【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期の大阪今里筋線 (井高野駅~今里駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +13.2%( +11.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 287 件(1年前(2021年)に比べて -13.8%( -46件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 20.1年から +13.2 %増)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 30.7 坪から -3.7 %減)。平均建物面積は 44.8 坪 (昨年 44.2 坪から +1.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。清水駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新森古市駅で昨年に比べ +635.5 %、坪単価は 617 万円/坪となった。
上位 2 駅(新森古市駅、関目成育駅)は +391.8 %(坪単価 +296.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(だいどう豊里駅、瑞光四丁目駅)は -9.5 %(坪単価 -9.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.8 % → 2022年 6.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 20.1 年 → 2022年 22.8 年、+13.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.8 % → 2022年 22.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.0 % → 2022年 25.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新森古市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 617万円/坪(187万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +635.5%( +532.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった清水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.5万円/坪(23.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +5.4%( +4.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 30 件(1年前(2021年)に比べて +36.4%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
大阪今里筋線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
井高野駅 | 81.8万/坪 (28.9年/25.4坪) | 83.1万/坪 (20.5年/28.8坪) | 86.4万/坪 (16.5年/40.3坪) |
瑞光四丁目駅 | 79.6万/坪 (25.1年/45.8坪) | 86.4万/坪 (23.7年/37.3坪) | 100.0万/坪 (13.6年/54.0坪) |
だいどう豊里駅 | 94.6万/坪 (16.6年/30.1坪) | 106万/坪 (9.2年/33.4坪) | 109万/坪 (10.3年/31.7坪) |
太子橋今市駅 | 102万/坪 (17.4年/25.1坪) | 98.4万/坪 (12.2年/29.5坪) | 86.2万/坪 (17.9年/49.1坪) |
清水駅 | 78.5万/坪 (22.9年/32.2坪) | 74.5万/坪 (25.3年/31.5坪) | 92.9万/坪 (9.7年/35.0坪) |
新森古市駅 | 617万/坪 (16.2年/22.3坪) | 83.8万/坪 (30.7年/40.1坪) | 100万/坪 (12.9年/26.9坪) |
関目成育駅 | 99.7万/坪 (34.5年/41.6坪) | 40.2万/坪 (26.0年/33.3坪) | - |
蒲生四丁目駅 | 100万/坪 (30.4年/40.0坪) | 95.8万/坪 (20.4年/38.5坪) | 82.6万/坪 (27.3年/25.7坪) |
鴫野駅 | 88.3万/坪 (28.6年/23.1坪) | 92.0万/坪 (24.3年/22.7坪) | 92.4万/坪 (26.8年/31.0坪) |
緑橋駅 | 94.6万/坪 (21.5年/27.9坪) | 93.9万/坪 (18.0年/25.3坪) | 99.6万/坪 (21.8年/33.7坪) |
今里駅 | 79.4万/坪 (19.4年/28.0坪) | 78.9万/坪 (25.5年/29.2坪) | 78.9万/坪 (16.5年/39.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新森古市駅 616.6 万/坪(昨年同期比 +635.5 %)
新森古市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 617万円/坪(187万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +635.5%( +532.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.2年(昨年 30.7年から -47.2 %減)。平均土地面積は 22.3 坪 (昨年 40.1 坪から -44.3 %減)。平均建物面積は 29.8 坪 (昨年 73.4 坪から -59.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 30.7 年 → 2022年 16.2 年、-47.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.1 % → 2022年 28.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 45.5 % → 2022年 28.6 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 41.7 % → 2022年 22.2 %)
関目成育駅 99.7 万/坪(昨年同期比 +148.1 %)
関目成育駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.7万円/坪(30.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +148.1%( +59.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 26.0年から +32.7 %増)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 33.3 坪から +25.0 %増)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 111.9 坪から -61.5 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 26.0 年 → 2022年 34.5 年、+32.7 %と大きく増加)
だいどう豊里駅 94.6 万/坪(昨年同期比 -11.2 %)
だいどう豊里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.6万円/坪(28.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -11.2%( -11.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 43 件(1年前(2021年)に比べて -20.4%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.6年(昨年 9.2年から +81.0 %増)。平均土地面積は 30.1 坪 (昨年 33.4 坪から -9.8 %減)。平均建物面積は 46.3 坪 (昨年 40.7 坪から +13.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.9 % → 2022年 4.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 9.2 年 → 2022年 16.6 年、+81.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.5 分 → 2022年 11.6 分、+21.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.2 % → 2022年 28.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 58.5 % → 2022年 41.0 %)
瑞光四丁目駅 79.6 万/坪(昨年同期比 -7.9 %)
瑞光四丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.6万円/坪(24.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -7.9%( -6.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 17 件(1年前(2021年)に比べて -15.0%( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 23.7年から +6.0 %増)。平均土地面積は 45.8 坪 (昨年 37.3 坪から +22.9 %増)。平均建物面積は 58.8 坪 (昨年 52.1 坪から +13.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 26.3 % → 2022年 23.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 7.2 分 → 2022年 13.3 分、+85.9 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 26.3 % → 2022年 11.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 15.0 % → 2022年 5.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示