【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の大阪今里筋線 (井高野駅～今里駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.8万円/坪(26.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -5.7％( -5.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 83 件(１年前(2020年)に比べて +16.9％( +12件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 15.6年から +32.4 ％増)。平均土地面積は 27.8 坪 (昨年 31.9 坪から -13.0 ％減)。平均建物面積は 41.0 坪 (昨年 47.2 坪から -13.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。蒲生四丁目駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは蒲生四丁目駅で昨年に比べ +13.8 ％、坪単価は 99.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(蒲生四丁目駅、新森古市駅)は +10.7 ％(坪単価 +10.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(清水駅、瑞光四丁目駅)は -41.1 ％(坪単価 -50.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 29.6 ％ → 2021年 32.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 18.6 ％ → 2021年 15.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.6 年 → 2021年 20.7 年、+32.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 6.8 分 → 2021年 7.9 分、+14.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.2 ％ → 2021年 34.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 30.5 ％ → 2021年 25.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新森古市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +7.7％( +7.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった清水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.0万円/坪(13.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -63.6％( -80.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +600.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 大阪今里筋線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 井高野駅 | 71.5万/坪 (30.4年/18.2坪) | 87.8万/坪 (14.8年/54.8坪) | 80.2万/坪 (10.8年/19.7坪) |
| 瑞光四丁目駅 | 89.6万/坪 (16.4年/32.2坪) | 110万/坪 (7.8年/29.6坪) | 70.5万/坪 (22.6年/55.5坪) |
| だいどう豊里駅 | 110万/坪 (8.0年/22.5坪) | 107万/坪 (23.9年/42.4坪) | 99.5万/坪 (15.6年/35.9坪) |
| 太子橋今市駅 | 93.0万/坪 (13.5年/36.3坪) | 91.9万/坪 (12.2年/41.8坪) | 84.0万/坪 (10.4年/29.5坪) |
| 清水駅 | 46.0万/坪 (36.1年/45.8坪) | 126万/坪 (0.8年/25.7坪) | 100万/坪 (3.8年/25.2坪) |
| 新森古市駅 | 111万/坪 (33.8年/28.7坪) | 103万/坪 (-0.25年/22.2坪) | 110万/坪 (20.3年/87.1坪) |
| 関目成育駅 | - | - | - |
| 蒲生四丁目駅 | 99.9万/坪 (23.9年/39.3坪) | 87.8万/坪 (29.0年/31.5坪) | 52.6万/坪 (42.4年/15.1坪) |
| 鴫野駅 | 81.6万/坪 (22.8年/20.8坪) | 92.7万/坪 (10.6年/19.7坪) | 91.5万/坪 (22.4年/44.4坪) |
| 緑橋駅 | 95.5万/坪 (16.5年/18.9坪) | 107万/坪 (8.8年/22.7坪) | 69.1万/坪 (26.6年/30.1坪) |
| 今里駅 | 77.8万/坪 (25.9年/25.9坪) | 78.4万/坪 (18.3年/30.0坪) | 93.9万/坪 (27.5年/36.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
蒲生四丁目駅 99.9 万/坪(昨年同期比 +13.8 ％)
蒲生四丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.9万円/坪(30.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +13.8％( +12.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて -20.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 29.0年から -17.6 ％減)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 31.5 坪から +25.0 ％増)。平均建物面積は 51.2 坪 (昨年 39.2 坪から +30.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 29.0 年 → 2021年 23.9 年、-17.6 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.0 ％ → 2021年 37.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 30.0 ％ → 2021年 12.5 ％)
新森古市駅 111.0 万/坪(昨年同期比 +7.7 ％)
新森古市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +7.7％( +7.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.8年(昨年 -0.2年から -13798.3 ％減)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 22.2 坪から +29.5 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 34.8 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 -0.2 年 → 2021年 33.8 年、-13798.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.7 分 → 2021年 12.5 分、+120.6 ％と大きく増加)
清水駅 46.0 万/坪(昨年同期比 -63.6 ％)
清水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.0万円/坪(13.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -63.6％( -80.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +600.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.1年(昨年 0.8年から +4686.6 ％増)。平均土地面積は 45.8 坪 (昨年 25.7 坪から +78.2 ％増)。平均建物面積は 60.7 坪 (昨年 33.3 坪から +82.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.8 年 → 2021年 36.1 年、+4686.6 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 71.4 ％)
瑞光四丁目駅 89.6 万/坪(昨年同期比 -18.6 ％)
瑞光四丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.6万円/坪(27.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -18.6％( -20.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 16.4年(昨年 7.8年から +111.8 ％増)。平均土地面積は 32.2 坪 (昨年 29.6 坪から +8.8 ％増)。平均建物面積は 41.8 坪 (昨年 38.2 坪から +9.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 7.8 年 → 2021年 16.4 年、+111.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.0 分 → 2021年 7.6 分、+26.2 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 71.4 ％ → 2021年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示