【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR豊肥本線 (大分駅～豊後荻駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.8万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +22.3％( +12.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 218 件(１年前(2020年)に比べて +33.7％( +55件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 28.3年から -37.1 ％減)。平均土地面積は 85.5 坪 (昨年 102.5 坪から -16.5 ％減)。平均建物面積は 50.9 坪 (昨年 53.0 坪から -3.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。滝尾駅、敷戸駅、中判田駅、朝地駅、豊後竹田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは竹中駅で昨年に比べ +562.9 ％、坪単価は 307 万円/坪となった。
上位 2 駅(竹中駅、中判田駅)は +317.4 ％(坪単価 +152.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(三重町駅、大分大学前駅)は -30.6 ％(坪単価 -11.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 28.3 年 → 2021年 17.8 年、-37.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 29.4 分 → 2021年 25.4 分、-13.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.4 ％ → 2021年 41.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 39.5 ％ → 2021年 21.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 4.3 ％ → 2021年 1.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 0.6 ％ → 2021年 0.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった竹中駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 307万円/坪(92.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +562.9％( +260.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった豊後荻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.7万円/坪(1.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -13.7％( -0.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| JR豊肥本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大分駅 | 68.5万/坪 (24.3年/79.2坪) | 73.3万/坪 (33.8年/94.4坪) | 95.7万/坪 (30.0年/132坪) |
| 滝尾駅 | 86.6万/坪 (7.0年/57.2坪) | 69.8万/坪 (13.1年/67.1坪) | 82.9万/坪 (10.2年/84.4坪) |
| 敷戸駅 | 76.9万/坪 (13.9年/62.5坪) | 62.1万/坪 (27.3年/73.8坪) | 58.3万/坪 (30.3年/89.7坪) |
| 大分大学前駅 | 53.7万/坪 (19.4年/68.9坪) | 64.3万/坪 (29.7年/132坪) | 40.0万/坪 (29.7年/97.2坪) |
| 中判田駅 | 104万/坪 (6.4年/76.4坪) | 60.5万/坪 (18.4年/72.9坪) | 55.8万/坪 (20.4年/86.0坪) |
| 竹中駅 | 46.3万/坪 (22.3年/106坪) | 20.2万/坪 (31.2年/128坪) | |
| 犬飼駅 | - | 15.6万/坪 (24.8年/206坪) | 16.6万/坪 (37.4年/244坪) |
| 菅尾駅 | 7.3万/坪 (49.8年/299坪) | - | - |
| 三重町駅 | 15.7万/坪 (37.8年/199坪) | 28.4万/坪 (36.1年/119坪) | 18.5万/坪 (34.5年/160坪) |
| 豊後清川駅 | - | - | - |
| 緒方駅 | - | - | 7.6万/坪 (55.9年/103坪) |
| 朝地駅 | 9.7万/坪 (37.3年/153坪) | 7.2万/坪 (43.1年/226坪) | 2.3万/坪 (32.8年/127坪) |
| 豊後竹田駅 | 21.5万/坪 (26.0年/125坪) | 15.8万/坪 (32.5年/212坪) | 13.1万/坪 (43.0年/144坪) |
| 玉来駅 | 18.5万/坪 (33.2年/154坪) | 17.4万/坪 (20.9年/97.6坪) | - |
| 豊後荻駅 | 5.7万/坪 (49.2年/284坪) | 6.7万/坪 (44.3年/131坪) | 3.3万/坪 (32.0年/203坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
竹中駅 307.0 万/坪(昨年同期比 +562.9 ％)
竹中駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 307万円/坪(92.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +562.9％( +260.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 22.3年から -36.5 ％減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 33.7 坪から +25.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 22.3 年 → 2021年 14.1 年、-36.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 49.7 分 → 2021年 30.0 分、-39.7 ％と大きく減少)
中判田駅 104.1 万/坪(昨年同期比 +71.9 ％)
中判田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +71.9％( +43.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 6.4年(昨年 18.4年から -65.3 ％減)。平均土地面積は 76.4 坪 (昨年 72.9 坪から +4.7 ％増)。平均建物面積は 31.9 坪 (昨年 34.1 坪から -6.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 18.4 年 → 2021年 6.4 年、-65.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 42.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 41.7 ％ → 2021年 11.5 ％)
三重町駅 15.7 万/坪(昨年同期比 -44.6 ％)
三重町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.7万円/坪(4.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -44.6％( -12.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.8年(昨年 36.1年から +4.8 ％増)。平均土地面積は 199.0 坪 (昨年 119.1 坪から +67.1 ％増)。平均建物面積は 51.0 坪 (昨年 34.0 坪から +50.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 57.1 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 14.4 分 → 2021年 18.6 分、+29.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 ％ → 2021年 37.5 ％)
大分大学前駅 53.7 万/坪(昨年同期比 -16.5 ％)
大分大学前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.7万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -16.5％( -10.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2020年)に比べて +8.3％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 29.7年から -34.7 ％減)。平均土地面積は 68.9 坪 (昨年 131.6 坪から -47.7 ％減)。平均建物面積は 36.2 坪 (昨年 63.5 坪から -43.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 29.7 年 → 2021年 19.4 年、-34.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 30.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 14.0 分 → 2021年 23.8 分、+70.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示