【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期のJR草津線 (油日駅～草津駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.9万円/坪(20.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -0.8％( -0.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 63 件(１年前(2019年)に比べて +34.0％( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 22.4年から -14.4 ％減)。平均土地面積は 85.3 坪 (昨年 95.6 坪から -10.8 ％減)。平均建物面積は 52.8 坪 (昨年 45.1 坪から +17.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。貴生川駅、石部駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは貴生川駅で昨年に比べ +66.2 ％、坪単価は 85.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(貴生川駅、石部駅)は +57.6 ％(坪単価 +25.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(寺庄駅、甲西駅)は -80.2 ％(坪単価 -54.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 22.4 年 → 2020年 19.2 年、-14.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 28.1 分 → 2020年 22.5 分、-19.8 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 ％ → 2020年 22.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 2.4 ％ → 2020年 4.1 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 38.1 ％ → 2020年 32.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 2.1 ％ → 2020年 1.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった手原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.6万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +9.7％( +7.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった油日駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.3万円/坪(0.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -64.5％( -4.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR草津線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 油日駅 | 2.3万/坪 (61.0年/81.7坪) | 6.4万/坪 (46.7年/219坪) | |
| 甲賀駅 | 9.3万/坪 (40.0年/236坪) | - | 9.0万/坪 (27.0年/225坪) |
| 寺庄駅 | 7.4万/坪 (0年/303坪) | 65.4万/坪 (13.0年/58.2坪) | - |
| 甲南駅 | 57.7万/坪 (30.5年/93.0坪) | 70.2万/坪 (14.0年/148坪) | 35.3万/坪 (21.0年/83.7坪) |
| 貴生川駅 | 85.8万/坪 (14.0年/102坪) | 51.6万/坪 (33.0年/72.1坪) | 60.8万/坪 (12.0年/56.0坪) |
| 三雲駅 | 43.5万/坪 (18.9年/50.8坪) | 80.2万/坪 (19.2年/152坪) | 28.8万/坪 (28.2年/105坪) |
| 甲西駅 | 19.8万/坪 (44.0年/49.9坪) | 70.5万/坪 (23.0年/51.4坪) | 42.5万/坪 (28.0年/47.6坪) |
| 石部駅 | 53.6万/坪 (20.0年/100坪) | 36.0万/坪 (33.2年/128坪) | 48.1万/坪 (24.6年/62.0坪) |
| 手原駅 | 86.6万/坪 (18.2年/84.5坪) | 79.0万/坪 (21.9年/54.3坪) | 82.8万/坪 (9.8年/54.7坪) |
| 草津駅 | 81.0万/坪 (13.4年/72.2坪) | 94.4万/坪 (12.9年/42.7坪) | 82.5万/坪 (10.8年/63.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
貴生川駅 85.8 万/坪(昨年同期比 +66.2 ％)
貴生川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.8万円/坪(25.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +66.2％( +34.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 33.0年から -57.6 ％減)。平均土地面積は 101.9 坪 (昨年 72.1 坪から +41.4 ％増)。平均建物面積は 105.1 坪 (昨年 36.8 坪から +185.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 33.0 年 → 2020年 14.0 年、-57.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 15.3 分 → 2020年 8.6 分、-43.9 ％と大きく減少)
石部駅 53.6 万/坪(昨年同期比 +49.0 ％)
石部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.6万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +49.0％( +17.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて +33.3％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 33.2年から -39.7 ％減)。平均土地面積は 100.0 坪 (昨年 128.3 坪から -22.1 ％減)。平均建物面積は 45.6 坪 (昨年 87.0 坪から -47.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 33.2 年 → 2020年 20.0 年、-39.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 ％ → 2020年 33.3 ％)
寺庄駅 7.4 万/坪(昨年同期比 -88.6 ％)
寺庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.4万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -88.6％( -58.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 302.5 坪 (昨年 58.2 坪から +419.5 ％増)。平均建物面積は 121.0 坪 (昨年 35.5 坪から +240.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 53.0 分 → 2020年 16.0 分、-69.8 ％と大きく減少)
甲西駅 19.8 万/坪(昨年同期比 -71.9 ％)
甲西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.8万円/坪(6.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -71.9％( -50.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.0年(昨年 23.0年から +91.3 ％増)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 51.4 坪から -2.9 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 34.8 坪から -13.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 23.0 年 → 2020年 44.0 年、+91.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 18.0 分 → 2020年 30.0 分、+66.7 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示