【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のJR大阪環状線 (大阪駅~天満駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.9万円/坪(25.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -8.3%( -7.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 108 件(1年前(2020年)に比べて +47.9%( +35件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 29.1年から -1.5 %減)。平均土地面積は 33.9 坪 (昨年 38.8 坪から -12.5 %減)。平均建物面積は 51.0 坪 (昨年 58.7 坪から -13.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。福島駅、大正駅、鶴橋駅、森ノ宮駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは天王寺駅で昨年に比べ +241.3 %、坪単価は 284 万円/坪となった。
上位 2 駅(天王寺駅、鶴橋駅)は +166.6 %(坪単価 +122.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(玉造駅、寺田町駅)は -51.2 %(坪単価 -74.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.7 % → 2021年 5.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 25.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 35.2 % → 2021年 36.4 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 1.9 % → 2021年 1.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天王寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 284万円/坪(85.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +241.3%( +200.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった玉造駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.7万円/坪(15.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -53.1%( -59.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR大阪環状線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
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大阪駅 | - | - | - |
福島駅 | 135万/坪 (35.7年/24.2坪) | 112万/坪 (36.0年/25.7坪) | 546万/坪 (40.0年/52.5坪) |
野田駅 | 98.7万/坪 (24.9年/30.1坪) | 116万/坪 (0年/21.2坪) | 107万/坪 (25.5年/20.4坪) |
西九条駅 | 81.0万/坪 (36.0年/49.9坪) | 113万/坪 (7.0年/18.2坪) | 129万/坪 (29.6年/33.6坪) |
弁天町駅 | 77.0万/坪 (29.6年/24.8坪) | 84.3万/坪 (33.4年/37.4坪) | 76.3万/坪 (39.0年/20.7坪) |
大正駅 | 74.1万/坪 (33.8年/51.9坪) | 56.0万/坪 (27.0年/70.1坪) | 78.3万/坪 (22.8年/31.0坪) |
芦原橋駅 | - | 84.5万/坪 (23.5年/35.5坪) | 132万/坪 (62.0年/60.5坪) |
今宮駅 | 68.5万/坪 (7.0年/31.8坪) | 104万/坪 (0年/24.5坪) | - |
新今宮駅 | - | - | - |
天王寺駅 | 284万/坪 (41.0年/31.8坪) | 83.2万/坪 (52.0年/19.7坪) | 114万/坪 (46.0年/20.4坪) |
寺田町駅 | 92.5万/坪 (17.0年/35.5坪) | 183万/坪 (48.5年/45.9坪) | 57.8万/坪 (22.0年/19.3坪) |
桃谷駅 | 70.5万/坪 (22.5年/23.0坪) | 63.8万/坪 (37.8年/28.5坪) | 53.8万/坪 (34.0年/25.6坪) |
鶴橋駅 | 90.8万/坪 (25.2年/39.7坪) | 47.3万/坪 (36.7年/26.6坪) | 87.2万/坪 (25.0年/23.4坪) |
玉造駅 | 52.7万/坪 (43.0年/28.4坪) | 112万/坪 (38.6年/48.4坪) | 141万/坪 (16.3年/97.8坪) |
森ノ宮駅 | 74.9万/坪 (0年/22.7坪) | 39.7万/坪 (32.0年/16.6坪) | 147万/坪 (7.0年/34.5坪) |
大阪城公園駅 | - | - | - |
京橋駅 | 81.8万/坪 (29.2年/19.8坪) | 99.0万/坪 (22.0年/21.2坪) | 109万/坪 (18.0年/57.7坪) |
桜ノ宮駅 | 86.2万/坪 (30.0年/22.7坪) | - | - |
天満駅 | - | 280万/坪 (6.0年/60.5坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
天王寺駅 283.9 万/坪(昨年同期比 +241.3 %)
天王寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 284万円/坪(85.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +241.3%( +200.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 41.0年(昨年 52.0年から -21.2 %減)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 19.7 坪から +61.5 %増)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 46.9 坪から -45.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 52.0 年 → 2021年 41.0 年、-21.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 9.0 分 → 2021年 8.0 分、-11.1 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
鶴橋駅 90.8 万/坪(昨年同期比 +91.9 %)
鶴橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.8万円/坪(27.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +91.9%( +43.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +60.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 36.7年から -31.4 %減)。平均土地面積は 39.7 坪 (昨年 26.6 坪から +49.1 %増)。平均建物面積は 90.8 坪 (昨年 40.8 坪から +122.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 36.7 年 → 2021年 25.2 年、-31.4 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 37.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 33.3 %)
玉造駅 52.7 万/坪(昨年同期比 -53.1 %)
玉造駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.7万円/坪(15.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -53.1%( -59.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.0年(昨年 38.6年から +11.4 %増)。平均土地面積は 28.4 坪 (昨年 48.4 坪から -41.4 %減)。平均建物面積は 80.9 坪 (昨年 65.3 坪から +23.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 6.2 分 → 2021年 4.8 分、-23.4 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 38.6 年 → 2021年 43.0 年、+11.4 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 % → 2021年 50.0 %)
寺田町駅 92.5 万/坪(昨年同期比 -49.4 %)
寺田町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.5万円/坪(28.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -49.4%( -90.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +11.1%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 48.5年から -64.9 %減)。平均土地面積は 35.5 坪 (昨年 45.9 坪から -22.5 %減)。平均建物面積は 51.0 坪 (昨年 28.4 坪から +79.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 48.5 年 → 2021年 17.0 年、-64.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 12.4 分 → 2021年 10.8 分、-13.2 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 55.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示