【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期のあおなみ線 (名古屋駅~野跡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.3万円/坪(29.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -14.0%( -15.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 47 件(1年前(2022年)に比べて -7.8%( -4件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 11.5年から -2.3 %減)。平均土地面積は 51.0 坪 (昨年 56.0 坪から -9.0 %減)。平均建物面積は 49.1 坪 (昨年 62.2 坪から -21.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。中島駅、荒子川公園駅は、昨年から 5 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは名古屋駅で昨年に比べ -48.2 %、坪単価は 234 万円/坪となった。
上位 2 駅(港北駅、稲永駅)は +2.6 %(坪単価 +2.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(名古屋駅、南荒子駅)は -42.9 %(坪単価 -133.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 55.1 % → 2023年 58.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 8.2 % → 2023年 7.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.3 % → 2023年 22.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 12.0 % → 2023年 10.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった名古屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 234万円/坪(70.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -48.2%( -218.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南荒子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.3万円/坪(24.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -37.6%( -47.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
あおなみ線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
名古屋駅 | 234万/坪 (33.0年/55.5坪) | 452万/坪 (33.5年/30.3坪) | 240万/坪 (25.3年/153坪) |
ささしまライブ駅 | 132万/坪 (0年/18.2坪) | - | 56.1万/坪 (46.0年/66.6坪) |
小本駅 | - | 115万/坪 (11.7年/67.6坪) | 129万/坪 (0年/21.2坪) |
荒子駅 | - | 83.2万/坪 (13.0年/31.0坪) | 150万/坪 (12.7年/43.1坪) |
南荒子駅 | 79.3万/坪 (22.0年/34.8坪) | 127万/坪 (0.3年/33.3坪) | 116万/坪 (6.2年/44.9坪) |
中島駅 | 86.3万/坪 (9.9年/59.7坪) | 97.2万/坪 (12.5年/38.0坪) | 84.9万/坪 (14.3年/68.8坪) |
港北駅 | 91.2万/坪 (5.1年/54.2坪) | 87.6万/坪 (12.7年/57.9坪) | 63.1万/坪 (21.2年/95.2坪) |
荒子川公園駅 | 79.6万/坪 (15.5年/48.8坪) | 97.6万/坪 (4.0年/69.1坪) | 74.1万/坪 (16.7年/74.3坪) |
稲永駅 | 85.5万/坪 (6.7年/46.1坪) | 84.5万/坪 (19.3年/101坪) | 100万/坪 (0.3年/45.4坪) |
野跡駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
港北駅 91.2 万/坪(昨年同期比 +4.1 %)
港北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.2万円/坪(27.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +4.1%( +3.6万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2022年)に比べて -15.4%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 5.1年(昨年 12.7年から -59.8 %減)。平均土地面積は 54.2 坪 (昨年 57.9 坪から -6.5 %減)。平均建物面積は 36.7 坪 (昨年 77.9 坪から -52.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 12.7 年 → 2023年 5.1 年、-59.8 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 58.3 % → 2023年 81.8 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 21.8 分 → 2023年 32.3 分、+47.8 %と大きく増加)
稲永駅 85.5 万/坪(昨年同期比 +1.1 %)
稲永駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.5万円/坪(25.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +1.1%( +0.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2022年)に比べて +83.3%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.7年(昨年 19.3年から -65.5 %減)。平均土地面積は 46.1 坪 (昨年 101.3 坪から -54.5 %減)。平均建物面積は 41.5 坪 (昨年 137.3 坪から -69.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 19.3 年 → 2023年 6.7 年、-65.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 40.7 分 → 2023年 15.7 分、-61.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 % → 2023年 50.0 %)
名古屋駅 234.2 万/坪(昨年同期比 -48.2 %)
名古屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 234万円/坪(70.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -48.2%( -218.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 33.5年から -1.5 %減)。平均土地面積は 55.5 坪 (昨年 30.3 坪から +83.3 %増)。平均建物面積は 105.4 坪 (昨年 34.0 坪から +209.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 5.5 分 → 2023年 6.3 分、+15.2 %と増加)
南荒子駅 79.3 万/坪(昨年同期比 -37.6 %)
南荒子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.3万円/坪(24.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -37.6%( -47.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 0.3年から +6504.1 %増)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 33.3 坪から +4.5 %増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 32.9 坪から +14.9 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.3 年 → 2023年 22.0 年、+6504.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.5 分 → 2023年 15.0 分、+76.5 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示