| 貴生川駅 | 52.6万/坪 (24.4年/68.1坪) | 57.1万/坪 (14.4年/45.1坪) | 73.2万/坪 (23.3年/129坪) |
| 三雲駅 | 42.9万/坪 (27.0年/60.1坪) | 47.1万/坪 (25.2年/82.6坪) | 45.3万/坪 (28.9年/56.8坪) |
| 甲西駅 | 37.2万/坪 (31.4年/69.3坪) | 77.8万/坪 (9.8年/50.9坪) | 46.4万/坪 (28.3年/51.9坪) |
| 石部駅 | 49.8万/坪 (30.4年/74.6坪) | 40.7万/坪 (44.8年/134坪) | 80.2万/坪 (23.3年/65.3坪) |
| 手原駅 | 62.7万/坪 (26.8年/66.8坪) | 72.0万/坪 (22.3年/93.4坪) | 103万/坪 (17.4年/67.3坪) |
| 草津駅 | 103万/坪 (19.1年/48.7坪) | 83.1万/坪 (20.1年/58.1坪) | 84.7万/坪 (17.5年/63.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
甲賀駅 87.3 万/坪(昨年同期比 +587.3 ％)
甲賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.3万円/坪(26.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +587.3％( +74.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.6年(昨年 38.8年から -8.3 ％減)。平均土地面積は 139.5 坪 (昨年 202.7 坪から -31.2 ％減)。平均建物面積は 41.4 坪 (昨年 66.6 坪から -37.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 60.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 40.0 ％)
甲南駅 62.4 万/坪(昨年同期比 +162.9 ％)
甲南駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.4万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +162.9％( +38.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +40.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 28.3年から -43.5 ％減)。平均土地面積は 119.9 坪 (昨年 62.9 坪から +90.6 ％増)。平均建物面積は 62.0 坪 (昨年 57.1 坪から +8.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 28.3 年 → 2023年 16.0 年、-43.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 17.4 分 → 2023年 15.1 分、-13.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 20.0 ％)
寺庄駅 28.2 万/坪(昨年同期比 -68.0 ％)
寺庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.2万円/坪(8.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -68.0％( -59.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 0.8年から +3386.7 ％増)。平均土地面積は 139.2 坪 (昨年 51.4 坪から +170.6 ％増)。平均建物面積は 63.5 坪 (昨年 31.8 坪から +100.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.8 年 → 2023年 26.3 年、+3386.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 2.0 分 → 2023年 9.0 分、+350.0 ％と大きく増加)
甲西駅 37.2 万/坪(昨年同期比 -52.1 ％)
甲西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.2万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -52.1％( -40.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.4年(昨年 9.8年から +221.5 ％増)。平均土地面積は 69.3 坪 (昨年 50.9 坪から +36.0 ％増)。平均建物面積は 32.7 坪 (昨年 34.3 坪から -4.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 9.8 年 → 2023年 31.4 年、+221.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 19.0 分 → 2023年 23.0 分、+21.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示