【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期の伊予鉄郡中線 (松山市駅～郡中港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.3万円/坪(20.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -8.3％( -6.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 40 件(１年前(2022年)に比べて +42.9％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 19.1年から -4.0 ％減)。平均土地面積は 90.9 坪 (昨年 57.5 坪から +57.9 ％増)。平均建物面積は 42.1 坪 (昨年 45.7 坪から -7.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。余戸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは余戸駅で昨年に比べ +20.4 ％、坪単価は 62.0 万円/坪となった。
上位 1 駅(余戸駅)は +20.4 ％(坪単価 +10.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(地蔵町駅)は -52.8 ％(坪単価 -25.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 40.9 ％ → 2023年 47.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 27.3 ％ → 2023年 13.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.7 ％ → 2023年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 14.8 ％ → 2023年 10.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった土居田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.2万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -0.9％( -0.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて -11.1％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった地蔵町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.7万円/坪(6.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -52.8％( -25.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 伊予鉄郡中線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松山市駅 | 78.1万/坪 (8.5年/54.5坪) | - | 59.9万/坪 (24.3年/59.0坪) |
| 土橋駅 | 120万/坪 (1.5年/42.4坪) | - | 120万/坪 (52.5年/93.8坪) |
| 土居田駅 | 84.2万/坪 (15.0年/79.0坪) | 85.0万/坪 (17.5年/60.7坪) | 71.1万/坪 (16.8年/47.1坪) |
| 余戸駅 | 62.0万/坪 (19.2年/76.1坪) | 51.5万/坪 (27.9年/57.0坪) | 55.6万/坪 (28.9年/109坪) |
| 鎌田駅 | 78.4万/坪 (16.7年/44.6坪) | 87.5万/坪 (7.7年/50.3坪) | 70.8万/坪 (4.7年/40.6坪) |
| 岡田駅 | 46.3万/坪 (43.0年/80.9坪) | - | 82.6万/坪 (0.5年/87.7坪) |
| 古泉駅 | 67.2万/坪 (7.0年/77.9坪) | - | 88.2万/坪 (0.5年/34.8坪) |
| 松前駅 | 65.5万/坪 (18.5年/157坪) | - | 54.5万/坪 (28.1年/51.4坪) |
| 地蔵町駅 | 22.7万/坪 (36.0年/48.4坪) | 48.1万/坪 (38.5年/74.9坪) | 69.6万/坪 (0.5年/43.1坪) |
| 新川駅 | 38.9万/坪 (0年/484坪) | - | 75.8万/坪 (1.5年/43.9坪) |
| 郡中駅 | 33.1万/坪 (27.5年/112坪) | - | 69.4万/坪 (0.5年/84.7坪) |
| 郡中港駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
余戸駅 62.0 万/坪(昨年同期比 +20.4 ％)
余戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.0万円/坪(18.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +20.4％( +10.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 27.9年から -31.1 ％減)。平均土地面積は 76.1 坪 (昨年 57.0 坪から +33.6 ％増)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 67.6 坪から -43.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 27.9 年 → 2023年 19.2 年、-31.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 44.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 44.4 ％)
地蔵町駅 22.7 万/坪(昨年同期比 -52.8 ％)
地蔵町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.7万円/坪(6.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -52.8％( -25.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.0年(昨年 38.5年から -6.5 ％減)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 74.9 坪から -35.4 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 33.3 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 9.0 分 → 2023年 7.0 分、-22.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示