【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期の東京メトロ半蔵門線 (渋谷駅~押上駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 254万円/坪(76.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -31.1%( -114.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(1年前(2019年)に比べて -54.8%( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 26.1年から -10.7 %減)。平均土地面積は 38.0 坪 (昨年 36.1 坪から +5.3 %増)。平均建物面積は 85.2 坪 (昨年 81.0 坪から +5.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。清澄白河駅、錦糸町駅は、昨年から 20 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは三越前駅で昨年に比べ -81.6 %、坪単価は 183 万円/坪となった。
上位 2 駅(押上駅、錦糸町駅)は +118.7 %(坪単価 +292.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(三越前駅、渋谷駅)は -68.2 %(坪単価 -615.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 26.1 年 → 2020年 23.3 年、-10.7 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 22.6 % → 2020年 35.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 34.6 % → 2020年 21.4 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 6.7 分 → 2020年 7.9 分、+17.1 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 23.1 % → 2020年 14.3 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 11.5 % → 2020年 7.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 833万円/坪(252万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +238.2%( +586.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -88.9%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三越前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 183万円/坪(55.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -81.6%( -809.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
東京メトロ半蔵門線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
渋谷駅 | 347万/坪 (15.5年/30.3坪) | 768万/坪 (29.3年/30.6坪) | 331万/坪 (0.5年/19.7坪) |
表参道駅 | - | 423万/坪 (20.5年/13.6坪) | 728万/坪 (29.2年/56.0坪) |
青山一丁目駅 | - | 496万/坪 (5.5年/15.1坪) | - |
永田町駅 | - | - | - |
半蔵門駅 | - | - | 3,737万/坪 (44.5年/54.5坪) |
九段下駅 | - | 323万/坪 (31.5年/45.4坪) | - |
神保町駅 | - | - | 283万/坪 (37.0年/42.4坪) |
大手町駅 | - | - | 182万/坪 (33.5年/46.4坪) |
三越前駅 | 183万/坪 (32.5年/25.7坪) | 992万/坪 (64.5年/10.6坪) | - |
水天宮前駅 | 156万/坪 (37.5年/36.3坪) | - | 160万/坪 (27.5年/60.5坪) |
清澄白河駅 | 205万/坪 (20.5年/25.7坪) | 208万/坪 (25.0年/21.9坪) | 202万/坪 (12.5年/49.9坪) |
住吉駅 | 198万/坪 (5.5年/29.2坪) | 247万/坪 (12.5年/33.9坪) | 101万/坪 (30.5年/42.4坪) |
錦糸町駅 | 215万/坪 (38.9年/41.3坪) | 217万/坪 (29.9年/30.3坪) | 337万/坪 (18.7年/45.4坪) |
押上駅 | 833万/坪 (70.6年/115坪) | 246万/坪 (32.1年/53.3坪) | 171万/坪 (20.8年/43.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
押上駅 833.1 万/坪(昨年同期比 +238.2 %)
押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 833万円/坪(252万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +238.2%( +586.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -88.9%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 70.6年(昨年 32.1年から +119.8 %増)。平均土地面積は 115.0 坪 (昨年 53.3 坪から +115.8 %増)。平均建物面積は 75.6 坪 (昨年 103.2 坪から -26.7 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 32.1 年 → 2020年 70.6 年、+119.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 6.4 分 → 2020年 8.0 分、+24.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 57.1 % → 2020年 100.0 %)
錦糸町駅 214.8 万/坪(昨年同期比 -0.8 %)
錦糸町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 215万円/坪(65.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -0.8%( -1.8万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.9年(昨年 29.9年から +30.2 %増)。平均土地面積は 41.3 坪 (昨年 30.3 坪から +36.7 %増)。平均建物面積は 116.0 坪 (昨年 79.4 坪から +46.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 8.8 分 → 2020年 7.3 分、-16.2 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 29.9 年 → 2020年 38.9 年、+30.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 66.7 %)
三越前駅 182.7 万/坪(昨年同期比 -81.6 %)
三越前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 183万円/坪(55.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -81.6%( -809.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.5年(昨年 64.5年から -49.6 %減)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 10.6 坪から +142.9 %増)。平均建物面積は 115.0 坪 (昨年 15.1 坪から +660.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 64.5 年 → 2020年 32.5 年、-49.6 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 3.0 分 → 2020年 4.0 分、+33.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 100.0 %)
渋谷駅 347.1 万/坪(昨年同期比 -54.8 %)
渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 347万円/坪(105万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -54.8%( -421.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -80.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 29.3年から -47.0 %減)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 30.6 坪から -1.0 %減)。平均建物面積は 121.0 坪 (昨年 62.3 坪から +94.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 29.3 年 → 2020年 15.5 年、-47.0 %と大きく減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示