【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の伊予鉄郡中線 (松山市駅～郡中港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.6万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -5.8％( -4.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 70 件(１年前(2023年)に比べて -52.4％( -77件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 18.5年から +30.2 ％増)。平均土地面積は 66.2 坪 (昨年 69.1 坪から -4.2 ％減)。平均建物面積は 40.0 坪 (昨年 37.4 坪から +7.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。余戸駅、古泉駅、松前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは岡田駅で昨年に比べ +119.2 ％、坪単価は 120 万円/坪となった。
上位 2 駅(岡田駅、古泉駅)は +78.5 ％(坪単価 +44.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(郡中駅、松山市駅)は -54.7 ％(坪単価 -24.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.4 ％ → 2024年 23.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.5 年 → 2024年 24.1 年、+30.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.3 ％ → 2024年 28.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.2 ％ → 2024年 38.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった岡田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +119.2％( +65.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった郡中駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.8万円/坪(3.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -70.3％( -23.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 伊予鉄郡中線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松山市駅 | 40.7万/坪 (45.2年/27.6坪) | 67.0万/坪 (13.7年/43.9坪) | 85.3万/坪 (12.7年/83.8坪) |
| 土橋駅 | 79.0万/坪 (19.3年/122坪) | 98.7万/坪 (13.6年/48.7坪) | 69.7万/坪 (30.7年/41.9坪) |
| 土居田駅 | 60.5万/坪 (26.1年/42.5坪) | 94.1万/坪 (13.3年/54.6坪) | 68.9万/坪 (19.6年/55.2坪) |
| 余戸駅 | 89.2万/坪 (19.5年/86.2坪) | 69.6万/坪 (20.4年/70.5坪) | 68.4万/坪 (17.0年/63.9坪) |
| 鎌田駅 | 66.5万/坪 (15.9年/46.9坪) | 63.5万/坪 (19.5年/43.2坪) | 78.3万/坪 (11.9年/63.9坪) |
| 岡田駅 | 120万/坪 (2.5年/49.9坪) | 54.7万/坪 (38.0年/135坪) | 74.3万/坪 (17.3年/80.9坪) |
| 古泉駅 | 83.9万/坪 (22.8年/52.2坪) | 60.9万/坪 (11.8年/92.6坪) | - |
| 松前駅 | 59.7万/坪 (27.9年/45.1坪) | 49.2万/坪 (23.8年/86.1坪) | 48.5万/坪 (29.8年/74.9坪) |
| 地蔵町駅 | 71.7万/坪 (18.3年/54.5坪) | 69.3万/坪 (17.2年/43.9坪) | 64.5万/坪 (26.6年/71.5坪) |
| 新川駅 | 35.4万/坪 (29.1年/96.2坪) | 43.3万/坪 (25.3年/160坪) | 77.8万/坪 (1.3年/42.7坪) |
| 郡中駅 | 9.8万/坪 (56.5年/84.7坪) | 33.1万/坪 (27.5年/112坪) | 36.7万/坪 (25.3年/43.5坪) |
| 郡中港駅 | - | 14.5万/坪 (31.8年/203坪) | 47.8万/坪 (2.9年/71.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
岡田駅 119.8 万/坪(昨年同期比 +119.2 ％)
岡田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +119.2％( +65.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 2.5年(昨年 38.0年から -93.4 ％減)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 134.6 坪から -62.9 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 45.4 坪から -46.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 38.0 年 → 2024年 2.5 年、-93.4 ％と大きく減少)
古泉駅 83.9 万/坪(昨年同期比 +37.8 ％)
古泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.9万円/坪(25.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +37.8％( +23.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 11.8年から +93.6 ％増)。平均土地面積は 52.2 坪 (昨年 92.6 坪から -43.6 ％減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 37.8 坪から -22.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 11.8 年 → 2024年 22.8 年、+93.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.2 分 → 2024年 14.0 分、+37.3 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
郡中駅 9.8 万/坪(昨年同期比 -70.3 ％)
郡中駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.8万円/坪(3.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -70.3％( -23.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 56.5年(昨年 27.5年から +105.4 ％増)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 111.9 坪から -24.3 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 42.4 坪から -14.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.0 分 → 2024年 4.0 分、-63.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.5 年 → 2024年 56.5 年、+105.4 ％と大きく増加)
松山市駅 40.7 万/坪(昨年同期比 -39.2 ％)
松山市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.7万円/坪(12.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -39.2％( -26.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.2年(昨年 13.7年から +231.0 ％増)。平均土地面積は 27.6 坪 (昨年 43.9 坪から -37.1 ％減)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 30.6 坪から +12.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.7 年 → 2024年 45.2 年、+231.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.3 分 → 2024年 10.5 分、+43.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示